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【OFC】グレゴーに課題有り、ヨーサナンは生贄に圧勝

Gregor vs Seok Mo3日(土・現地時間)に開催されたONE Fighting Championship「Champion vs Champion」。グレイシー一族からグレゴー・グレイシーが出場も、キム・ソクモに判定まで粘られ、課題の残るファイトとなった。

<ウェルター級/5分3R>
グレゴー・グレイシー(ブラジル)
Def.判定3-0
キム・ソクモ(韓国)

【判定】この三角絞めを逃げられ、スタミナをロスしたか? 要所を締め、ポジショニングでキム・ソクモを圧倒したが、上位との対決を考えると不安が残るグレゴーの試合だった(C) MMAPLANET

MMA創始者ファミリーから、OFC旗揚げ戦に参戦したグレゴー。キム・ソクモの2勝1敗という過去の戦績から考えると、圧勝するという予想が多かったが、思わぬ苦戦を強いられた。試合開始早々、重いパンチからテイクダウン。マウントを奪い、盤石の試合展開を見せたグレゴーだったが、しっかりと入ったと思われた三角絞めを逃げられると、力を使い過ぎたか動きが落ちる。

グレゴーは距離を取り、大きくサークリングすることで呼吸を整えるが、それでも打撃戦ではソクモのパンチや蹴りを喰ってしまう。2R、3Rとも肩で息をしながら、ソクモとの距離を取り、テイクダウンを決め、ポジショニングで圧倒したグレゴーだったが、これ以上のスタミナのロスを気にしてか、サブミッションにはこだわらずトップキープに。


観客席からソクモがポジションを取りかえそうという動きに、大きな声援が集まるなど、判定では圧勝したグレゴーだったが、まだ上位勢との対戦には時間が掛かりそうな判定勝ちだった。

この他、現地のエヴォルブMMAに所属するグレイシー・バッハ系柔術家は、オープニングでレオナルド・イッサが、キム・ソチョルの粘りに合いながらも、やはりポジショニングで圧倒。エルボーでソチョルの顔面を大きく腫らし、判定勝ちを収めている。

Moreira vs wang【写真】効果的にエルボーを使ったモレイラ。ウォンは目に指が入ったことを言い訳にしたような戦意喪失だった(C) MMAPLANET

ゾロバベル・モレイラは、TUFファイター=アンディ・ウォンと対戦。序盤の首相撲の展開で、フォンの目に指が入るアクシデントが起こると、この目を気にしたウォンの集中力が低下。ケージ際で何度もモレイラのエルボーを受け、2Rにしゃがみこむように亀の態勢になると、全く動きを見せなくなったため、レフェリーが試合をストップした。

ブラジリアン同様にエヴォルブ所属の元WBA世界スーパーフェザー級王者ヨーサナンのMMAデビュー戦は、まるで生贄のように出場してきたダニエル・マシャメイテから、先にテイクダウンを奪うという意外な展開に。

Yodsana【写真】組み技ができないうえに、組み技で仕掛けるしかないマシャメイテを相手に、ヨーサナンが圧倒的なスタンドの強さを見せつけた (C) MMAPLANET

すぐにリバーサルを許したヨーサナンだが、マシャメイテの足関節狙いに乗じてトップを奪い返し、スタンドへ戻る。ここからはボディやヒザを効かせて、マシャメイテを圧倒。2R開始早々に、シングルレッグを潰しヒザを顔面に突き上げたところで、マシャメイテが後方に崩れ落ち、TKO勝ちとなった。

■OFC「Champion vs Champion」その他の試合結果

<ライト級/5分3R>
エドゥアルド・フォライアン(フィリピン)
Def.判定3-0
クォン・アソル(韓国)

<176ポンド契約/5分3R>
吉田善行(日本)
Def.判定3-0
フィル・バローニ(米国)

<フェザー級/5分3R>
エリック・ケリー(フィリピン)
Def.1R3分10秒 by リアネイキドチョーク
ミッチ・チルソン(米国)

<ライト級/5分3R>
ゾロバベル・モレイラ(ブラジル)
Def.2R1分59秒 by TKO
アンディ・ウォン(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
エディー・ヌ(香港)
Def.1R0分45秒 by TKO
ヤン・チュンボ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ラディム・レイマン(シンガポール)
Def.1R3分18秒 by TKO
スソバン・ゴーシュ(インド)

<ライト級/5分3R>
ヴィシール・コロッサ(南アフリカ)
Def.1R0分49秒 by TKO
マ・インユ(中国)

<バンタム級/5分3R>
ヨーサナン・シッチョートン(タイ)
Def.2R0分14秒 by TKO
ダニエル・マシャメイテ(南アフリカ)

<バンタム級/5分3R>
レオナルド・イッサ(ブラジル)
Def.判定3-0
キム・スチョル(韓国)

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