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【RFA14】マンザナレス×マラニャオン、フィニッシャー王座決定戦

2014.04.11

Manzanares

【写真】 地元でベルトを賭けた戦いに挑むマンザナレス、ホームの利点を生かすことができるか(C)RFA

11日(金・現地時間)、ワイオミング州の州都シャイアンのアイス&イベンツセンターで開催されるResurrection Fighting Alliance=RFA14。メインではセルジオ・ペティス、ザック・マコウスキーとチャンピオンが連続してUFC進出を果たしているRFAフライ級王座決定戦が行われる。

当初はマット・マンザナレスがレアンドロ・イゴと対戦予定だった選手権試合だが、イゴのビザ取得が間に合わず、同じブラジル人のジュニオール・マラニャオンが代役出場を果たすこととなった。マンザナレスはボクシングの元ジュニア五輪メンバーで、レスリング+柔術を取り入れた――パンチ寄りの──典型的なアメリカン・スタイルMMAファイターだ。接近戦になるとテイクダウンからグラウンドでも勝負を挑むことができる。

キャリアは6勝2敗でマコウスキーとの王座決定戦で敗れているが、シャイアン在住ということもあり2試合連続の王座戦という破格の扱いを受けている。一方、急遽出場が決まったマラニャオンはリオグランデノルチ州モソロ出身、ブロンクス・ゴールドチーム所属で9勝2敗のレコードを残している。ブロンクス・ゴールドチームではシャーウス・オリヴェイラのトレーニングパートナーを務め、バンタム級時代でもオリヴェイラ同様に十分スリムな体型だったため、フライ級でどこまで体調を維持できるのかも、勝負を左右する要素となるだろう。

マンザナレスが典型的なアメリカン・スタイルのファイターなら、マラニャオンもまたブラジル人らしいオールラウンダーといえる。6つのTKOと3つのサブミッション、さらに2敗も一本とKO負けと、全11試合で判定決着のないマラニャオン。首も腕も足首も極めることができるマラニャオンだが、反面その打撃はかなりガチャガチャとしている。上背&リーチで劣るマンザナレスとしては、しっかりとジャブを当てて距離を取っていきたいところだ。

ただし、マラニャオンもその長いリーチを生かし、遠目から組みついてドライブ、テイクダウンという戦い方も──ブラジリアンらしく――修得しており、決して綺麗な形ではないがテイクダウン能力も高い。マンザナレスも勝利は全て一本かKO、このガチャガチャとした展開の際を埋める能力に勝った方の選手が、ベルト=UFCに近づくこととなるだろう。

Barcelos【写真】キャリア7連勝中のバルセロス。ブラジルのメディアからは、ジョゼ・アルド級という評価も聞かれるが……果たして(C)RFA

また同大会のセミではハオーニ・バルセロスが、マーク・ディックマン戦でRFA二戦目を迎える。昨年11月の米国初陣ではテイラー・トナーを仕留めそこなかった感はあるものの、打撃、テイクダウン、ポジションと全ての局面で圧倒して見せた。柔術黒帯、レスリングは国内王者、そしてノヴァウニオンで鍛えられた打撃&MMA、ブラジリアン・コンプリートファイターが、いよいよその真価を発揮するか――注目したい。

■ RFA14 対戦カード

<RFAフライ級王座決定戦/5分5R>
マット・マンザナレス(米国)
ジュニオール・マラニャオン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マーク・ディックマン(米国)
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
タイラー・ボス(米国)
ジェイムソン・サウディーノ(ブラジル)

<120ポンド契約/5分3R>
ジョスリン・ライバーガー(米国)
ロザ・アズヴェド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アラン・ジョバーン(米国)
アーマンド・モントーヤ(米国)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・トナー(米国)
ダニエル・アギラー(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
スコット・イングラム(米国)
ジョシュ・スミス(米国)

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