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【UFN159】体重オーバーのメーロを寄せ付けず、アルダナが打撃で封じ込み完勝

<140ポンド契約/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
ヴァネッサ・メーロ(ブラジル)

体重オーバーだったメーロだが、上背がなくリカバリーしたアルダナにフィジカルでディスアドバンテージはないか。左ジャブから右を伸ばすアルダナは、メーロのフックをかわして左ミドルを入れる。右クロス、左ジャブを当てるアルダナの右ローでメーロの体がよれる。アルダナは右に回りつつ左右のパンチ、右ローを蹴り込む。手打ちのパンチを振るって前に出るメーロに対し、アルダナはクリーンな打撃を繰り出し腹を効かせる。

粗さが武器のメーロだが、右ボディストレートを受け表情が固くなる。ジャブ、ローを続けるアルダナが左ボディフック、さらに左フックに右を合わせ、再び左でボディをえぐる。右ローを2発蹴り込んだアルダナが手数&精度で圧倒するが、威力の方はどうなのか。メーロは打たれても打たれも前に出る。そこにワンツー、左ジャブを打ち込むアルダナの完全なる支配で試合は進み、鋭い右ローに続き、左ボディフック、右ストレート、スーパーマンジャンプから飛びヒザと一方的に攻め続け初回を取った。

2R、序盤から左ジャブ、リードフック、右ローを決めるアルダナに対し、メーロは左オーバーハンドや右フックを空振りでも出していく。アルダナは右ハイを見せ、左ジャブ、そして左フックをヒットさせる。リードフック、ジャブ、後ろ回し蹴り、攻め手を緩めないアルダナは、メーロのシングルレッグを切って右ストレートを打ちこむ。

さすがに疲れ、ダメージも蓄積してきたメーロに右クロスを当てたアルダナ。右ローも引き続き入り、左ジャブを当てる。いくらパンチを被弾しても前に出続けるメーロが、ついに左右のフックをヒット。距離を取り直したアルダナは蹴りを交えて攻めると、場内はメヒコ・コールで彼女を後押しする。最後の10秒にペースをあげたアルダナだが、打っても打っても前に出てくるメーロに戸惑いを感じるようでもあった。

最終回、左アッパー、左ロー、右ハイを序盤に見せたアルダナ。構わず前に出て組んできたメーロを押し返し、首相撲からヒザを突き上げる。アルダナの前蹴りに左フックを合わせたメーロが、細かいパンチをまとめて前へ。距離を取ったアルダナはワンツー、後ろ回し蹴りを繰り出す。その後も左右のパンチを上下に打ち分け、攻勢のままアルダナが試合を進める。

メーロも攻撃を受けながら手を出すというゾンビ・スタイルを維持し、一発逆転をかけて左右のフックを振るう。それらのパンチをよけて、ボディ、顔面にパンチを連打するアルダナが仕上げてのように右ストレート、左フック、そして後ろ回し蹴りを狙う。アルダナはメーロの左ジャブにも右ヒザを繰り出し、15分間パンチをヒットし続けタイムアップ。ジャッジが3者揃って30-26をつける完全勝利を得たアルダナは、「ここで戦うことを誇りに思っている」と話した。


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