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【ONE165】日本大会でMMA4試合が決定!キンガド×若松、マスンヤネ×山北、箕輪×バラルト、平田×三浦

【写真】第2弾対戦カードはMMA4試合。ロッタン×武尊・青木×ノースカット、トノン×ニューイェンと合わせて7試合が決まった(C)TAKUMI NAKAMURA

18日(月)東京都渋谷区のシャトーアメーバにおいて、2024年1月28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165: Rodtang vs. Takeru」の追加カード発表記者会見が行われた。
text by Takumi Nakamura

フライ級MMA=ダニー・キンガド×若松佑弥、ストロー級MMA=ボカン・マスンヤネ×山北渓人、ストロー級MMA=箕輪ひろば×グスタボ・バラルト、女子アトム級MMA=平田樹×三浦彩佳が決定。ONEで戦う日本人MMAファイター4名のカードが決まった。


日本大会には3年連続出場の若松は、ランキング1位のキンガドとの再戦に挑む。両者は2018年9月に対戦しており、その際はキンガドが判定勝ちを収めており、リベンジをかけた一戦だ。

山北は今年3月のONEデビュー戦で、元王者アレックス・シウバに勝利し、日本大会がONE2戦目となる。対するマスンヤネは現在3連勝中&ランキング4位で、山北にとっては、勝てば一気にジャレッド・ブルックスへの王座挑戦に近づく試合だ。また同じストロー級では4月大会以来の箕輪が参戦。連敗脱出をかけて、五輪レスラーのバラルトとの対戦に臨む。

そしてONEが誇る平田×三浦の日本人対決も決まった。これまでストロー級で戦っていた三浦が階級を下げる形で平田と激突。海外で試合経験を積んでいる両者にとっては、久しぶりの日本人対決となる。

会見には日本人4選手とキンガドがリモートで出席。バラートからはビデオメッセージが届いた。下記では各選手のコメント&代表者質問の回答を記したい。(※リモート参加予定だったマスンヤネは急きょ連絡がつかず欠席)

若松佑弥
「まずは日本大会に呼んでいただいて、本当に感謝しています。キンガド選手、リベンジしたかったのでこの機会を与えていただいて、ありがとうございます。試合当日は全力で挑んで、しっかり勝ちたいと思います。(日本大会参戦について)いつも試合は海外なのですが、日本大会には毎回呼んでいただいて、プラス武尊選手も出る大会なので、盛り上がる試合ができたらと思います。

ここでしっかり盛り上げて、自分もいるんだぞというのを見せていきたいです。毎回、負けられないのでしっかり今回も全力で挑んで、勝利したいです。(前回のキンガド戦を振り返って)その時はキンガド選手が上だったと認めています。ただし、まだ自分は強くなっているので、そこを楽しみにしていただけたらと思います。(キンガドの印象は)世界のフライ級でトップに入る選手で、僕も好きなので尊敬しています」

ダニー・キンガド
「今この試合に向けて、しっかりとトレーニングを積んでいるところです。若松選手はしっかり勝ちに来たいと思いますけど、もう一度勝ちたいと思います。(若松の『尊敬している』というコメントを聞いて)自分自身も負けないという思いで、全力で行きます。また、黒星を若松選手につける気持ちで行きます。(日本で試合することについて)東京は私にとっても思い入れ深い土地です。日本大会(2019年)でデメトリアス・ジョンソン選手と対戦した思い出もあります。今回は対戦相手(若松)のホームということで、難しい試合にはなると思いますが、日本の観客を盛り上げられる試合をしたいです」

山北渓人
「前回元王者のアレックス・シウバ選手を倒して、次はランキング2位の選手で、これに勝てばタイトルマッチが見えてくるという相手なので、しっかり勝って、タイトルマッチにつながる試合がしたいです。

(相手の印象は?)マスンヤネ選手が2019年にパンクラスで試合をした時に凄いのが来たなと思って、その時の僕は1階級上のフライ級で試合をしていましたけど、そこからONEに出て、どこかでやると思っていたし、やりたい選手の1人でした。マスンヤネとなら、面白い試合ができると思います。(マスンヤネは)バネや身体能力が凄くて、日本人にない動きをしてくる選手なので、その選手と自分がやったら、どんな試合になるのか。自分でも楽しみでワクワクします。

(日本での試合は)ONEと契約して、ほぼ海外で試合をすることばかりになると思っていましたけど、日本大会が開かれて、注目される大会になると思います。武尊選手目当てで見に来る人もいると思いますが、山北渓人をぜひ覚えて帰ってもらいたいです。(目標は)無敗でONEのチャンピオン、そこしか見えないです。そこだけを目標に頑張っています。しっかり勝って、チャンピオンのジャレットにも勝って、ONEのベルトを巻きたいです」

箕輪ひろば
「率直に日本大会呼んでいただけて、嬉しいです。出場させていただくからには勝って、盛り上げたいと思います。(バラルトのコメントを受けて)ONEのストロー級が間違いなく世界最高峰だと思うし、僕も4強と言われていた人間なので、そこは(バラルトと)一線引かせていただこうかなと。

(自身は2連敗中で、相手は連勝中だが)ブルックス選手には負けたなって感じはしますけど、ボカン選手には負けている気はないです。ローブローを3回も蹴られてなければ、もっといい試合ができたと思っています。2連敗であるとかないとかに関わらず、目の前に用意された相手にきちんと勝つことを目標にしています。

