【写真】DAZNでの配信も行っているベラトールだが、Re-Live路線のDAZNでなくCBSスポーツネットでRECHARGEを放送する意図とは……(C)BELLATOR

20日（月・現地時間）、BellatorがCBS Sports NetworkでBellator Rechargeという、過去の試合を再放送する番組を25日（土・同）の東部時間午後8時からスタートすることを発表した。

3月から5月にかけて1大会の中止と3大会の延期が決まっているベラトールが、この間の手として売って出たのがビッグ・ジョン・マッカーシーをホストとする振り返りプログラムだ。

CBSスポーツネットは米国のカレッジスポーツの中継を中心しとした局で、プロスポーツではBig3=3on3のバスケットボールリーグ、女子バスケのWNBA、ブルライダーやロデゲーム、女子サッカー、ラクロス、ワールドストロンゲストマン・コンテスト、自動車レースのトランザム・シリーズと、コア層がベースのスポーツを中継している。カレッジスポーツ以外は、不特定多数の逆をいく特定少数の集合体の支持を集めようという局といえる。

もともとヴァイアコムは3大ネットワークのCBSの番組販売部門が改称し生まれた企業名で、その後ビジネス拡大を広げ、パラマウント映画やMTVネットが分離独立した際に新ヴァイアコムが誕生。その新ヴァイアコムが現在のBellatorのオーナーだ。

新ヴァイアコムが生まれた際に、残ったビジネスを引き継いだ母体の名称がCBSコーポ―レーションとなり活動をしていたが、昨年12月にヴァイアコムが買収統合し、現在ではヴァイアコムCBSと名乗っている。

CBS Sports NetworkはCBSコーポレーションの一事業だったCBSエンターテイメント配下のテレビ局であり、今回のリチャージの放送が始まったことにも昨年末の統合は大きく関係しているだろう。第1回の再放送はヘビー級ワールドGPからチェール・ソネン✖ランペイジ・ジャクソン、ロイ・ネルソン✖マット・ミトリオンの試合が流される。

土曜日のプライムタイム放送は初回のみで、第2回以降は水曜日の放送となるベラトール・リチャージ。ヴァイアコムとCBSの統合はNetflixなど新興のデジタルコンテンツ・メディアへの対抗策として古参メディアが合体した象徴的なリアクションでもあり、新型コロナウィルスの影響で過去の膨大なスポーツ・コンテンツをケーブル局で流すという状況を生み出したのかもしれない。

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