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【TUF10】第4週 異変続きのマーカス、キンボが復活か?

2009.10.09

【写真】決して鋭いわけではないロジャースのタックルに何度も寝かされたシャウブ。最後はようやくタックルを見切って、スピニングチョークを極めた (C) ZUFFA

ヘビー級ファイター16名が揃ったジ・アルティメット・ファイター・シーズン10。世界のMMAファンが注目がしたキンボ・スライスとロイ・ネルソンの一戦は、経験に勝るネルソンがキンボを完封し、物語は第4週へと突入した。

試合後の控え室で、ランペイジは「まだまだトレーニングを続けるぞ。お前を最強のファイターにしてやる」と声をかけると、「これは競争なんだ。誰かがケガをすれば、お前にチャンスだってある」とここでもキンボの復帰を示唆。「俺はいつでも準備はできている」と語るキンボだったが、タイミングがいいのか悪いのか、元NFLプレイヤーでグレイシー・タンパ所属のマーカス・ジョンズに異変が起こる。第3週でヒザの負傷を訴えたのに続き、異常に汗が吹き出て、部屋に戻ると動けなくなってしまったのだ。

「俺にとっては仕事だが、マーカスにとっては趣味みたいなものだ。一日に2回トレーニングをするなんて、慣れてないのだろう」と嘲笑うのは、チーム・ラシャドのブレンダン・シャウブだ。事実、3連勝で勢いにのるチーム・ラシャドは、チーム・ランペンジの誰に誰をぶつけるのか、構想を練っていく。


だが、チーム・ラシャドのジャスティン・ワレンは、ラシャドから、チーム・ランペイジのスコット・ジュンクとの対戦を打診されるも、友人でもあるジャンクとの対戦を嫌がり、ラシャドもこの申し出を一応は受け入れた。

すると、そんなチーム・ラシャド事情を、チーム・ランペイジに漏らしてしまったマット・ミトリオン。ラシャドは、「まるで、戦争にいって攻撃する場所を相手に教えているようなものだ」と怒り気味に呆れた。何組かのマッチアップが固まりつつあるラシャドは、4戦目を、ラシャド2位指名のブレンダン・シャウブとランペイジ3位指名のデミコ・ロジャースの対戦と発表した。

オーソドックスで向かいあった両者。ローを放ったロジャースが、タックルを仕掛けると、シャウブはギロチンで捕まえようと試みる。だが、これを凌ぎ、立ち上がったロジャース。シャウブがパンチを連打するも、ロジャースは再びテイクダウンに成功。ガードからパウンドを落とし、一旦立ち上がると、パンチを落としながら飛び込むようにパスを狙っていった。

サイドを奪ったロジャースは、強烈なヒジ打ちを放つ。一瞬、シャウブの意識が遠のいたように見えたが、ロジャースがバランスを崩した隙に立ち上がると、ロジャースのタックルを潰して、スピニングチョークへ。見事な逆転一本勝ちで、チーム・ラシャドは4連勝を達成した。

試合後、オクタゴンに残された敗者ロジャースに声をかけたのは、コーチ・ランペンジではなく、ラシャド。そのラシャドは、「コーチなら敗れた時ほど、声を掛けて励ましてやるべきだ」とランペイジに苦言を呈したのだった。

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