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【UFC173】テストステロン補充療法禁止で、挑戦者がリョートに

Lyoto

【写真】ライトヘビー級に続き、ミドル級のベルト奪取なるか。2階級制覇はUFC20年の歴史で、ランディ・クートゥーただ一人だとBJ・ペンの2人のみ(C)MMAPLANET

27日(水・現地時間)にUFCより、5月24日(土・同)のネヴァダ州ラスベガスMGMグランドガーテン・アリーナ大会=UFC173のメインで世界ミドル級王者クリス・ワイドマンへの挑戦者が、ヴィトー・ベウフォートからリョート・マチダに変更されるという発表があった。

MMA業界を騒然とさせているネヴァダ州アスレチックコミッションのテストステロン補充療法の禁止決定を受けて、UFCが早々に手を打ったことになる。5月の世界挑戦に向け、その申請を要請していたヴィトーから、リョートにチャレンジャーの変更をUFCは決め、「マチダはミドル級に転向してから、無敗で圧倒的な勝利を収めている」とダナが声明を出している。

当初、同大会で戦う予定だったチェール・ソネンとヴァンダレイ・シウバ戦が、翌週のブラジル大会で対戦することが既に決定しているが、米国のようにコミッションのない地域では、UFCが競技運営面をリードして、特にブラジルではCABMMAというコミッション組織も発足している。果たして、このネヴァダ州の決定を受け、各州、各国の大会がどのように変化していくのか。

今後、各州のアスレチックコミッションやファイティンボードが早々にケツを下さないと、地域によってテストステロン補充療法を行うファイターと、そうでないファイターが混在することを正式に認めることとなり、1試合の価値が変わってくる。そういう意味でもUFC自体が各州の競技統括組織の決定を待つのではなく、テストステロン補充療法禁止を打ち出すことも考えられるだろう。

そして、他プロモーションもこの決定にどのような反応を示すのか。ネイティブ・アメリカン地区でイベントを開催することも多く、厳密にはコミッション組織の非管轄下でイベントを開催しているベラトールなど、特に気になるところだ――が、その行方を見守りたい。

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