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【PXC42】フェザー級王者キム・ジャンヨン「ベルトを踏み台に…」

2014.02.25

Kim Jang-Yong

【写真】キャリアは13戦で7勝5敗、かつて同大会でPXCデビューを飾る中村K太郎を日本で破ったこともあるキム・ジャンヨン(C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)にグアムのUOGフィールドハウスで開催されるPXC42。同大会のメインで9月に王座奪取に成功したキム・ジャンヨン[Kim Jang-Yong]が、トビー・ミセッチ[Toby Misech]の挑戦を受ける。

KTTの重鎮として、イム・ヒョンギュら若いファイターを束ねる好漢が、初防衛を前に王座奪取と防衛戦、そしてこれからに関して語った。

――実はキム・ジャンヨン選手がマーク・ストリーグルを破り、PXCフェザー級王座を獲得した試合のフィニッシュ、キムラ&シザースチョークがMMAPLANETの2013年下半期ベストサブミッションの8位になっています。

「ありがとうございます。あの試合に勝てて本当に嬉しかったです。試合直後にチームの皆がケージに入ってきて祝福してくれたのですが、僕自身は本当に疲れ切っていて、呼吸もできないぐらいで死ぬかと思いました」

――ストリーグルのための王座戦という向きもありました。キム・ジャンヨン選手は王座決定トーナメント戦の準決勝を勝ち抜き、その準決勝が延期されたストリーグルが王座決定戦出場権を得ていました。

「そうですね……。マーク・ストリーグルは準決勝を戦わずして、決勝で戦うことになっても構わないかとPXCサイドから話があったんです。僕としては、OKを出すしかなかったです。あそこでストリーグル戦を了承していないと、ストリーグルが誰かと戦って勝つのを待たないといけなくなってしまいますから。

試合を待つぐらいなら、ストリーグルとベルトを賭けて戦うことを選びます。理不尽だとは分かっているのですが、PXCの意向がそうなのだから、僕としては戦うだけだったんです。とにかくトーナメント自体がストリーグルのためのモノでしたし。戦うことになるのは、どちらにしてもマーク・ストリーグルになる――のであれば、ここで戦おうと思ったんです」

――開催地はマニラ、ストリーグルの母国でした。アウェイの洗礼など、会場の雰囲気はどうでしたか。

「もう、ずっと長い間韓国で戦ったことがないです。だから、アウェイが普通なので特別気になることはなかったです。野次も全く平気でした。中指を突きだされても(笑)。ケージ際で膠着すると、ファッ〇ユーなんて声が多く聞かれましたけどね(笑)」

――確かに最後の韓国での試合が09年8月で、それ以前も母国で試合をしたのは3試合、13戦のキャリアで9試合が海外での試合ですね。

「グアムもフィリピンも飛行機で4、5時間で着きますし、時差の問題はない。なので海外で戦う大変さというのは、UFCに出られるようになり、米国で戦うようになってから起こる問題だと思っています。グアムもマニラも気候が良くて、減量に適していますし、韓国で風邪をひいていても暖かいところへ行くと治るぐらいです(笑)」

――頼もしい言葉です(笑)。ところで最近、PXCから多くの選手がUFC行きを決めています。

「同じKTTのイム・ヒョンギュもPXCのチャンピオンからUFC入りを決めました。他にチャンピオンじゃない選手もUFCと契約しています。なら、僕もUFCに行くことができるかもという期待はあります」

――PXCではミドル級王者だったイム・ヒョンギュ選手、フライ級王者のルイス・スモルカもUFCに上がっています。そしてバンタム級チャンピオンの田中路教が契約を果たしました。フェザー級王者として、次のトビー・ミセッチとの防衛戦は凄く大切になってきます。

「僕は今年で30歳になります。もう若くないです。いつも、試合になると『ここで負ければ最後だ』という気持ちで練習し、戦っています。常に崖っぷちにいるんだと自分に言い聞かせているんです。今回の試合が特別でなく、この試合もこれまでと同じように、負けたら終わりという気持ちで臨んでいます」

――ミセッチの印象を教えてください。

「速いパンチを持っているサウスポーのストライカーですね。ミセッチが負けた試合は2試合とも一本負けです。僕が負けた試合は5試合中、4試合がKO、TKO負けです。つまり、ミセッチの試合は判定までもつれこむことは、ほとんどないと思っています。だからこそ、距離が大切になってきます」

Kim Jang-Yong's Armlock【写真】ストリーグル戦では、下になった時にキムラをしかけスクランブルに持ち込んで上を取るシーンも少なくなかった(C)PXC

――懐に入ると、即キムラですか。

「キムラは自分の得意技です。ただ、それだけではないですし、とにかく目指すところはフィニッシュです」

――試合後、エディ・アルバレス張りの豪快なバック宙が見られることを期待しています。

「絶対に勝ちます。PXCのベルトを踏み台にして、UFCファイターになれるよう頑張ります」

■ PXC42 対戦カード

<PXCフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]キム・ジャンヨン(韓国)
[挑戦者]トビー・ミセッチ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョン・ユジン(韓国)
ケイリン・カーラン(ハワイ)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
カイル・レジェス(グアム)
矢地祐介(日本)

<ライト級/5分3R>
タイロン・ジョーンズ(グアム)
ジョシュ・ムーニャ(グアム)

<フライ級/5分3R>
マクレーン・アルフレッド(グアム)
ロマン・アルバレス(グアム)

<フライ級/5分3R>
ジェイ・テノリオ(グアム)
シェーン・アルバレス(北マリアナ諸島)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
リッキー・キャンプ(グアム)

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