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【Invicta FC24】ボレッラがイタリア人として初の勝ち名乗り、ドゥディエヴァを破る

<フライ級/5分3R>
マラ・ロメロ・ボレッラ(イタリア)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ミラナ・ドゥディエヴァ(ロシア)

遠目の距離で間合いを図っていた両者、前に出たドゥディエヴァが組んで払い腰でテイクダウンを奪う。ボレッラはヒールを狙うが、ドゥディエヴァが体を捩じって離れる。ドゥディエヴァの右フックにショートの連打を打っていくボレッラは、組みを警戒し近距離を取り続けることはできない。ドゥディエヴァが右ボディ、ボレッラが右フックを返す。とボレッラがシングルレッグを狙うと、ドゥディエヴァがギロチンで捉えケージに押し込む。

テイクダウンに成功したボレッラは足を一分抜いてギロチンを無力化するとパスに成功する。頭を抱えられたまま上四方に移行しようとするボレッラだが、ドゥディエヴァがついていく。このまま初回が終了した。柔道の投げとシングルレッグ、どちらがポイントを取ったか。

2R、ボレッラが右を当て左ローを蹴っていく。踏み込んでボディロックにボレッラを捉えたドゥディエヴァは太腿にヒザを入れる。左腕を差し返し、小外掛けでテイクダウンを奪ったのはボレッラ。ケージの使い方はボレッラの方が長けている。トップハーフでパンチを落とすボレッラは、外掛けから何を狙ったドゥディエヴァの足をさばいて、もう一度ハーフの中に収まる。

肩固めを狙いつつ、パンチを落とすボレッラが残り1分でパス。ドゥディエヴァはバタフライガードに戻す。ボレッラが立ち上がって足をさばこうとしたところで2Rが終わった。

最終回、ドゥディエヴァの右オーバーハンドにも、ボレッラは組み付いてまたも小外掛けを成功させる。足を抜いてマウントを取ったボレッラがパンチを入れ腕十字狙いも、バランスを崩しそうになる。

足を戻したドゥディエヴァが、強引な腕十字狙いから、三角絞めへ。右腕を伸ばされかかったボレッラがスラムも、クラッチは切れない。その後、頭を抜いたボレッラはサイドで抑えアメリカーナへ。ドゥディエヴァがケージを蹴り、本来は反則のヒザを顔面に入れてエスケープする。

ボレッラは再びマウントを狙い、ドゥディエヴァのクォーターガードを抜けてマウントを完成させる。ケージを蹴り、シザースから上を取り直したドゥディエヴァ。その刹那、ボレッラは三角クラッチから左腕を伸ばしにかかる。

この形で互いに殴り合うという珍しい態勢で、試合は終わった。結果、スプリット判定勝ちを手にしたボレッラは、「初めてイタリア人ファイターとして勝利を挙げて、本当に嬉しい。最初はテイクダウンされたけど、セコンドに落ち着け、右のパンチしかないと言われて、シングルレッグでテイクダウンできたの」と勝利を振り返った。


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