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【Strikeforce】カン・リーがリベンジ、最後はレバー貫いた

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【写真】昨年12月の対戦とは違い、一発一発にパワーが感じられたカン・リーの攻撃。スピニングバックキックでのKO勝ちは、まさにMMA界の人間国宝級のフィニッシュだ (C) ESTHER LIN/ STRIKEFORCE

■ミドル級/5分3R
カン・リー(米国)
Def.2R1分46秒/TKO
スコット・スミス(米国)

試合開始早々、突進してきたスミス。打撃戦を避けるように、組みついて38歳カン・リーのスタミナの消耗を図る。右ボディを放ち、カン・リーをケージに釘付けにするスミスは、距離を取ると、思い切り右を振るいながら前進を続ける。

ステップワークでスミスの突進をかわしたカン・リーは、ローを蹴り込み、続いて右フックから左ストレートを放っていく。スミスの左フックをかわし、右ハイもステップバックして、未遂に終わらせたカン・リーは、左ストレートをヒットさせると、スミスのテイクダウン狙いをバービーで遮断し、細かいパンチを落とす。


ヒザをつけたまま、カン・リーをケージに押し込んだスミス。両者同時に立ち上がると、スミスが左右のパンチを放っていく。際の打撃こそカン・リーだが、距離を取ったところでは右を受ける。しかし、ここからカン・リーがハイキック、ニーの連打でスミスの動きを止めると、たまらずテイクダウンを狙ったスミスに対し、がぶりの状態からボディへ思い切りパンチを入れ、ここで初回が終わった。

2R、右フックを連打し、ハイキックを見せたカン・リー。スミスの突進を絶妙なステップワークでかわすと、ハイキックからバックスピニングヒールキック、ボディへのニーでスミスを攻め込む。両ヒザをキャンバスにつき、タートルポジションの状態になったスミスに、カン・リーはバックからパウンド、ボディへのヒザで追い込んでいく。

スタンドに戻ったスミスのバックを制したカン・リーは、自ら距離を取ると、左からスピニングバックキックでレバーを貫く。この一発で、スミスはケージ際まで吹っ飛ばされ腹這いになって動けない。ボディにニー、パウンド、さらに顔面にパウンドを落とそうとするカン・リーをレフェリーが制して、試合は決した。

半年前のリベンジに成功したカン・リーは、「前の試合とは、コンディションが違っていた。みなが僕をプッシュしてくれた。チョコもピザも7週間、食べていない。クッキー、チップスを胃袋が求めている。今日は僕の夜だ。スコット・コーカーが望むなら3度目も。スコット・スミスが今日、僕と対戦してくれたようにね」と語り、喜びを爆発させた。

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