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【TOP FC17】構えを変えてもチョ・ソンビンがホン・ジョンヨンをTKO。暫定フェザー級王者に

<Top FC暫定フェザー級王座決定戦/5分5R>
チョ・ソンビン(韓国)
Def.4R2分17秒by TKO
ホン・ジュンヨン(韓国)

間合いの測り合いからホン・ジュンヨンが右ロー、チョ・ソンビンが左ローを蹴る。ホン・ジュンヨンはチョ・ソンビンのガードの間を打ち抜き、左ジャブを2発当てる。チョ・ソンビンの左フックをかわして、左を入れたホン・ジュンヨンはローをキャッチされ倒されそうに。試合が打撃の間合いに戻ると、ホン・ジュンヨンはここも左ジャブを伸ばす。直後にチョ・ソンビンの右オーバーハンドから、激しくパンチが交錯。この局面は、チョ・ソンビンが試合をリードした。

ホンの右は届かず、チョ・ソンビンが右ロー。ならばとホン・ジュンヨンが連打を打ち込む。チョ・ソンビンはワンツー、続いてやや遠目から左フックを当てる。踏み込んで右を入れたホンに対し、チョ・ソンビンが右ストレートに右ハイを狙ったところで初回が終わった。

2R、レンジが弱冠遠いチョ・ソンビンが距離をコントロールしつつあるなか、左ローを蹴り合う。ホン・ジュンヨンも左ジャブと右ローは届くが、右のパンチはチョ・ソンビンが受けない。左ハイを顔面に入れたチョ・ソンビンは細かいパンチを連打。ホン・ジュンヨンがワンツーを打ち返しローを蹴っていくが、圧力を受けているようにも見える。

距離を詰めたチョ・ソンビンが右フック、左ジャブを2発当て左から右を打ち込む。ホン・ジュンヨンも左を繰り出すものの、チョ・ソンビンは遠い距離も接近戦でもパンチを当てることができる。対してホン・ジュンヨンは右ローでチョ・ソンビンの前足を削っていく。

残り1分、その右ローで体がつんのめったチョ・ソンビンにホン・ジュンヨンはヒザ蹴り、さらに右ローを続ける。完全に右ローを効かされているチョ・ソンビンは右オーバーハンドを被弾しラウンドが終了。これで踏み込めないようだと、チョ・ソンビンは残りのラウンドに厳しい戦いを強いられるだろう。

3R、ホン・ジュンヨンが圧力をかけ右ローの機会を伺う。左右にステップを踏むチョ・ソンビンは右ローが来ると真っ赤に染まった左足を下げる。チョ・ソンビンの右ハイは目測が謝り、左ローで左足を蹴られる。パンチの数も減ったチョ・ソンビンはローのフェイクに反応してしまう。

残り2分、ローを蹴られたチョ・ソンビンは下に意識がいき守勢に。ホン・ジュンヨンも慎重な攻めを見せ、右ストレートを被弾し右ローを蹴る。ローでついに左足を引きずり、ケージに詰まったチョ・ソンビンはサウスポーに構えるようになり、パンチがでない状況に陥った。

4R、サウスポーのままのチョ・ソンビンに対し、ホン・ジュンヨンはローで右足を蹴っていく。ただし、左から右を入れたチョ・ソンビンはサウスポーに構えても、パンチでは打ち勝つ。そしてチョ・ソンビンョがホンの蹴りをキャッチして右をヒットさせ、ダウンを奪う。ここが勝負どころと一気呵成にショートのパンチ、ヒザ蹴りを突き刺すチョ・ソンビンに対し、ホン・ジュンヨンが右を振るって前に出る。

その刹那、右クロスを打ち込んだチョは前方に崩れてから立ち上がったホン・ジュンヨンにパンチの連打、ヒザ、さらに右を連続で打ち込む。一旦離れたものの、ヒザ蹴りでケージに下がったホン・ジュンヨンに対し、チョ・ソンビンはオーソに戻してヒザ蹴り、右フック、ヒザ蹴りを複数回で打ち込む。さらに右エルボー、ヒザ蹴り、右アッパーとチョ・ソンビンが無酸素の猛攻へ。

なぜレフェリーが試合を止めないのかとういうほど、パンチ、ヒジ&ヒザを打たれ続けるホン・ジュンヨン。ついにレフェリーが割って入り、チョ・ソンビンが暫定フェザー級王座に就いた。ホン・ジュンヨンのセコンドについたジョン・チャンソンは頭をうずめて涙を流していた。

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