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【EXC】KJ戦へ、挑戦者エドワーズ インタビュー

(C) MMAPLANETCBSのライブ中継で、視聴率的に大成功を収めたEliteXC。その勢いをかい、今週末14日(土・現地時間)にホノルルのブレイズデール・アリーナで王者KJ・ヌーンに、イーブス・エドワーズが挑戦するEXC世界ライト級選手権試合をメインとした「RETURN OF THE KING」を開催する。

【写真】ICONのUSバンタム王者、一発の強さは凄い (C) MMAPLANET

「僕らが奪い合う椅子は一つしかない」
Interview by Manabu Takashima

キングとはもちろん王者KJ・ヌーンを指す。ハワイ生まれの王者が、凱旋するというわけだ。ここハワイは、EXCが買収したICONスポーツが、1996年よりMMAを継続開催してきた土地でファンの目も肥えている。

UFCでなくても、ICONスポーツ(前身のスーパーブロウル時代も含め)、ROTRとK-1やプロ修斗、RINGSなどの合同イベントも盛んで、1万人近い規模の観客を集めてきた。メインの世界以外にもEXCが売り出しに力を入れるニック・ディアズ、ムリーロ・ニンジャ、豪州のスター=トニー・ボネロらがラインナップされている。


また、これらメインカード5試合以外で、地元ハワイアンがズラリと並んでいるアンダーカードが用意されているが、この前座試合にもICONの王者クラスが並んでいる。特にカラ・コロヘ、マーク・オーシロ、そしてカレオ・クァン×マイク・アイナ戦は、ハワイアン・パンチャーの真骨頂、アグレッシブな喧嘩ファイトが見られるに違いない。

なお今回、MMAPLANETではメインに世界ライト級王座に挑戦するイーブス・エドワーズをキャッチ。王座に挑戦を果たす、心境をインタビューした。ATTに移籍を果たし、EXC2戦目で王座挑戦を果たすエドワーズ、UFCやPRIDE武士道でキャリアを積んできた32歳のベテランが、キャリアの再構築を目指し、MMA戦績47戦というキャリアを生かしKJ・ヌーンにチャレンジする。

――フィジカル、打撃、テイクダウン、そして寝技とハードなトレーニングですね。

「でも、楽しいよ。僕はまた、自分の力に自信を持てるようになった。このメンバーで、これだけのトレーニングをしていれば、強くなっていることに確信が持てるんだ。トレーナーのベンケイが、猛プッシュしてくれる。最高の環境だよ」

――ATTに移籍したのは、このようなトレーニングをしたかったからですね。

「そう、僕はずっと一人でトレーニングをしてきた。時にトレーニングパートナーがいても、何かの拍子で街を離れないといけない者もいたし、長く一緒にトレーニングできるファイターはヒューストンにはいなかったんだ。

教え子たちとのトレーニングで強くなるというモチベーションもあったけど、今、ATTにやってきて、どんな練習でも自分を追い込んでくれるファイターがいることの重要性を知ったよ。寝技でマーカス・アウレリオにやられる。ペケーニョ、マルセリーニョにギタギタにされてしまう。

スタンドじゃあ、チアゴ・アウベス、ルイジ・フィオラバンティ、アレッシオ・サカラにぶっ飛ばされている。レスリングは、僕のもともとのレスリング・コーチのタイロン・ウッリーがいて、マイク・ブラウンがいる。

こういう環境はヒューストンにはなかった。だから、僕はこっちに引っ越すことに決めたんだ。試合があるから、僕がさきにやってきたけど、数日中にライフと犬も引っ越してくるんだ。引退するまで、この街に住むつもりだよ」

――6月14日にはEXCでKJ・ヌーンの持つEXC世界ライト級王座に挑戦することが決まっていますが、今、EXCでキャリアを積むことの意味合いを教えてください。

「去年は、僕のキャリアの中で最悪の1年を過ごした。3連敗なんて、とんでもない状況だった。そこでATTに移籍し、EXCに上がる機会を得た。僕の力を信じて、プッシュしてくれるチームメートの後押しもあり、1月には大切な初戦に勝つことができたんだ。

そして、世界で最高のトレーニングも続いている。僕は再び世界のトップを目指し動き出すことができて、その機会をEXCも与えてくれたんだ。タフなファイターと戦えるのは、強くもない相手と戦って勝ち星だけ得ることよりずっと意味がある。KJだけでなく、ニック・ディアズもいるし、EXCは戦い甲斐があるよ」

――KJよりイーブス選手の方、ずっとキャリアがあります。この経験の差は、大きなアドバンテージになると思いませんか。

「KJは8戦しか戦っていないけど、タフな相手であることは変わりないよ。ニック・ディアズに勝ってベルトを取ったんだから。確かに僕のキャリアは彼にないものだし、僕の勝利を願ってそういう風に言ってくれる人も多いよ。

でも、勝負はケージの中で決まるからね。どちらが強いかは、みんなの予想でなく、僕が彼の顔にパンチを叩き込んで証明つもりさ。そして、KJだってそう思っているに違いない。試合が終わって、立ったままでいる者が勝者なんだ」

