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【UFC118】ウェルター級戦線に風穴をあけるか、ネイト

2010.08.28

Nate28日(土・現地時間)にボストンのTDガーデンで行われるUFC118「EDGAR vs PENN 2」。メインはUFC世界ライト級選手権試合フランキー・エドガー×BJ・ペンが行われる。

【写真】ジェイク・シールズと激しいスパーリングを繰り広げるネイト・ディアズ。上位陣の顔ぶれが固まりつつあるウェルター級戦線に風穴をあけることが期待される両者だ (C) MMAPLANET

このほか、PPVラインナップではボクシングのIBFで世界3階級を制した41歳のジェームス・トニーのMMAデビュー戦=ランディ・クートゥアー戦や、9月15日のUFCファイトナイトのメインに出場予定だったデミアン・マイアが、アラン・ベルチャーの負傷欠場により、対戦相手がマリオ・ミランダに代わり、同大会に出場が繰り上がったミドル級戦などが用意されている。

なかでも注目は、ネイト・ディアズのウェルター級デビュー戦となる、マーカス・デイビス戦だ。3月27日のUFC111で組まれたローリー・マルカム戦が本来はウェルター級初陣となる予定だったが、マルカムの体重超過でミドル級契約となり、いきなりライト級から2階級上の体重で試合を強いられたネイト。この一戦で、マルカムを圧倒し、3分弱でTKO勝ちを収めている。


ネイトといえば、実兄ニックはストライクフォース世界ウェルター級王者で、シーザー・グレイシー柔術の同門ジェイク・シールズは、10月23日のアナハイム大会でUFCデビュー戦をウェルター級で迎える。身近に同階級の世界のトップが複数存在しているネイト、普段の練習から同階級で戦うことに十分すぎる自信を持っているに違いない。

対するデイビスは、プロボクサーとして17勝1敗2分という戦績を持つハードパンチャー――ながら、MMAではアキレス腱固めで一本勝ちを奪うなど、意外性も秘めている。

神の階級も、実際はGSPが最強のチャレンジャーを破り続け、対戦相手が一巡。TUFシーズン12のコーチ対決となるジョシュ・コスチェック戦にしても、一度は対戦経験があり、TUF絡みでないと新鮮味に欠ける顔合わせであることは否定できない。また、8月7日のUFC117で組まれた最強のチャレンジャー決定戦=ジョン・フィッチ×チアゴ・ピッチブル(※フィッチの判定勝ち)にしてもGSPは、両者に完勝している。

神の階級にあって、一際高い位置にあるGSP。ジェイクとネイト、2人のシーザー門下生こそ、UFCウェルター級戦線に新しい風を吹き込むと期待されているだけに、ネイトには存在感が確かなものとなる勝利が要求される。

■UFC118 全対戦カードは下記の通り

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]フランク・エドガー(米国)
[挑戦者]BJ・ペン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ランディ・クートゥアー(米国)
ジェームス・トニー(米国)

<ミドル級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル)
マリオ・ミランダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ケニー・フロリアン(米国)
グレイ・メイナード(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ネイト・ディアズ(米国)
マーカス・デイビス(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
ゲーブ・ルーディガー(米国)

<ライト級/5分3R>
アンドレ・ウィナー(米国)
ニック・レンツ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダン・ミラー(米国)
ジョン・シェルター(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニック・オシベチェック(英国)
グレッグ・ソト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ピアース(米国)
アミルカウ・アウベス(ブラジル)

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