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【TPF11】米国サッカー五輪代表でプレー、カラキャニャン

2011.11.30

Karakhanyan12月3日(金・現地時間)、米国MMA界中堅プロモーション王手のTPFが、今年最後のイベントをタチパレスで開く。そのTPF11「Redemption」でアイザック・デジーザスと、TPFフェザー級王座決定戦に挑むジョージー・カラキャニャンだ。

【写真】1985年5月29日生まれの26歳。MMAキャリアは20戦16勝3敗1分、プロ修斗で日沖発の対戦相手候補に挙がっていたこともある(C) MMAPLANET

BFCシーズン2フェザー級トーナメントで印象に残る試合を戦ったカラキャニャンは、ロシア生まれのアルメニア人。米国サッカー五輪代表チームに所属したこともある異色のファイターだ。

――ジョージーのスタイルの印象は寝技が優れていて、かつ打撃もできるのですが、ベースとなる格闘技は何ですか?

「僕のMMAのベースはブラジリアン柔術だよ。2006年に柔術のトレーニングを始めて、半年後に最初のプロMMAの試合、KOTCに出場したんだ。その試合はギロチンで勝つことができたんだけど、もっとスタンドの練習が必要だと感じ、ムエタイとボクシングのトレーニングも始めた」

――最初にMMAのトレーニングをするようになったのは、どこのジムですか。

「ここミレニアMMAだよ。ずっとロミー・アラム、ベティス・マンスーリの指導を受けてきた。今はミレニアを離れてしまったけど、ハビエル・バスケスには本当に多くのことを学んだよ。

まずポジションをしっかりとって、タイトに抑えること。そして、サブミッション。僕の柔術は、ほとんどハビに教わったようなものだ」


――ところで、生まれはロシアだと伺っています。

「そう、モスクワで生まれた。両親はアルメニア人だけどね。米国に移り住んだのは、僕が10歳の時だった。今もロシア語もアルメニア語も話すことができるよ(笑)。

父がロシアではサンボとカラテをやっていて、特に松濤館空手には力を入れていた。僕も4歳から8歳まで、空手漬けの生活をしていたけど、サッカーに夢中になって、それから10年間はサッカーばかりやっていていたんだ」

――米国のインドアサッカーのプロチームに所属していたと聞いたことがあります。

「それ以前に米国の五輪代表チームでもプレーしていたよ」

――本当ですか!? 私は米国のサッカーといえば、ドノバンのファンだったんです。

「おおッ、ランドン・ドノバンだね。僕の世代はドノバンよりも下で、フレディ・アドゥーたちと一緒に過ごした時間の方が長いよ」

――アドゥーといえば、アフリカ出身の14歳でMLSでデビューし、かつては神童と呼ばれたプレーヤーですね。

「よく知っているね(笑)。アドゥーとはとても仲が良かったんだ」

――サッカーは世界で最も人気のあるスポーツです。米国ではそうではないといっても、ナショナル・レベルでプレーするというのは、ジョージーの運動神経は相当のモノだと推測できます。

「でもね、サンディエゴのインドアサッカー・チームに所属しているとき、正直なところ、ビジネスとして成立するものじゃなかった。

だから国境を越えて、メキシコにいって、クラブチームのトライアルを受けようと思っていたんだ。まだ18歳だったんだけど、メキシコから父親に電話をしたら、『とにかく、戻ってこい。メキシコのチームには入るな』って説得されて。その時点で、サッカー・プレイヤーとして生きていくことは諦めて、仕事を始めたんだ」

――その後、柔術に出会い、今はMMAファイターとして活躍しているというわけですね。ジョージーといえば、ベラトールFCシーズン2のフェザー級トーナメント、準決勝で優勝したジョー・ウォーレンに敗れたのですが、バオ・クァーチにTKO勝ちするなど、あのトーナメントでの活躍が、やはり印象に残っています。

「ジョー・ウォーレン戦が、日本で行われていれば、僕が判定勝ちしていたと思っている(笑)」

――確かに、テイクダウンは許しましたが、何度か際どい絞めやタイトなサブミッションが見られ、ガードからコントロールしていたという見方も成り立つファイトでした。

「攻めていたのは、僕だったと今も思う。試合を終わらせようと、常にアタックしていた。ただね、ここ米国ではテイクダウンをして、トップにいる者が勝者になるんだ」

――そのベラトールでの活動に見切りをつけ、12月3日にはタチパレス・ファイツでアイザック・デジーザスとフェザー級王座決定戦に挑みます。

Karakhanyan' s armbar【写真】グラップラーズ・クエストなど、グラップリングの試合でも結果を残してきたカラキャニャン。ガードからの仕掛け、トップキープ力は注目に値する(C) KEITH MILLS

「デジーザスは、オールランドファイターで強い。大きくて、パワーもある。でも、僕は柔術をずっとやってきた。力は関係ない。僕のテクニックの方が、彼の力を上回っている。経験もある。大きくて力があっても、MMAで強いのは僕だ(笑)。圧倒して、ベルトを巻くよ」

――幼少の頃、習っていた空手がMMAに役立つことはありますか。

「空手は規律を教えてくれた。そして、鍛錬を積むことを学んだ。空手をやっていたから、僕はサッカーでも、MMAでも懸命にトレーニングを続けることができたんだ。

あとは、やっぱりフットワークかな。空手で見つけた足の動きは、MMAで戦ううえでも役に立っていると思う」

――今はTPFのベルトを取ることに専念する必要がありますが、TPF以降はどのようなキャリアを積んでいきたいと思っていますか。

「もちろん、ベルトを巻いてからUFCで戦いたい。UFCには世界のベストファイターが集まってくるからね」

■TPF11 Redemptionの主な対戦カード

<TPFフェザー級王座決定戦/5分5R>
アイザック・デジーザス(米国)
ジョージー・カラキャニャン(米国)

<TPFバンタム級王座決定戦/5分5R>
コディ・ギブソン(米国)
ユリシーズ・ゴメス(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュ・レーヴィ(米国)
ダスティン・オーティズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ロブ・ワシントン(米国)
サバント・ヤング(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブラッド・マクドナルド(米国)
フランシスコ・リベイラ(米国)

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