【UFC197】ワイッタカーはナタウを相手に右ハイで勝利を決定づけ、ミドル級転向後4連勝
<ミドル級/5分3R>
ロバート・ワイッタカー(豪州/7位)
Def.30-27:30-27.29-28
ハファエル・ナタウ(ブラジル/13位)
左ジャブを伸ばすワイッタカーに対し、ナタウは左ストレートを放つ。ワイッタカーは右ミドルを見せ、ナタウは左前蹴りを返す。続いてはハイを蹴り合うなど、意地の張り合いを続ける両者。ナタウのローにワイッタカーが左をヒットさせる。続く蹴りにテイクダウンをナタウが合わせようとしたが、ワイッタカーがすぐに離れる。鋭い左フックでプレッシャーを強めるワイッタカーは右前蹴りから左ローを入れる。ナタウの左ミドルをブロックしたワイッタカーが右を打ち込むと、ナタウがバランスを崩す。テイクダウン狙いにパンチを入れたワイッタカーは右アッパー、そして左フックをヒットし初回を取った。
2Rに入っても左ストレートをヒットし、ナタウのテイクダウン狙いを切ったワイッタカーが右ハイを見せる。打撃の攻防に消耗してきたナタウは組み技に転じることができず、厳しい状況に追い込まれてきた。構えを変えるなど何とか流れを変えようとするナタウに、ワイッタカーは構わず右ストレートを届かせる。ナタウも右ローを蹴り込むが、ワイッタカーは左と右のハイキックを繰り出し、左フックを打ち込む。ケージ際を回るナタウに圧力を強めるワイッタカーが左ジャブ、右ローを蹴られながらも左フックを合わせていく。さらに左ストレートをヒットし、流血のナタウのシングルレッグをスプロールする。危険な関節蹴りを見せたワイッタカーに対し、ナタウは右ローを続ける。ジャンピングハイを狙ったワイッタカーが、このラウンドのペースを握ったまま戦い終えた。
最終回、ワイッタカーの蹴りが急所に入り試合が中断。再開後、ナタウが右ロー、ワイッタカーも構えを変えてハイから左フックを狙う。ワイッタカーはダブルジャブ、左フックを振るっていく。右ローで突破口を開こうとするナタウは、テイクダウンを切られて左フックを受ける。左フックに左を返したナタウだが、受け身のファイトのような印象を残してしまう。そのサッポの左フックに、ワイッタカーも左を返す。ワイッタカーも手数が少なくなってきており、試合は消耗戦の様相を呈してきた。
残り1分を切り距離が近付いた両者。ワイッタカーは右ハイがナタウの顔面を捉えダウンを奪う。この一撃で勝利を決定的としたワイッタカーが判定勝ちを収めミドル級転向後4連勝となった。