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【Gladiator005】吉村友菊と統一戦に挑む暫定王者・宮城友一─02─「やっとチャンピオンになれる」

Miyagi & Sunabe【写真】盟友・砂辺光久とともに。表情は違うのに、なんとなく似ているのは波長が近いということか……(C) MMAPLANET

21日(日)に大阪市阿倍野区の阿倍野区民センター大ホールで開催されるGLADIATOR005で、ライトフライ級正規王者・吉村友菊と王座統一戦を戦う暫定チャンピオン宮城友一インタビュー後編。

キックボクサー生活7年を経て、総合格闘技からMMAに変化した自らの庭に戻ってきた宮城は、勝ち星を続けて挙げることができず、首都圏での試合機会を失っていった。

そんな時、新生グラジエイターが誕生し旗揚げ大会から全イベントに連続出場している。多くの人の支えがあり、格闘技を続けてきた宮城は、そんな人々にベルトをプレゼントしたいと朴訥な口調で断言した。

<宮城友一インタビューPart.01はコチラから>


──2014年4月にMMAにカムバック。タイミング的にきっかけが何かあったのでしょうか。

「キックで西日本統一ライト級王座(大阪&名古屋のKAKUMEI、九州のREALDEAL、沖縄の琉球かきだみし協会が提携して誕生したタイトル)を獲得したことが挙げられます。MAキックで日本チャンピオンになることが目標でしたが、分裂してMAキックにもイノベーションにも出場できなくなり、そこで西日本統一王座を取ったことで区切りにしようかと思いました。

もうMMAをしても大丈夫な状況になっていたので、またパンクラスに出てチャンピオンになろうと。それができたのは、真樹ジムオキナワでキックを続けさせてもらえたからです。今もミットなどを持っていただいてお世話になっているのですが、真樹ジムオキナワの安里(昌明)支部長には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そしてパンクラスで試合ができるようになったのも砂辺さんのお陰ですし、本当に色々な人達に助けてもらってきました」

──この間、日本のMMAはケージ化がジワリと進みだしたころで、復帰戦はパンクラスのベイサイドファイト、その次のGrandslamと共にケージでした。

「前にやっていた時はケージもスクランブルもなかったです。ケージでの戦いができていないことは、練習を再開した時から感じていました。全然違うモノだという気持ちで、練習をしていましたね」

──MMAに戻ってからは砂辺選手と練習をしていたのですか。

「砂辺さんのクロスラインと、闘心の安谷屋(智弘)とかと練習していました。今はクロスラインでやることが一番多いです」

──宮城選手は自らのジム=Dropがあるのですが、MMAの練習は他の場所でやるということなのですか。

「ジムはキックボクシングの指導をしていて、練習はしていないんです。MMAに戻る前にオープンしていましたし、そのまま指導を続けている感じです」

──では他に仕事はせず、格闘技に専従できているということですね。

「そうですね、何とか……ハイ。ジムの収入でご飯は食べていけています。沖縄だから試合に出るのとかハンデがあったのですが、逆に今は沖縄にいたことで恵まれた環境があると思います。

凄くキックのジムも多いですし、仲の良いジムの人に内情を聞いても食べていけるぐらいという感じでできています」

──なるほど。ただ、復帰後はなかなか思ったように勝利数を伸ばすことあできなかったです。

「ハイ、砂辺さんのサポートがあって試合機会を得ることができたのに、3連敗とかして……あの時は沖縄のTENKAICHIなどでやり直しだなとか考えていました」

──そしてVTJ沖縄大会、パンクラス、グランドスラムのサバイバーを経てグラジエイターに出場するようになりました。そこからグラジエイターには5大会連続での出場になります。

「パンクラスで試合をすることが厳しくなって、どこか試合ができるところがないかと砂辺さんと相談している時に、新生グラジエイターが活動し始めることを知りました。『ここに出たい』と砂辺さんに伝えたら、櫻井会長に連絡を取ってもらい、出場が決まったんです。

でも『ここからやり直しだ』と思っていたのに、初戦で加マーク納選手に負けて……でも、櫻井代表は第2回も、その次もずっと試合の機会を与えてくれました。今ではグラジエイターで戦うことを中心に生きています。勝ち続けてグラジエイターを盛り上げたいです」

──そういうなかで吉村選手と王座統一戦を戦います。正規王者の印象を教えてください。

「勢いがある選手だと思います。最初から倒しにいっているような。でも……何だろう、あの勢いに飲まれる感じはしていないですし、試合が長引けば長引くほど力の差が出て来ると思います。

試合数が少ないので試合展開がどういう風になるのかは、なかなか分からないのですが、僕のペースになっていくイメージは持っています。場数を踏んできた違いは見せたいです。

正直、暫定王者といっても自分がチャンピオンとは思っていません。この試合で勝ってチャンピオンです。やっとチャンピオンになれる時がようやく来た。本当に楽しみです。早く試合をしたいですし、早く勝って皆に喜んでもらいたいです。

勝利とベルトを応援してくれた人たちにプレゼントします。僕のように地方で頑張っている選手の励みになるでしょうし、本当にタイトル戦が楽しみです」

■Gladiator005対戦カード

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]濱村健(日本)
[挑戦者]岸本泰昭(日本)

<GLADIATORライトフライ級(※54.4キロ)王座統一戦/5分3R>
[正規王者]吉村友菊(日本)
[暫定王者]宮城友一(日本)

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
渡部修斗(日本)

<フライ級/5分2R>
NavE(日本)
イ・ミョンジュ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
山口翔(日本)
白川Dark陸斗(日本)

<ストロー級/5分2R>
三谷敏生(日本)
木村旬志(日本)

<フェザー/5分2R>
名田英平(日本)
國頭武(日本)

<ミドル級/5分×2R>
KING(日本)
BLUE3☆鬼瓦(日本)

<フライ級/5分2R>
草信孝謙(日本)
スクランブルユースケ(日本)

<フライ級/5分2R>
井口翔太(日本)
仁科太志(日本)

<ストロー級/5分2R>
若林耕平(日本)
ジェイソン北(日本)

<バンタム級/5分2R>
四至本ジョリー竜馬(日本)
上田祐紀(日本)

<OPウェルター級/5分1R>
山口恵(日本)
寺前祐(日本)

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