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【FURY MMA】伊禮真也の勝利を大沢ケンジがリポート

Fury MMA【写真】ZSTで5勝3敗1分という戦績を残している伊禮真也と、その勝利のレポートを伝えてくれた大沢ケンジ (C) FURY MMA

リアルタイムで終えなかったMMAイベントを後追いリポートするMMA SALON。今回は4月2日(土・現地時間)に豪州クィーンズランド州カロウンドラのサンシャインコースト・イベンツセンターで行われたFURY MMA IIのメインに出場した伊禮真也の奮闘ぶりを、彼の師であり、29日にはDREAM JAPAN GPバンタム級トーナメントを控える大沢ケンジがリポートしてくれた。

<FURY MMA II 世界ライト級選手権試合/5分3R>
伊禮真也(日本)
Def.2R4分09秒 by ニンジャチョーク
ライアン・ダンスタン(豪州)

国内ではZSTを主戦場に勝ち負けを繰り返していた伊禮(※いれい)ですが、この大会を前に私が代表を務めさせていただいている和術慧舟會HEARTSに所属を移し心機一転、初の海外での試合に臨むことになりました。

対戦相手のライアン・ダンスタンは、大会開催地となったサンシャインコーストでMMAの道場を営んでおり、地元のMMAシーンをリードするヒーロー的な存在です。今回の試合で、伊禮は典型的なアンダードッグ、かませ犬としてダンスタンに地元プロモーションが登用したようなものでした。

観客が床を踏み鳴らし、大歓声を背に意気揚々と入場するダンスタン。対して、伊禮は完全なアウェーの雰囲気に緊張の面持ちでリングへ向かいました。1R、お互いが見合う展開が続く中、30秒過ぎにライアンが伊禮を一気に金網際に押し込み、腰骨あたりをクラッチしながら、外掛けなどでテイクダウンを試み続けます。

伊禮も金網を背にして、1分ほど上手く凌いでいましたが、両足を畳まれテイクダウンを奪われてしまいました。そのままパスガードを許し、サイドからマウントを奪われた伊禮は、そのままバックに移行され、チョークを狙われます。


何とか胸を合わせ、ハーフガードに戻した伊禮ですが、その後もハーフからエルボーを受けると、サイド、マウント、バックからのチョーク狙いを凌ぐという厳しい展開が続きました。

1R終了30秒で、何とかスタンドに戻った伊禮は、立ち上がるのが一瞬遅れたダンスタンにパンチを落としたところで、1Rが終了しました。攻め続けられた伊禮ですが、ダンスタンも明らかに攻め疲れが感じられます。

2Rが始まっても、肩で息をするダンスタンが、強引なテイクダウンを仕掛けてきても、伊禮はしっかりと対処。ライアンは自ら引き込んでマットに背につけ、伊禮はスタンドをキープするも、彼も疲労の色が色濃く見えるように。

その後、試合がスタンドの状態に戻るも、ローの交換が時折りみられる程度で、互いに攻め手が見つからない状態が続きました。すると業を煮やしたか、ダンスタンが意を決したように勝負を仕掛けてきたラッシュを掛けてきました。伊禮はこれを上手くいなしてディフェンスする。

すると伊禮の右ストレートがダンスタンのアゴにクリーンヒットし、腰が落ちて、背中からマットに倒れ込みました。崩れ落ちたダンスタンに追撃のパウンドを打ち込みにいく伊禮に対し、テイクダウンを仕掛けてきました。ここで伊禮はカウンターのニンジャチョーク。これががっちり極まり、ダンスタンがタップ。伊禮がFURY MMA II世界ライト級王座を獲得しました。

大会の規模はさておき、初の海外での試合、完全なアウェーの中で見せたアップセットは、見事だったと思います。観客からも、試合開始前とは一転して、伊禮に大声援が送られました。伊禮にはこれを機に、国内での伸び悩みを払拭し、良い意味での“化け”を期待したいです。

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