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【LFA113】一進一退のスクランブル戦、リッキー・キャンプがグレッグ・フィッシャーに競り勝つ

<バンタム級/5分3R>
リッキー・キャンプ(グアム)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
グレッグ・フィッシャー(米国)

11勝4敗──PXCから豪州のHEX FS、ハワイのX-1でキャリアを積み、2年3カ月振りの実戦となるキャンプに対し、フィッシャーはキャリア10勝2敗で昨年7月にジミー・フリックとのフライ級王座決定戦で敗れて以来の試合となる。

スイッチスタンスのフィッシャー、スピニングバックキックを見せたキャンプが右を伸ばす。そこにフィッシャーが組みつきケージに押し込む。バックを伺うフィッシャーだが、左腕を差したキャンプは右腕を差し返して逆にボディロックテイクダウンを決める。バックを譲って立ち上がったフィッシャー、キャンプがもう一度崩して足をフックにしに掛かる。これを許さず胸を合わせたフィッシャーは、ヒザをボディと腿に受けながらポジションを入れ替える。

フィッシャーはダブルレッグで崩し、逆にバックに回る。フィッシャーが右足をかけて寝技に持ち込もうとするが、すっぽ抜けて姿勢を乱す。立ち上がり打撃の間合いになると、ダブルレッグを切ったキャンプが右を当てる。さらに左ミドルを蹴り込んだキャンプが、もう一発ミドルを決める。互いに構えを変えながら、キャンプが後ろ回し蹴りを見せて初回が終わった。

2R、まず右ローを蹴ったキャンプはワンツーを伸ばす。フィッシャーは間合いをはかりつつ、構えを変えて右ジャブを放ちシングルレッグへ。下がってかわしたキャンプが、ここでもスピニングバックキックを繰り出す。続く右にテイクダウンを合わせていったフィッシャーが、ケージにキャンプを押し込む。バックに回ろうとしたフィッシャーは、キャンプの反応に合わせてシングルを狙うが、切ったキャップが右エルボーを打っていく。

直後のテイクダウン狙いにギロチンからスイープをキャンプが仕掛け、頭を抜いたフィッシャーがスタンドへ戻る。キャンプはステップインし右オーバーハンド、直後にスリップして距離を取り直す。残り90秒、キャンプがローを蹴り、フィッシャーも左ローを返すと左ハイを狙う。ブロックしたキャンプはジャブの差し合いから、スイッチし左ロー。オーソに戻してからのワンツーは、フィッシャーがバックステップで外した。終盤はジャブ&ローで様子見となった。

最終回、キャンプはここもスピニングバックキックから試合に入り、右ストレートを当てる。左ローは急所に入り、フィッシャーが間合を外す。再開後、直ぐに組みついたフィッシャーが、ケージにキャンプを押し込む。エルボーを落としたキャンプは、ケージを背負ってテイクダウンを許さず、ワキにパンチを打っていく。

執拗にダブルを仕掛けるフィッシャーは、残り2分30秒でついにテイクダウンを決める。右腕を差してレスリングアップのキャンプが、小外掛けを決めてそのまま3/4マウントへ。背中を見せたフィッシャーは、立ち上がりスイッチからバックを回る。即、左腕を差して立ち上がったキャンプは、逆にスイッチからバックを取る。フィッシャーのヒザ十字狙いを足の四の字に叩かんで防いだキャンプが、思い切りパウンドを振り落とす。

残り10秒、立ち上がって重い切りパンチを振るったキャンプが、足を滑らせシングルレッグへ。切ったフィッシャーが鉄槌を連打したところでタイムアップを迎えた。終盤に展開されたスクランブル戦は見事──ジャッジは割れ、キャンプがLFA初陣で判定勝ちを収めた。


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