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【出稽古紀行US】09:伊藤健一@マーク・ヘンリー地下ジム

2012.04.26

Ito25日(水・現地時間)ジュリア・マウント・チーム(JMT)の朝は早かった。昨夜、プライベートで指導を受けたフランキー・エドガーのボクシング・トレーナー=マーク・ヘンリーより、朝6時半からのトレーニングを持ちかけられ、彼らも即答で引き続き、教えを請うことを願い出た。

【写真】ロープスリッピングは、前、後、ピポット両方向など丹念に行われた (C) MMAPLANET

午前5時起床、朝もやのカントリー・ロードをヘンリー宅に向かい、早朝からみっちり3時間汗を流した。最高のMMA&ボクシングに触れることができた彼らを代表し、5月6日にRINGSルールで試合が控えている伊藤健一に話しを訊いた。米国出稽古紀行第9弾はマーク・ヘンリー、MMAボクシングの神髄とは。

――急遽、決定したマーク・ヘンリーの早朝指導でした。

「もっと教えを受けたいと思っていて、『明日も来い』と言ってくれたことは、単純に嬉しかったです。世界チャンピオンを育てた方に、ミットを持ってもらうことは本当に光栄で、勉強になりました」

――伊藤選手も個人的に、問題点を指摘されました。

「自分の試合までチェックしてくれて、本当にビックリしました。自分の先生である吉鷹(弘)先生に似ているところがあって、米国人でもあんな人がいるんだなって(笑)。パッションがあって、研究熱心で。

日本人でも、本当にいないぐらい研究熱心な方だと思いました。ヘンリーさんに指導を受けることは、この渡米の最大の目的だったんです。MMAでワキを締めてパンチを打つのか、そうでないのか。どちらの指導方法だろうということが、凄く気になっていたんです。


『ワキを締める』って英語で何て言うのか、友人に尋ねていたぐらいで、ずっと心の中にあったことなんです。吉鷹先生は『組み技系の人間が無理やり締めることはない』という考えの方で、ヘンリーさんはボクシング寄りの考えを持っていると思っていたのですが、『リラックスして』っていう感じで、ワキを締めろとは言われなくて。正直、驚きました」

――テイクダウンを凄く考慮に入れていますよね。

Ito and Henry【写真】このレッスンが終わると、JMTの面々にベーグルやオレンジ・ジュースなど、朝食をヘンリーのクリスチアーノ夫人が振るまってくれるなど、本当にお世話になり、皆感激し通しだった (C) MMAPLANET

「ヘンリーさん自身のテイクダウンも凄く巧いです(笑)。身長が高いのに、スパッと入ってやりこんでいる感がありましたね。実はボクシング自体の指導は、日本のボクシングジムで教わることとほとんど同じなんですが、フェイントなどちょっとした部分がテイクダウンを意識していて、その小さな部分がMMAを戦ううえで大きな違いになっていると感じました。

指導途中に、何か気付くと、どんどん脱線していく。脱線こそが、ヘンリーさんだと。あの情熱は本当に凄くて、ああいう方の情熱がフランク・エドガーをチャンピオンにしたんでしょうね。帰国後、吉鷹さんが東京に来られたときに、マーク・ヘンリーの話をするのが楽しみです」

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