【ONE TNT01】組み系打撃でマゴメダリエフがマグワイアから判定勝ちし「午前中の試合にビックリ」
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)
Def.3-0
タイラー・マグワイア(米国)
まずスピニングバックキックを見せたマグワイアが、パンンチから距離を詰めていく。マゴメダリエフが首相撲でヒザを連打する。離れたマグワイアは、直後のクリンチでマゴメダリエフをケージに押し込む。と、マゴメダリエフのヒザが急所に入り試合が一時中断する。
再開後、スイッチを見せるマグワイアがすぐにクリンチも、マゴメダリエフが崩してヒザをボディに入れる。さらに左エルボーを放ったマゴメダリエフがクリンチアッパー&ヒザと組み系打撃で試合をリードする。マグワイアもケージに押し込むが、オーバーフックとフレームで頭を胸に押し込むことができない。ボディロックも押し返されたマグワイアは、左目尻をカットしている。マグワイアはワンツーからクリンチを再び仕掛けるが、テイクダウンは奪えなかった。
2R、パンチから組みという初回と同じ攻撃のマグワイアに対し、マゴメダリエフも同様にヒザを返す。両者、疲れが既に見えるなかマグワイアはヒザ蹴りにダブルレッグを合わせる。ケージを掴んだようにも見えたマゴメダリエフだが、ボディロックでついに倒される。と、逆に起き上りながらシングルレッグでリバーサルを決めたマゴメダリエフは、立ち上がったマグワイアにスイッチを仕掛ける。
結果、マグワイアはバックを許すもすぐに胸を合わせ、テイクダウン&スクランブルという展開がもう1度繰り返される。ボディにヒザを続けたマゴメダリエフも、相当に削られており自らのオーバーハンドで姿勢を乱してしまう。マグワイアは徹底してクリンチに持ち込むも、自ら離れる。何を想ったか、マゴメダリエフは胴回し回転蹴りを見せてボトムに。直後に時間となり、試合は最終回に。
3R、ヒザ蹴りを抱えてテイクダウンを早々に決めたマグワイアが、ハーフでトップを取り切る。足を抜き、マウントを取りに掛かるマグワイアが3/4マウントでパンチを落とす。背中を預け掛け、もう一度背中をマットにつけたマゴメダリエフは右腕を差し、潰されると腰を切って腕十字の動きも見せる。
とキムラスイープを決めたマゴメダリエフは、続くスクランブル戦でエルボーを入れる。試合はスタンドに戻り、マグワイアがマゴメダリエフをケージに押し込むも、逆にマゴメダリエフがレベルチェンジ&ダブルレッグへ。尻もちをついたマグワイアの立ち上がり際にマゴメダリエフがギロチンをセットして引き込む。
力はなく頭を抱えるだけのギロチンから、マグワイアがエスケープした直後に試合は時間となった。結果、3-0 でマゴメダリエフが判定勝ちを収め「試合中は驚くことはなかったけど、午前中に試合をすることにビックリした」と息を切らせて話した。