(相手はレスリングのキューバ代表だが?)グレコローマンのレスラーですが、テイクダウンにゴリゴリ来ると言うより、テイク(ダウン)されないのをベースに、ブンブン振ってくるタイプなので、ストライキングも上手な選手です。そこは注意しておくべきかなと。(シュミレーションは出来ているか?)12月頭にオファーいただいて、プランニングは何個かできたので、そこを落とし込めたらと思います。

(バラルトはATT所属のファイターだが)ATTは研究力が強いチームだと思っているのですが、彼は相手によって戦い方が変わらない。強みを伸ばすというのもあると思うけど、実は色んな戦い方ができるのか、するまでもないのか。そこを今回は探ろうと思っています。(理想のフィニッシュは)しっかり打撃を攻略して、僕がテイクダウンして一本取ることを目標にしています。ストライキングなら、ストライキングで問題ないです

グスタボ・バラルト
「日本の首都に行くのは夢だったんだ。日本人選手と何人も闘ってきたが、日本は熱狂的な格闘技ファンが大勢いて、凄く楽しみで興奮している。次の相手は強いファイター、ランキング3位だ。エキサイティングな試合になることは間違いない。今度の試合でオレが一番タイトルに近い存在であり、次のチャンピオンにふさわしいことを証明したい。世界最高峰ONEストロー級の王者に俺はなるよ」

平田樹
「日本大会は沢山の人が来てくれるのでいい仕事をしたいと思っています。(いい仕事というのは)女子の試合が組まれたし、日本人対決でもあるし『盛り上げろ』という意志なのかな、と。そういうONEからのオファーだと思っています、しっかり数字も取って、お客さんを集めて、盛り上げられるように頑張ります。

(日本人対戦はやりづらい?)そんなことはないですね。試合をやれと言われて、やりますみたいな感じです。(仲間や家族も見に来ると思うが)これまでは海外で、サポーターの方も見に来たいという人も結構いたので、日本で試合が出来て、みんなと一緒に戦えるのは凄く嬉しいです。(日本語の歓声が増えるが)前回の日本大会も凄い嬉しかったので、それが浴びるとなると嬉しいです。

(改めて対戦が決まり)組まれた時はやりますって感じでしたけど、良い試合をしていて、いい仕事が出来たらなと思っています。それが終わって、充実した生活が出来ればと思います。(ハム・ソヒ戦以来の試合となるが)落ち込んだ時もあったし、何も考えない時もあったけど、ここに戻ってくるというのは、それだけ(格闘技が)好きなことだと思っています。1月もハッピーな姿をみんなに見せたいなと思っています。

(ファンへメッセージは)久々の日本大会でワクワクしているし、家族もサポーターの皆さんも見に来ると思います。ファンの皆さん含め、早くチケットとPPVを買わないとなくなってしまうと思うので、ぜひ応援宜しくお願いします」

三浦彩佳
「本当にこのカードが組まれるんだなというのが正直な感想ですね。ただ私自身、日本大会に出るのは初めてで、ファンの皆様とか、応援してくださっている方に直接見てもらえるのが凄く久々です。日本で試合を出来ることが嬉しいです。またアトム級に階級を落とすので、これは私の新たな挑戦で、2階級制覇も視野に入れている状態です。可能性を広げるチャンスを与えてくれたONEには感謝しています。

(どういう部分で驚いたのか)そもそも平田選手はアトム級なので、私はストロー級でやっていくつもりだったので、このカードが組まれると思っていなかったですし、そういう目線で平田選手を見ていなかったです。1選手として頑張ってほしいなと思って見ていたし、対戦することになって感慨深いというか、今は試合することになったので精いっぱい試合をしたいです。

(日本人対決となるが)日本でも海外の選手ばかり呼んでいただいていたので、久しぶりの日本人対決で。ただ試合をするのはそんなに関係ないかなっていうのはあります。(仲間や家族が見に来ることになるが)たくさんの仲間たちが付いてくれているし、仲間や家族が来てくれると思います。

(現在はどのようなどころ強化している?)強化している部分は、ジムの代表の長南(亮)さん、堀江(登志幸)さんと相談しながらやっていますし、コンディションもすごくいいです。日本では52.2kgでやっていて、(今回は)水抜きなしなので、それもいつも以上に細かく相談していて、過去一かなというくらい良くて、心身整っている感じです。

(日本で計量の調整が出来るのは楽になるか)あまり関係ないかなというのはありますけど、階級を下げるのでどうなんだろうという話はしています。なんだかんだ、いつも落とせていますし、コンディションも良くて勝てていますので、そこはジムの仲間、代表を信じて突き進むだけです。

(平田はどんなタイプ?)ファイターとしては、凄く魅力的な選手だと思います。平田選手は私にはないカッコよさがあると思いながら、自分を表現するのが上手な選手だと思います。私はいつも泣いちゃうし(笑)。戦うと思っていなかった相手なので、試合の印象は特になかったし、平田選手は素敵な人だとは思います。

(ファンへメッセージは)ずっと負けていたけど、久々の日本大会に出ることが決まりました。本前回久々に勝てて、それがまぐれじゃなかったというのを証明したいです。日本大会なので、沢山の人が現地で応援来てくれたら嬉しいです。今はこの試合に集中していますが、私はアトム級でも、ストロー級でもチャンピオンになれると信じて練習しています」

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