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【UFC266】完璧な制空権、シェフチェンコがマーフィーに何もさせずTDから右ヒジ連打でTKO&王座防衛

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(キルギス)
Def.4R4分00秒 by TKO
ローレン・マーフィー(米国)

サウスポーのシェフチェンコが、オーソドックスのマーフィーに対し、ローから距離を詰める。マーフィーが前に出てくると、右フックを被せたシェフチェンコ。マーフィーは足を使って、シェフチェンコの左右に回る。シェフチェンコの左ストレートは届かず。しかしマーフィーもシェフチェンコのパンチに、反応しきれてはいない。シェフチェンコの左ミドルをキャッチしたマーフィーだが、テイクダウンはできない。

次第に左ストレートの照準が合ってきたシェフチェンコ。足を使って回るマーフィーを、ローで追い立てる。ワンツーから右ローに繋げるシェフチェンコは、さらに左バックスピンキックを見せた。なかなか手が出ないマーフィーの顔面を、シェフチェンコの左ストレートがかすめる。マーフィーが距離を詰めようとすると、左スピニングフィストから右ストレートを合わせていったシェフチェンコ。ラウンド残り30秒でシェフチェンコがボディロックからテイクダウンを奪った。

2R、シェフチェンコが様子をうかがいながら、ワンツーを放つ。さらにボディロックで組み付いたが、反対にマーフィーがシングルでシェフチェンコをケージに押し込んでいく。右のオーバーフックでディフェンスするシェフチェンコは、マーフィーのクラッチを切ってケージから離れた。距離を詰めてくるマーフィーに、ショートのパンチを当てるシェフチェンコ。マーフィーは手数が少ない。

マーフィーのスーパーマンパンチに、右ジャブを泡絵得たシェフチェンコ。ケージ中央で左ミドルを突き刺す。そしてボディロックからグラウンドに持ち込んだシェフチェンコは、ハーフガードのマーフィーを抑え込む。左腕を差し込んだシェフチェンコに対し、マーフィーも右腕を差し返してディフェンスするも、状況を変えることはできない。シェフチェンコは、左のパンチを上下に打ち合分けつつ、右ヒジを落としていった。

3R、ジリジリと距離を詰めていくシェフチェンコ。マーフィーが出てくると右フックを合わせる。シェフチェンコが左ストレート、右フック、そして左のスピニングバックキックへとつなげる。マーフィーは飛び込んでも、右フックを合わせられてしまう。シェフチェンコはワンツーから右ロー、マーフィーは手が出ない。シェフチェンコが右の前蹴りを2発、そして左ボディと左のインローを放つと、マーフィーも距離を詰めるが手は出ない。

シェフチェンコが右ジャブ3連打から左ハイへ。そろそろ仕留めるチャンスをうかがい始めたか。マーフィーが距離を詰めると、バックステップで自分の距離を保つシェフチェンコは、左ミドルからの左右ローへ。マーフィーの動きに合わせて微妙に距離をコントロールし続けるシェフチェンコは、距離がゼロになったところで組み付き、バックに回りながらマーフィーをケージに押し込んでラウンドを終えた。

4R、シェフチェンコが右ローを2発。マーフィーが距離を詰めると右フックを合わせるなど、シェフチェンコの距離は変わらず。マーフィーのスーパーマンパンチに対して、シェフチェンコはバランスを崩して手をマットに着くが、すぐに立ち上がり、右ジャブでマーフィーにケージを背負わせる。さら二段蹴りで、回るマーフィーを追い詰めていくシェフチェンコ。またもマーフィーは手が出なくなった。

残り2分30秒、マーフィーの右ローに合わせてシェフチェンコが右フックをヒット。モロに食らったマーフィーはグラつき、シェフチェンコはすかさずグラウンドへ。ハーフガードのマーフィーに対し、シェフチェンコも無理してパスせず右ヒジを連打。マーフィーの動きが止まるとレフェリーが試合をストップした。


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