【ACB71】ピョートル・ヤンはロシアのガーブラントか。スウェイ&ダックにマットスのパンチ当たらず
<ACBバンタム級選手権試合/5分5R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
Def.3R2分27秒by KO
マテウス・マットス(ブラジル)
左右に回るマットスとの距離を詰めたヤンは左ロー。続いて左ミドルを見せる。間合いを図る展開が続き、マットスが左を伸ばす。ヤンは左ミドルを蹴り込み、ワンツーを繰り出す。さらに右を当てたチャンピオンに対し、マットスはボディから左右のフック。ヤンはここでも左ミドルを入れる。幾度となく右ストレートを被弾したマットスもワンツーや右ミドルを繰り出すが、左ミドルからワンツーを打たれる。
ケージを背負っても頭を振り、上体を柔軟に動かしてパンチを受けないヤンは、右オーバーハンド、左ジャブを的確に入れ初回を取った。
2R、フックで前に出るマットスにワンツーを入れたヤンは右フックでダウンを奪う。足を懸命にきかせるマットスはパウンドを被弾しながら立ち上がる。ヤンは決めにいったか、ややパンチが荒くなりながらも左ミドルを入れ、右ストレート、ヒザと猛攻を仕掛ける。マットスもパンチを被弾しながら、打撃戦に応じる。ややギアを落としたように見えたヤンが、左を連続で入れケージ際を移動するマットスを追いかけてパンチ、蹴りを放っていく。
マットスも中間距離の打撃戦に応じるものの、左ローをキャッチされテイクダウンを奪われる。足を捌いてパンチを落とそうとするヤンを蹴り上げたマットスがスタンドに戻る。思い切り右ストレートを打ち抜いたヤン。マットスもタフさを発揮しているが、その分パンチを被弾するラウンド後半だった。
3R、ヤンは右ストレートを当て、左ミドル。さらに左フックからワンツー、マットスのパンチはヘッドムーブでかわし、左ジャブを伸ばす。上半身を揺らして前に出るヤンに、マットスはパンチを出したところでカウンターの左を2度被弾。それでも前に出たマットスだったが、左フックをもらう。やや受け身のファイトとなったヤンは、左ボディアッパー。左フックから右、そして左ストレートを打ち込む。この左が効いたか、下がったマットスは距離を詰めてきたヤンの左で腰から崩れ、勝負は決した。