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【Gladiator004】パンチで土肥を倒した南出剛 「どこの団体でも構わない。一番になります!!」

Go Minamide【写真】さらなる舞台、そして強くなるための対戦相手との戦いが楽しみな南出だ (C)MMAPLANET

13日(日)に和歌山市の和歌山ビッグウェーブで開催されたGladiator004のメインで土肥“聖帝”潤をKOで下した南出剛。

PXCでのカイ・カラフランス戦が飛び、6月に修斗にスクランブル発進も減量失敗と苦しい時を過ごした南出が、地元・和歌山でバンタム級初陣を代名詞の蹴りでなく、パンチで勝負を決めた。

日本MMAバンタム級に南出剛ありを強く印象付けた勝利直後に、南出にインタビューを行った。


──見事なKO勝ち、おめでとうございます。

「ありがとうございます。相手の事情や自分の減量失敗で10ヵ月ぶりとなった試合で勝ててホッとしています」

──初回にバックマウントを取られた展開が続きました。

02「テイクダウンは練習の時はしっかりと切れていたのに、土肥選手は強くてバックに回られた時はやってしまったと思いました。キープも上手くて、動けなかったです。でも、『さすがやなぁ』とか冷静に考えることはできていました。

絞めもアゴの上だったし、そこまで苦しくはなかったです。『ここを凌いで、次のラウンドで仕切り直しや』と。2Rになったら倒しに行こうって思っていました」

──最後の1分でRNCではなく、土肥選手が鉄槌に切り替えて殴りながら絞めを伺う展開になりました。あの時、かなりの数の鉄槌を被弾していましたが、ダメージはなかったですか。

「殴りが強くなかったので、僕の方が地力はあるなって思えました。スタンドに戻ったら、勝負賭けようと」

──2R制で初回を落とした。最後の5分に向かう時の気持ちは?

01「今回の作戦は蹴り足を取られるリスクを減らすために、蹴りでなくパンチで行くことだったんです。初回にストレートが当たり、距離は掴めていました。土肥選手が前に出てきてくれるので、逆に一歩下がってストレートというイメージができていたので、倒せると思っていました。土肥選手は反応もしていなかったので」

──その右が見事に顔面を捉えました。

「作戦通りですね」

──あれだけパンチ力があるとは、実は思っていなかったです。

「弟がボクシングをやっていて、今、東京から帰って来ているのでずっと練習を付き合ってくれていたんです。動画を見せたら、弟は前に出てくる選手だから踏み込むんじゃなくて、バックステップをして打とうって作戦も立ててくれました。

空手でも摺り足じゃなくて、フットワークと距離重視で蹴りを使っていたので、バックステップにも応用できました」

──アッパーも強烈な勢いでした。

03「土肥選手は入り方が一定だったので、そこを狙っていきました。ただ、フェイントに反応してくれなかったので、少し焦りはあったんです。あれだけ打撃を恐れず、入って来る対戦相手は初めてでした。何も恐れないので、最初は作戦の立てようもなかったです。

それを弟がバックステップを使うことを勧めてくれて。それと以前に土肥選手と戦った竹中大地選手と練習していて、『やりたい攻撃は全部当たるから』と言ってくれました。それがあったので、思い切って行けました」

──蹴りだけでなく、パンチもあることを示しました。

「そうですね。打撃では国内、パンクラス、DEEP、修斗のトップで戦っている選手よりも、僕の方が強いと思っているので。チャンピオンを目指して、そういう選手達を倒していきます」

──先ほど名前が出た竹中選手は、2年前に土肥選手と戦い組みで劣勢になることはなかったですが、パンチで倒すところまでは至らなかった。対して、南出選手は組みで劣勢でしたが、殴り倒すことができた。2人の特徴が表れていると感じました。

「今日戦っていて、全然ダメだと感じることが多かったです。その分、僕にはノビシロがある。それが分かったので、課題を克服し、長所を伸ばして絶対にチャンピオンになります」

──地元での試合、しょうがないのかもしれないですが、1試合前にケージに上がってベルトを返上するセレモニーが行われたのは驚かされました。これは南出選手の立場からすると、堪らないなぁと(苦笑)。

「正直、『何でやねん!』というのはありました(笑)。嘘やろうって(笑)。アップして温まったところで呼ばれたので……」

──そんなこともありましたが、今夜の勝利でバンタム級ファイターとして存在感を明白にしました。今後に向けて、一言お願いします。

「やるからには一番を目指してやっています。強いヤツだったら、誰でも良いので。どこの団体でも構わないです。強いヤツ倒して、一番になります!!」

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