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【RFA09】ムニョスがカーランの技巧を押し切りバンタム級王者に

2013.08.17

<RFAバンタム級選手権試合/5分5R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
Def.2-1:50-45, 49-46, 47-48
ジェフ・カーラン(米国)

カーランは左ジャブからロー、右ボディを見せる。距離を詰めたムニョスが、右フックからエルボー、さらに右を入れるとカーランが姿勢を乱す。プレッシャーを掛けるムニョスに、左ボディを伸ばすカーランだが、ムニョスは距離を詰めて前蹴りへ。左を返したカーラン、ケージを背負った状態が続く。

前蹴りから右エルボーを放ったムニョスは、右ストレートを放つ。ハイキックを空振りしバランスを崩したムニョスは、すぐに立ち上がって右ローを蹴りこむ。カーランも右からボディと手を出し、サイドキックへ。さらにショートのワンツーを続けたカーランだったが、ムニョスはエルボーから飛びヒザ。一旦距離を取ると、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。残り90秒、ヒールフックを仕掛けたムニョス。回転して逃れたカーランが三角絞め、これはムニョスが防ぐと、オモプラッタへ。ムニョスは鼻先にエルボーを打ち込み、トップをキープして初回を戦い終えた。

2R、素早い左ジャブを放つカーラン。ムニョスは構わず前に出て、右エルボーを繰り出す。カーランの右前蹴りにも、距離を詰めて右フックを放つムニョス。ムニョスは前進するたびに攻撃を被弾するのが気になるところだ。それでも、真っ直ぐ飛び込んでダブルレッグを決めたムニョスは、カーランのギロチンを耐えると、三角狙いも防いで左エルボーを落す。カーランは手首を掴んで腰を切っていくが、腕十字の態勢に入るまでには至らない。ガードが続くカーラン、残り2分を切りムニョスがリバーサル狙いを潰し、ハーフからエルボーを入れていく。

足を戻したカーランだが、ここでレフェリーがブレイクを命じる。前蹴りから左フックを振るムニョス、カーランは左へ回り込むも左ジャブ、右前蹴りを受けジャンピングニーも当たりは浅く劣勢のまま2Rが終了した。3R、下がりながらサイドキックを放ったカーランに左フックをヒットさせたムニョス。直後に無防備にジャブを被弾すると、左ハイから前に出る。右ストレート、左フックからダブルレッグを決めたムニョスは、ハーフからじっくりと態勢を整える。

カーランはバタフライガードからクローズドへ。カーランがリバーサルを仕掛けると、両者揃ってスタンドへ。やや動きが落ち、棒立ちに見えるムニョスが右ローから前に出て、右エルボー。再びダブルレッグを仕掛けると、カーランはギロチンへ、これは両脇を抱える形になり、喉にプレッシャーを与えることはできない。膠着と判断したレフェリーが、この試合2度目のブレイクを命じる。スタンドに戻ると、パンチからテイクダウンを狙ったカーランだが、今度はムニョスがギロチンへ。スクートで巧みにギロチンを防いだカーランが、自然とガードの形へ。致命傷を許さず、優れたガードワークを駆使するカーランだが、背中をマットにつけた展開が続き、ジャッジの印象は悪いか。

4R、カーランのミドルに右フックから組みついたムニョスが、簡単にテイクダウンを成功させる。蹴り上げを見せたカーランは、エルボーにつなげるが立ち上がることはできない。腕十字狙いを潰し、肩パンチを入れるムニョスも攻めあぐねる展開が続く。ムニョスの担ぎを足関節で返し、そのままリバーサルを仕掛けるカーラン。そんなカーランの努力は意味がないかのように、レフェリーがブレイクを命じる。スタンドへ戻ったカーランが、飛びヒザ、サイドキックからジャブを連打する。

動きが止ったかのように見えたムニョスも、前に出て右ハイで反撃に出る。組み合いでもがぶってテイクダウンを許さなかったカーランは、左フックから右を狙う。ムニョスは首相撲からヒザ蹴り、離れて前蹴りを見せるも、勢いはカーランのように感じられる4Rだった。

最終回、カーランの左フックに、右クロスを合せようとしたムニョス。カーランはシングルから引き込んでガードを取る。スイープ狙いに、正座の状態になったムニョスにパンチを入れたカーラン。ここで立ちたいところだったが、直後にムニョスがスタンドへ戻り、待ちの態勢に。カーランも立ち上がるも、ムニョスが首相撲からヒザ、さらに右エルボーを入れる。再び首相撲からヒザを入れるムニョスに対し、距離を取ったカーランはジャンピング・ガードへ。

この動きも見事なものだが、ジャッジにはマイナス印象を与えるのみだ。両者、疲れで動きが単発になる。蹴りの度に足を滑らせるカーランは、ケージ際で左ヒザ、アッパーを受けてスライディングから引き込む。残り1分、サバイブを専念するカーランは、ここまでポイントでリードしていると考えているのか、それともこれ以上は動けないのか。と、カーランのガードからのエルボーで、ムニョスが左目じりをカットし流血に見舞われる。傷を気にしながら、トップキープに専念したムニョスは、タイムアップとともにケージに上って勝利をアピール。

結果はスプリットでムニョスが勝利し、RFAバンタム級のベルトをその腰に巻いた。「滑るから、凄く大変だった。でも、ファイターはどんな状態でも戦わないと。ヒザを4カ月前に怪我して、ずっと練習を続けていた。それほどひどい状態じゃなかったよ。次? 上にいく準備はできている。KOできなくてファンには申し訳なかったけど、ジェフはタフだった」と新チャンピオンは語った。

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