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【TUF China Finale】距離&リズム掴めず、ナム・ファンが完敗

2014.03.01

<バンタム級/5分3R>

ヴァウアン・リー(英国)

Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-26

ナム・ファン(米国)

サウスポーのリーがいきなり左ストレートをヒットする。再び左を被弾したナムは、ボディを受けて下がる。左が当たるリー、右ボディフックにつなげると蹴りも交えて前に出ていく。中途半端な動きで足を取り行ったナムだが、すぐに切られ左から右を受けそうになる。右ジャブも伸ばすようになったリーがパンチで攻勢を握る。左を連続で受けて下がるナムに対して、リーはガードを下げた状態で左右のパンチを振るっていく。頭を振ってナムのパンチをダッキング、スウェイするリーは左ストレートから、左ストレートボディをヒットさせる。

ナムも前に出てボディを放つも、劣勢が続きシングルレッグも決まらない。残り20秒、後ろ回し蹴りをボディに入れたリーが、そのままパンチでナムを押し込んで初回を圧倒した。2R、変則的な蹴りやフェイントを入れ、左ストレートを打ち込むリー。ナムも右ローを入れるが、後回し蹴りを受けそうになり挽回は出来ない。リーは左ストレートから右アッパーをヒットさせると、シングルレッグを切って右ジャブ、左ロー、さらに右ローを放っていく。ナムは左でレバーブローを狙うが、サウスポーの構えのファイターに目的を達成するのは困難だ。

左ボディフック、右ストレートをヒットさせたリー、当てるという部分で試合をリードし続ける。ブーイングが多くなったなか、ナムがリーをケージに詰めて初めてコンビネーションをヒットさせる。オクタゴン中央に戻った両者、ナムは左ストレートを止めることができないまま2Rを戦い終えた。

3R、シングルに捉えたナムだが、リーの右フックを被弾し自らクラッチを離す。パンチを振るって得意の乱打戦に持ち込みたいナム、リーは巧みに前蹴りで突き放す。ペチペチとしたロー、スピードのある左右のストレート、時折り見せる後ろ回し蹴り系のキックとリーのリズムは崩れない。打っては離れるリー、距離を詰められないナムに観客をブーイングを送る。残り1分、左足の太腿を真っ赤にしたナムは、左ボディを受け、さらに左ストレートを被弾してケージに詰まる。自ら間合いは外したリーは、ここでも後ろ回し蹴りに。最後にテイクダウンを狙うなど、自らの試合をやりきったリー、ジャッジの1人が30-26をつけるフルマークの判定勝ちとなった。

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