――160ポンドというEXCライト級の体重をどう思いますか。

「まぁ、ニック・ディアズをチャンピオンにしたかったんだろうね(笑)。僕は155ポンドに落とすことも問題ないし、160ならなおさら減量がイージーだ。サンドウィッチでもドーナツでも食べられるよ。

でも、僕はこれから160で戦うということは、160に落とすことが大変なファイターと戦っていかないといけないということだから、あまり悠長なことは言っていられないんだけどね。あと2、3人はウェイトの近い相手と戦ってならしていきたい」

――KJの長所と短所をどのように捉えていますか。

「スタンドは強い。グラウンドワークは、テイクダウンを防ぎ、寝技を避けているから、どれくらい戦えるのかは正直、分からない。レスリグの防御はできているね。

で、立ち技で勝負してくる。これは僕にとっても都合がいいよ。僕との試合で真っ向から立ち技勝負を仕掛けてくる選手は決して多くないから。手が合っていい試合になると思う。そして、ATTのメンバーがついてくれている僕が勝つことになる」

――UFCは独占契約をファイターと結んでいますが、EXCは決してそういうわけではありません。そして、日本のDREAMと良い関係にあり、DREAMはライト級GPを開催中です。

「凄い準決勝と決勝になるだろうね。正直、僕は友人のエディ・アルバレスに優勝してほしいと思っている。彼の試合は面白いしね。エディはEXCとも契約もしているし、僕も強い彼と戦ってみたい。

GPの優勝はエディとアオキ、この二人のいずれかだと思う。エディに勝つ可能性があるのは、アオキだけだと思う。エディはアオキのようなサブミッション・ガイと戦ったことがないからね」

――また、イーブス選手が日本で戦う姿が見てみたいです。DREAMには川尻選手、宇野選手とリベンジを果たさないといえないファイターがいますからね。

「もちろん、僕も日本でまた戦いたい。僕はこの世界にデビューした時の夢は日本で戦うことだった。そして、日本で戦う機会を得て、僕は日本のことがもっと好きになったんだ。

日本のどこが凄いかって、ゴミ箱の種類がいくつもあって、捨てるものが違いリサイクルに役立てている。本当にびっくりしたよ。そして安全だし、ゴミが落ちていない。MMAを見ていなそうな人まで、親切にしてくれる。米国のストリートをきれいにしたいなら、日本のゴミ箱を持ってくるべきだ。

カワジリはきっと僕と戦いたいがらないだろう、もう僕に勝っているしね。でも、また彼が僕と戦う必要があるように、僕もこれからキャリアを再構築していくつもりだ。

ウノ、僕は彼とルミナ・サトーの最初の試合を見てから、ずっと僕の手本だった。彼の試合を見て、学んだことは多い。僕はワールドベストファイターと戦いたい。米国のライト級は確かに急激に強くなった。

今も日本がベスト3の一つであることは変わりない。米国、日本、ブラジル、これだけタフな階級はないから、遣り甲斐があるんだ。今やウェルター級を凌駕して、最もエキサイティングな階級だと思うよ。トップ30人を選び、どの顔合わせでも激しい試合が見られるに違いない」

――とにかく今はハワイ生まれ、サンディエゴ在住のファイターに勝たないといけないですね。

「KJはハワイで生まれ、僕は彼のホームリングで挑戦することになる。でも、KJはヒューストン育ちで僕らは友人だったんだ。彼が18歳ぐらいのとき、スパーリングをしたこともある。でも、僕らが奪い合う椅子は一つしかない。ならば、友人といえども倒すだけだよ」

■EXC:Return of the KING 対戦予定カード

◆メインイベントEXC世界ライト級選手権試合5分×5R
KJ・ヌーン(王者/米国)
VS.イーブス・エドワーズ(挑戦者/米国)

◆セミファイナルライト級選手権試合5分×3R
ニック・ディアズ(米国)
VS.ムシン・コーブレー(米国)

◆第10試合ミドル級5分×3R
ムリーロ・ニンジャ(ブラジル)
VS.トニー・ボネロ(豪州)

◆第9試合ヘビー級5分×3R
デイブ・ハーマン(米国)
×ロン・ウォーターマン(米国)

◆第8試合ヘビー級5分×3R
ハファエル・フェイジャオン(ブラジル)
VS.ウェイン・コール(米国)

◆第7試合ミドル級5分×3R
カラ・コロヘ・ホース(米国)
VS.ブッバ・マクデニエル(米国)

◆第6試合バンタム級5分×3R
マーク・オーシロ(米国)
VS.クリス・ウィルムス(米国)

◆第5試合ライト級5分×3R
カレオ・クァン(米国)
VS.マイク・アイナ(米国)

◆第4試合ヘビー級5分×3R
ロロヘア・マヘ(米国)
VS.クリス・バーナード(米国)

◆第3試合ライト級5分×3R
PJ・ディーン(米国)
×ディーン・リスタ(米国)

※他3分×3Rの試合が、2試合行われる

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