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【Road to UFC2024Ep03】前回準優勝者と対戦、チェ・ドンフン「ゲンを担いで鶴屋怜選手と同じ髪型に」

【写真】おちょくっているのかという表現の言葉ですが、チェ・ドンフンは本気でゲンも担ごうとしていた。ただし、鶴屋怜の髪型にはなっていないような……(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03で韓国のチェ・ドンフンが前回の準優勝のチーニョーシーユエと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年12月にGLADIATORに初来日したDouble FGFフライ級王者は久保健太、そして2月にはフライ級王座決定Tに出場した和田教良と2試合連続KO勝ちし、同トーナメント本命と目されていた。

そんな日本でもジワリと実力者ぶりが浸透し始めていたチェ・ドンフンは、トーナメント離脱からRoad to UFCを経てUFCファイターになることを日本のファンに誓う。


──Road to UFCに向け1カ月を切りました。どのような気持ちで日々を過ごしていますか(※取材は4月27日に行われた)。

「相手も決まっていますが、そこは気にしないようにして自分のやるべきことを続けています」

――2月にGLADIATORフライ級王座決定トーナメント準々決勝で勝利し、その後Road to UFCから声がかかりました。その時はどのような気持ちでしたか。

「Road to UFCからオファーがあった時は、自分が出て良いのかと……。GLADIATORのフライ級トーナメント中だったので、申し訳ないという気持ちがありました。実際、3月3日の他の準決勝もチェックしていましたし。

あの時点では、そのままトーナメントに出続けてGLADIATORのチャンピオンになれる自信がありました。準決勝はNavE選手と戦うことになっていましたが、ベルトを取り逃したなという想いもあります」

――本命チェ・ドンフンという見方から、3月3日にはオトゴンバートル・ボルドバートルが一気に対抗馬に浮上していました。

「強い選手ですね。残った選手のなかで、一番強いと思いました。ただMMAというスポーツは相性というモノがあります。そういう部分で、自分は彼には分があるなと思っていました。本気でベルトを狙っていた分、GLADIATORの皆さんに申し訳ない気持ちでした。

ただRoad to UFCからオファーがあったことに対し、自分を日本で戦わせてくれた長谷川(賢)さんが引き留めることは一切なく『おめでとう。絶対に優勝して』と言ってくれて。もう感謝しかないです。それから、ずっと平常心を保つようにしています。

何よりGLADIATORの2試合は対戦相手のレベルがどうこうでなく、海外で試合をして勝つことができたことが大きかったです。Road to UFCの前に海外で戦えたことは大きな経験になっています。加えて2試合ともフィニッシュできたことで、自分の殻を破ることができたと思います。フィニッシュ能力がある――自分のなかにある野生を呼び起こすことができました」

――そんなドンフン選手のRoad to UFCの戦いが始まります。ドンフン選手はチームMADポハンに所属していますが、より選手層の厚いチームMAD本部――プサンに練習に行くことはないのでしょうか。

「普段はポハンだけで練習していますが、今週末にプサンに練習に行きます。自分が重要視しているのは対策練習で、それ以外のフィジカル等は自分でプログラミングをしてやっています。なのでポハンでの練習で十分なのですが、1カ月も切っているのでハードなスパーリングではなくて、色々なタイプの選手と手合わせをしたくて本部に顔を出すことにしました」

――なるほどです。今回は韓国、日本、インド、インド系英国人、そして中国人とフィリピン人が2人の参加です。バランス的にみて、なぜ日本や韓国人選手は2人でないのか。中国人を勝たせたいという空気を感じるのですが……。そのなかでドンフン選手はチーニョーシーユエという前回の準優勝者と戦います。

「自分もなんとなくUFCは韓国人に勝たせたくないのかなという想いはしています(笑)。そのなかで前回の準優勝者と戦うことに不安もありました。ただ試合映像を視て、研究をすると『勝てるな』と思えるようになっています。

あの選手はサウスポーの戦い方に頼りすぎています。自分の方が引き出しも多いですし、必ず勝てます。まぁ、カモですよ(笑)」

――押忍。力強い言葉です。チーニョーシーユエは鶴屋怜選手が完勝した相手でもあるので、比較をされるかと思います。

「実は鶴屋怜選手が完勝したので、ゲンを担いで今は彼と同じ髪型にしたんです(笑)。そういうところまで含めて、精一杯戦います。自分は絶対にUFCファイターになります。中国人になるのか、インド人になるのか――どんな強い選手がいるかも分からないですが、日ごろの練習の成果を発揮して一掃します。期待してください」

――では改めてRoad to UFCへの意気込みを日本のファンに向けてお願いします。

「いつも暖かく応援してくれる日本のファンの皆さんには、感謝しかないです。自分はRoad to UFCで優勝します。絶対に皆さんを失望させない試合をします」

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