【Bellator135】100パーセントの所英男、スプリット判定負けもその名を北米MMAに刻む!!
<バンタム級/5分3R>
LC・デイビス(米国)
Def.2-1:29-28, 29-28, 28-29
所英男(日本)
所の待望のベラトールデビュー戦は、デイビスのサッドストーリーを全面に打ち出した煽り映像が流れ、所に触れることは一切なし。いきなり飛び込んで右ミドルを蹴りこんだ所は、姿勢を崩したがデイビスはそのまま距離を取る。打撃の交換のなかでシングルに移行したデイビスだが、所は崩れず続く豪快な左ストレートもかわす。所は右ハイを見せるが、デイビスは構わず前に出てくる。そこに右を狙う所、蹴りのファイントから左ストレートをヒットする。やや遠い位置からパンチを繰り出すデイビスに、所はテイクダウンを決める。
寝技にこだわらずスタンドに戻った所、デイビスが組んできても逆にケージに押し込んでもろ差しから後方への投げ、引き込むような形からヒールフックを仕掛ける。足を引き抜いたデイビスは、スタンドに戻ると右手を大きく回して鼓舞する所に左ジャブから右ストレートを入れる。間合いを取り直した所だが左ストレートを受けそうになる。残り20秒、ケージ際に連打を放った所からデイビスがテイクダウンを奪い返す。すぐに所も起き上がり初回が終わった。
2R、デイビスは大振りの左フックで所を誘うと、続いて左ストレートを繰り出す。しっかりと見ている所だが、手数は少ない。初回も取られている可能性も低くなく、自分からの仕掛けが必要だ。左を被弾し、左を返す所だが、デイビスは攻撃の自らの攻撃で終える。所はここでその場飛びのようなスーパーマンパンチを仕掛けたが、デイビスの右フックを受けて前方に崩れる。
パウンドを受けながらも、関節技を仕掛けて立ち上がった所をケージに詰めたデイビスが、右エルボーを決める。少し離れてパンチを放つデイビス、所は首相撲からボディロック、逆に押してこんでテイクダウンを狙う。バックを取った所だが、胸を合わせたデイビスがヒザや荒いパンチを繰り出す。ここで所はカニはさみからヒールへ!! 極まらないと見るや、すぐに上を取ろうとするが、デイビスも同時に立ち上がり、ケージで組み合ったままラウンドが終わった。
最終回、積極的に前に出た所の右を受けたデイビスがダウン。しっかりとトップを取った所はハーフから抑え込む。スクランブルから腕十字を仕掛けた所は、腕を抜いたデイビスが飛び込んでくるところで蹴り上げを見せる。非常に微妙なタイミングだったが、グラウンドでの蹴り上げということでブレイクが掛かる。スタンドで再開後、所は右ミドル。思い切り右を振り回し、さらに右ハイを蹴りこむ。デイビスは慌てて組みついて所をケージに押し込むと、テイクダウンに成功する。
バックを譲り、すかして起き上がった所に対し、デイビスがすぐに胸を合わせる。体を入れ替えた所は、崩してパンチを顔面に入れつつ、バックへ。前方に振り落とされると、腕十字は防がれてがぶられる。残り80秒、デイビスのギロチン狙いを前転からトップを奪い返した所がパンチを入れる。起き上がってスクランブル勝負のデイビスは、打撃戦を避けて徹底的に組みついてくる。
所はキムラロックから後方に投げ、マウント状態を取り、そのまま腕関節を続ける。ここも切り抜けて立ち上がったデイビスは、所のテイクダウン狙いにギロチンへ。やがてノンストップアクションはタイムアップに。直後に両手を高く掲げた所だったが、スプリットで判定負けに。負けて得るモノはない海外挑戦かもしれないが、100 パーセント所らしさを発揮し、ベラトールMMA史上に残る激闘を繰り広げたことは間違いない。