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【Pancrase287】デビュー13カ月で朱里がタイトル戦へ。対戦相手キンバリー・ノヴァスは激ヤバの強豪

Novaes【写真】キンバリー・ノヴァス、この相手はヤバい。ガチすぎる対戦相手だ (C) Pancrase

6日(木)、パンクラスより5月28日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase287で朱里がキンバリー・ノヴァスとストロー級クィーン・オブ・パンクラス・タイトルマッチ(QOPT)を行うことを発表した。


朱里は昨年4月のMMAデビューから4連勝、13カ月でタイトル戦へ。パンクラスで女子のタイトル戦が行われるのは2012年12月以来、実に4年半振りとなる。立ち技での実績は十分、パンクラスでもテイクダウン&バック奪取と勝負ところで強さを見せてきた朱里。ただし、今回の対戦相手は相当危険だ。

ノヴァスは昨年11月にGirls S-CupでRENAと対戦、判定負けを喫しているファイターだが──勝手の違うルールで来日経験があることは、彼女のディスアドバンテージの軽減になっているだろう。肝心のMMA戦績は9勝2敗で母国ブラジルではNoxii Combat、NCFでストロー級王者に輝いている。

特筆すべきは5月にヨアナ・イェンジェチックの持つUFC世界女子ストロー級王座に挑戦するジェシカ・アンドレジにTKO勝ちしている点だ。キャリア3戦目で5年前の試合だが、寝技でポジションを取り合い──この局面でリードしパンチの連打からヒザ蹴りでノヴァスが殴り、蹴り勝った。

敗れた2試合も相手はInvicta FCで頂点に立ったエリカ・チブルシオと現UFCファイターのジュリアナ・リマの2人。途中2年ほどのブランクが見られるが、これまで朱里が戦ってきた相手とノヴァスは質が違うことは確かだろう。

ノヴァスはスプロールの反応も良いが、背中を付ける場面も多い。それは倒された際のスイープに長け、ガードでも腰を切って素早く腕十字に入ることができるからだ。何よりも殴られて戦意を失うことがなく、より威力を増したフックを振り回す戦闘意欲は、世界のトップレベルといっても過言でない。朱里としてはMMAではまだ見せたことのない乱打戦で、精度の高いストレート系のパンチと、組まれ際のボディへのヒザ蹴りなどでペースを握る必要がある。

5戦目のタイトルマッチ、この相手に勝てれば朱里は既にUFCで戦う力がある──と誰も認める、そんなタフな相手がやって来る。

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