【UFC116】ハリス、苦しい展開もスラムで決着
■第3試合 ウェルター級/5分3R
ジェラルド・ハリス(米国)
Def.3R2分35秒/TKO
デイブ・ブランチ(米国)
【写真】かなりスタミナをロスしていたジェラルド・ハリスだったが、デイブ・ブランチが軽率なジャンピングガードを見せてことで、スラムによるTKO勝ちを手にすることができた (C) ZUFFA
サウスポーの構えのハリスは、構えを低くしてシングルレッグの機会を伺うが、距離が詰まったところでブランチが右を合わせ、さらに右ハイでハリスをのけ反らせる。左ローで、ハリスの前足を攻めるブランチ。ハリスは、ブランチのパンチに一気に距離を詰めてスピードのあるストレートを見せるが、続いて組みつこうとしたところでニーを受けそうになる。
ハリスは豪快な左から右を見せるが、ブランチはしっかりと見切っていく。そのブランチのローを受けながら、右を当てるハリス。緊張感のあるスタンド戦が続く。姿勢が伸びつつもパンチを放ちながら、ブランチに組みついたハリスがケージに押し込んでいく。
ブランチの首相撲にダブルレッグを仕掛けるハリスは、大きく持ちあげてスラムのような形でテイクダウンを奪ったところで、1Rが終了となる。
2R、意表をついてテイクダウンを狙ったブランチ。ハリスに簡単に防がれたが、続いて右ハイを放っていく。ブランチの右ハイで、姿勢が高くなったハリスはそのまま組みつき、テイクダウンを奪う。
クローズドガードのブランチは、ハイガードからトライアングルを仕掛けるも、ハリスが強烈な鉄槌を落とす。ヒップスローの姿勢から、距離をとり立ち上がったブランチがヒザをボティに突き上げ、ケージにハリスを押し込む。ハリスは慌てず、ダブルレッグでテイクダウンを奪うが、スネをつきだし距離を取ったブランチは、攻撃を受けることなくスタンドへ戻ることに成功する。
ハリスの右がブランチの顔面を捉えるも、なかなか距離が近づかないまま試合は最終ラウンドへ。前に出て組みつこうとしたブランチは、引き込みながらハイガード+三角へ。再びスラムで叩きつけたハリスは、ブランチがスタンドへ戻る際に右を伸ばす。
序盤のスピードがなくなったハリスに、ブランチは組みついてケージに押し込む。場内にブーイングが起こり、ブレイクがかかると、再開後すぐにハリスがシングルレッグを仕掛ける。ケージを背にしたブランチは飛びつきガードを仕掛けるが、直後に体の向きを入れ換えたハリスが喉元を押しつけながら、スラムで叩きつける。
受け身を取る間もなく、後頭部をマットに打ちつけたブランチが失神。ハリスが苦しい展開のなか、TKO勝利を手にした。