この星の格闘技を追いかける

【DEEP93】最初にテイクダウンを奪った高野が失速──からの打撃戦も、大塚が最後は組み勝つ

Otsuka【写真】スタイルチェンジ中という大塚が、最終盤にしっかりと力の差を見せたか(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
大塚隆史(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
高野優樹(日本)

左を当てた大塚。右を見せて組んだ高野がケージに押し込み、すぐに離れる。左ハイを見せた高野は右ボディ、大塚の前進に合わせてカウンターでダブルレッグを決める。ウィザードから立ち上がった大塚は離れる。高野は左オーバーハンド、続くテイクダウン狙いは切られる。大塚は逆にローを掴んでテイクダウンを決めると、ケージ中央で背中をつかせることに成功する。ハーフでトップの大塚に対し、ヒップエスケープから高野がスクランブル──スタンドに戻る。高野は足を使いながら左リードフック、そして右を狙う。近い距離で右を狙った大塚は左を振って前へ。2度目移行のテイクダウンは完全に切った大塚が、ここからどのように試合を組み立てていくか。

2R、大塚が右ロー。高野もローを返す。高野の左ジャブ、大塚はフックで応える。大塚はワンツーで前に出て、高野が回る展開が増える。と、ローを払って尻もちをつかした高野だが、大塚もすぐに立ち上がり同じリズムに戻る。追いかけて左を当てた大塚が、右ロー、さらに右を当てて高野の組みを封じる。高野は接近戦になると組みに行くも、大塚も察知している。逆にダブルに出た大塚だが、高野もこれを切ると残り50秒でダブルレッグ&小外掛けでテイクダウンを決める。

即スタンドに戻った大塚は、ダーティーボクシングへ。ここから右ストレート、左フックと大塚が終盤を制した。

最終回、高野の左ジャブに大塚が右ストレートを合わせていく。ローから左を入れた大塚に対し、高野は動きがかなり落ちてきたか。それでも左を入れた高野は右を振るう。組んだ大塚はがぶって寝技に持ち込むと、ギロチンに転じて後方回転からトップへ。首は抜けたが上を取った大塚はパス狙いも、足を取りに来た高野のバックを狙う。高野はこれを譲らず、右を当てて大塚に打撃戦を要求する。

大塚は乗る必要はなく、左を当てて組みつき離れる。高野は右を伸ばし、大塚の前進に右ストレート、左フックを放つ。大塚も前に出て左を当てると、高野が右をヒットさせ組みついてきたところを切ってヒザを突き上げる。大塚も前に出て首相撲、離れた高野に組みついてバックに回りつつ前方に崩していく。サイドバックを制した大塚が背中に乗ろうとすると、背中をマットにつけた対処してくる高野にパンチをまとめタイムアップに。

結果、大塚が3-0で判定勝ちを手にした。


PR
PR

関連記事

Movie