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【TUF17】全身凶器と対戦するのは、Mr.番狂わせ=ガステラム

2013.04.12

13日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで開催される「The Ultimate Fighter: Team Jones vs Team Sonnen Finale」=TUF17 Finale。今週火曜日にシーズン17の中継が終了し、ファイナルのカードが決定。6桁複数契約を賭けて対戦するのは、戦慄の破壊屋ユライア・ホールと弱冠21歳、無敗のケルヴィン・ガステラムとなった。
Text by Isamu Horiuchi

全身凶器の如きストライカー=ユライア・ホールに対するのは、当初誰からも注目をされていなかったアンダードッグ、ケルヴィン・ガステラムとなった。本業は保釈保証業という変わり種の21歳は、体こそ分厚いものの、よくいるスポーツ愛好家といった風貌のこの若者だ。ハウス入りを賭けたイリミネーション・バウトでキト・アンドリュースを相手に競り勝って判定勝ちを収めるも、あまり高い評価は得られず。結果として、全14選手中13番目という下位指名でチーム・ソネン入りを果たしていた。

ガステラムのハウスでの第一戦の相手は、ロバート・ “ババ”・マクダニエル。これは相手方のコーチのジョン・ジョーンズが、自分のスパーリングパートナーであるマクダニエルを勝ち上がらせようと組んだカードだった。完全に負け役と見なされていたガステラムだが、立ち技でも寝技でもマクダニエルと互角に渡り合ってみせる。最後はスクランブルを制してバックを奪ってチョークで一本勝ちし、見事にアップセットを起こしてのけた。

この勝利を喜んだコーチのソネンは、褒美としてガステラムが大ファンだというロンダ・ラウジーをチームに招聘。夢見心地でラウジーのレッスンを受けたガステラムは「彼女のような世界的ファイターから教えてもらうのは光栄だ」と、鼻の下を伸ばしつつも謙虚な姿勢を崩さなかった。

続く準々決勝の相手は、強力なグラップラーのコリン・ハート。初戦同様に、事前の予想では不利と見られていたガステラムだったが、ここでも打ち合いのなか、初回に左フック一発でハートをマットに沈めてみせた。グラップリング力だけでなく、一撃KOするパワーを秘めていることを見せつけたガステラムだったが、準決勝のジョシュ・サマン戦ではまたしてもアンダードッグ役を期待されることとなる。

この準決勝の組み合わせは、ホールとサマンの試合をフィナーレで見たいと望んだホワイト社長が独断で組んだものだったのだ。結果、ガステラムは3度目の番狂わせを引き起こす。サマンの強烈な打撃を恐れずに真っ向から渡り合い、やがてテイクダウンを奪ったガステラムは、パウンドと肘で相手を削ってチョーク葬。優勝候補に何もさせないまま、1Rでの一方的な彼の勝利は、敗者サマンズも含めて、誰もが呆然とする圧巻の決勝進出劇となった。ソネンは「ケルヴィンは、打撃も寝技もずば抜けているわけではない。でもとにかく実戦に強い」とガステラムを評している。

ハウス入り以来、3試合全てで不利の予想を覆し、実力を示して来たガステラムだが、フィナーレの相手は、ソネンが「アンデウソン・シウバを含めたUFCミドル級全員を倒す可能性がある」と評すユライア・ホールだ。ここでも、彼はアンダードッグの役割を担うこととなる。反面、ここまでアップセットを繰り返してきたガステラムには、最後の大仕事を期待したくなるというもの。

ホールが4試合連続で、戦慄のKO劇を見せるのか。 それともガステラムが4度目の番狂わせを起こすのか。近年稀に見るほど高い注目を集めているTUF17フィナーレは、UFCミドル級の未来を左右する可能性すら秘めている一戦となる。

■TUF17 Finale対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ユライア・フェイバー(米国)
スコット・ヨルゲンセン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
ケルヴィン・ガステラム(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ミーシャ・テイト(米国)
キャット・ジンガーノ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
トラヴィス・ブラウン(米国)
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ロバート・マクダニエル(米国)
ギルバート・スミス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・サマン(米国)
ケビン・ケイシー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ルーク・バーネット(英国)
コリン・ハート(米国)

<ミドル級/5分3R>
ディラン・アンドリューズ(ニュージーランド)
ジミー・クィンラン(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリントン・ヘスター(米国)
ブリストル・マルンデ(米国)

<フェザー級/5分3R>
コール・ミラー(米国)
バート・パラゼウスキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・ローレンス(米国)
ダニエル・ピネダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
サム・シチリア(米国)
マキシモ・ブランコ(ベネズエラ)

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