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【EXFIGHT04】メインで河名マストと対戦、狩野優「自分の戦い……MMAというモノを見てほしい」

【写真】語彙は決して多くない。しかし、気持ちがこもった言葉が聞かれた (C)MMAPLANET

27日(日)、東京都渋谷区のEXFIGHTで開催されるEXFIGHT04のメインで狩野優が川名マストと対戦する。

2020年にプロMMAデビュー、パンクラス・フェザー級で確かな結果を残してきた狩野がフェザー級挑戦者決定戦が行わるパンクラスの裏を行き、EXFIGHT出場を決めた。その裏にある覚悟と自負を尋ねた。


──EXFIGHTでの河名マスト戦まで1週間を切りました(※取材は23日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「いつも通りです。普通というか、良い感じというか……。あのうMMAPLANETの記事で戦績が4勝1敗で、ネオブラのフェザー級優勝と書いてあるんですが、戦績は5勝1敗でネオブラはライト級で優勝したので、そこは訂正してもらえると……」

──あぁ、申し訳ないです。すぐに訂正するようにします。2020年6月のTTFCでデビュー、キャリア5勝1敗の狩野選手がMMAを始めたきっかけを教えてください。

「小学1年生ぐらいの時からPRIDEとかHERO’Sをリアルタイムで見ていて、家の近くにジムがあって父親に『やってみないか』といわれたのがきっかけです。キッズだったので、練習はマット運動とか技を教えてもらう子供ができる範囲でしたけど、楽しかったです。あのマット運動で運動神経が養われたかもしれないですし、とにかく見ているのも、やるのもMMAは楽しかったです」

──中学、高校と進み部活動の方は?

「基本、MMAだけをやっていました。高1からTRIBEに入門して」

──では、もう7年ほどTRIBEで練習しているのですね。TRIBEでMMAをやろうと思ったのは?

「日本で一番強いから、強くなれると思って入りました。高校の間はいつかプロになれればという感じで練習していたのですが、大学になって同い年の川北(晏生)選手とかが出てきて、抜かされたくなかったので真面目にやろうと……それがプロになる決め手になりました。今大学4年ですけど、このまま就職はせず格闘技をやっていきます」

──これまでパンクラスでキャリアを積んできて、今回EXFIGHTで河名マスト選手と戦います。ここでEXFIGHTという選択をした理由を教えてもらえますか。

「まぁ……あの分かってもらえると思うんですけど、ランキングの上がり方とか自分だけおかしくて……。自分の順位だけずっと変わらないので、こっちの方がチャンスがあると思いました」

──ランキングに不満を感じていたわけですね。

「はい、ずっとそうですね。実際問題、そうじゃないですか。どう思われますか?」

──選手はランキングを意識しているかもしれないですが、私自身はランキングは気にしないです。それよりも、試合を見た印象の方を大切にしています。パンクラスも修斗も現状はフィーダーショーで、チャンピオンや上位選手が抜けていくので。ただ、狩野選手に関しては中田貴大選手に勝利しているのに──という気持ちがあることは理解できます。

「それは常に思っています。実際、勝ってもランキングは上がらないので」

──その発言があること自体、相当な覚悟があるということですね。

「まぁ、そうですね」

──そのような気持ちで戦う、河名選手の印象は?

「これまで戦ってきた選手のなかでは、レスリングの実績もあり一番強いと思います」

──河名選手がレスリングからMMAに転向したのは、コロナでレスリングの練習ができないときにTRIBEのマットを借りて練習した。そして何かのきっかけミット打ちをして興味を持つようになったからと聞いています。河名選手とジムで顔を合わせたことはありましたか。

「いたかもしれないですけど、あまり覚えていないです。あの人かなっていう、レスリングの練習をしていた人はいましたけど」

──レスリングで高い実績を誇る河名選手と戦うことで、子供のころからMMAをやってきたという意地のようなモノはありますか。

「う~ん、用意された相手なので勝つ。普通にそういうことだと思っています。ただ河名選手のキャリアは凄いと思います。試合はやってみないと分からないですけど、レスリングのチャンピオンと戦うにはどうすれば良いのか、皆分かっていると思うので、そういう戦いをします」

──この試合、どのような狩野優を見せたいですか。

「寝技で勝っていること多いですけど、どっちもデキる。ただ、自分の戦い……MMAというモノを見てほしい。自分は強い選手とプロ練で組めていて、練習相手を見ても普通の選手で終わるようなことはないと思っているので」

──ではこの試合を含めて、選手としての目標を教えてください。

「EXFIGHTというチャンスを貰ったので、一戦、一戦を大切にしていきたいです。これを機にというわけじゃないですけど、戦う意味のある選手とやって目標はフェザー級で一番強い選手になることです。どこで戦いたいというのはないですが、自分の残してきた結果に合った選手と戦いたいです」

■視聴方法(予定)
2月27日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ EXFIGHT04対戦カード

<フェザー級/5分3R>
狩野優(日本)
河名マスト(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
中井光義(日本)

<ライト級/5分3R>
芳賀ビラル海(日本)
平山学(日本)

<ウェルター級/5分3R>※当日計量
エフェガヤニック雄志(日本)
岡澤弘太(日本)

<アマ・バンタム級/5分2R>※シンガード無、前日計量
鈴木崇矢(日本)
藤谷敦史(日本)

<アマ・ウェルター級/5分2R>
藤波勇翔(日本)
阿部光太(日本)

<アマ・バンタム級/5分2R>
須藤晃大(日本)
水戸邉荘大(日本)

<アマ・フェザー級/5分2R>
菊西拓馬(日本)
田村峻大(日本)

<アマ・バンタム級/3分2R>
梶田左京(日本)
梅原規祥(日本)

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