この星の格闘技を追いかける

【on this day in】10月09日──2012年

09 10 12【写真】言葉は悪い。でも、物腰は柔らか。狼の皮を被った羊は、とても心地よい空気感を醸し出してくれる(C)MMAPLANET

Park Kwang-cheol
@シンガポール
「毎日のように顔を合わせ、常に相手の行動を把握している。そんな人間関係が子供時代の特権で、大人になってもそんな風に人と付き合いたがる人は凄くチャイルドチックだと思う。対して、思春期にそんな時を一緒に過ごしてきた人間は、何十年振りに会おうが、あの頃の距離に戻れることを知った今日この頃。ベッタリとしない、でも会った時にニヤリとオブラートに包んだような言葉を選びつつ──本音の会話ができる大人の付き合いが心地よい。そんな大人な取材ができるのが朴光哲だ。もう15年も昔の話になるが、K’z Factoryにはプロより強いアマと称された菊地昭君がいた。その脇にいたのが朴というイメージだ。それでも2001年のアマ修斗で優勝、村濱天晴戦の敗北のように『エッ』と思わせる取りこぼしを経験しつつ、修斗ではしっかりと環太平洋王者にもなった。HERO’SではリザーブファイトやノーTVマッチでエルミスとアレッシャンドリ・フランカというワールドクラスのノゲイラを破りながら、Tプロデューサーの『朴君は顔がゴールデンじゃない』という鶴の一声でスポットライトを浴びることができなかった……。結果を残しても、ステップアップできない選手がいる、ちょっとそうじゃないMMA界が見たい──そんな覚悟を持たせてくれたのが、彼だった。その張本人が所属ジムの力もあり、結果を残さなくても抱き合わせのような形で国内の大きな舞台で戦った。当然、力がないのだから勝てなかった。その後の引退と復帰を経て、ヴィーガンとなった彼がONEで世界ライト級王者に就いた。翌朝のインタビューで、大人の年輪が刻まれた渋い笑顔は今も強く印象に残っている。あれから3年、その打撃論により説得力を持たせるためにも、次の勝利がマストなカンチョルだ」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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