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【Deep Cage】ケージin後楽園で初のウェルター級戦に臨む長谷川賢<01>「仕上がりは過去最高です」

ken-hasegawa【写真】ボクシングを基礎からやり直してきた長谷川。ボクシングの上達は単なる拳の交換でなく、ステップ、間合いの取り方を向上させ、組みのあるMMAで最重要な距離の構築に役立つ(C)MMAPLANET

18日、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP CAGE IMPACT 2016 in Korakuen hall。同大会で組まれたウェルター級GP初戦で佐藤洋一郎と対戦する長谷川賢。

DEEPメガトン王者からTitan FCでのライトヘビー級戦、日本に戻りミドル級、そしてRIZINの契約マッチと徐々に体重を落としてきた彼が、自身曰く「待望の時」=ウェルター級戦を迎える。

世界で戦うためにウェルター級転向を──負傷を経験しつつ3年掛けて果たした。そんな長谷川にウェルター級で戦うことの意味、そして佐藤戦について尋ねた。


──試合まで3週間を切ったところですが、いよいよウェルター級初戦となります。体調の方はいかがでしょうか(※取材は10月1日)。

「バッチリです」

──昨年の大晦日、RIZINのブレナン・ワード戦は契約体重でしたが、ベラトールのウェルター級ファイターと戦うことができました。

「あの試合は81キロでした。でも、あの時より減量は楽です。ワード戦は96キロあった4週間前に、81キロ契約がまとまったので。あの時は結構きつかったです。サウナで汗が止まってしまって、どうしようかってなるぐらい厳しかったです。その点、今回は予定通りに落ちているので」

──8月のミドル級戦、中西良行戦はこのウェルター級トーナメント出場を視野に入れての試合だったのですか。

「話はもらっていました。ただし、いつかウェルター級で戦うというのは3年前の夏にアライアンスMMAに出稽古に行ったときから考えていたことです。今回、ウェルター級で戦うことは本当に待ちに待った機会、ようやくこの時が来たかって感じです」

──3年掛けたというのは?

「すぐにウェルター級に落とす選択もありましたが、そうなると体が変わるだけでなく、必要な技術も変わってきます。なのでミドル級で1年以上は戦って、計画的に体を変えて技術もウェルター級を見据えた練習をしてきました。

まぁ、ケガもあってこのタイミングになったのですが、本音をいえば大晦日が終わった時点では、もうミドル級で戦うことは考えていなかったです。

正直、中西さんと戦うという返事をするまでは……ミドル級で戦うことに気乗りせず、何か心に隙が生じるんじゃないかとか危惧していたのも事実です。でも、返答してからは何も余計なことは頭になく、あの試合に勝つことだけを考えて毎日を過ごしていました」

──その結果が1R4分12秒でKO勝ち。周囲の評価も上々でした。

「う~ん、KO勝ちという結果は良かったです。でも内容的には無駄に一発を貰いましたし。冷静に戦えた部分と、そうでない部分がありました。打ち込みで練っていたのに出せなかった箇所、出せた部分など色々と見えた部分があります。

最後も……決めに行ったパンチは良かったですが、ステップが踏めていなかったし、それは後から指摘も受けました」

──足が揃い気味ではありましたが、それは逆結果論で勝ったから指摘できるという部分でもあるかと思います。

「目指しているところは、あそこじゃないので。UFCだとフィニッシュを狙って、打ち気満々になっているところでガードが疎かになり、足も揃ってしまって逆にパンチを当てられることがあるじゃないですか。

あの局面だからこそ、隙のないようにしっかりと戦わないといけないんです。効かせたあとで、丁寧にテイクダウンにいくという選択もあったと思っています。何が正しいというわけではないのですが」

──勝利が一番の正解なので、今後はそういうことも頭に入れて戦うというぐらいで良いのかと。テイクダウンにいって、上手いガードワークで呼吸を整えられることもあるわけですし。しかし、今の言葉だけでも長谷川選手がどれだけ高みを目指しているのか理解できるような気がします。

「足が揃ったのはやはりダメですよね。微妙にスイッチになっているところもあるのですが、そこじゃないなと。無意識でスイッチして詰めることができるようにならないと。それとさっきも言ったように一発貰っていますしね」

──勝てて反省できる。それがファイターとして一番有意義な経験ではないでしょうか。

「大晦日の負けから全てがつながっているという気はします。あそこで負けたから強くなれたんだって言えるようになりたい。ブレナン・ワードに教えてもらったことは多いです。それこそ、8月の試合のようにパンチが当たっても、ブレナン・ワードなら前に出てきたでしょう。そうしたら、やっぱり足が揃っていまっているのは拙いし、テイクに行くのは有りだと思うんです」

──なるほど。全てはブレナン・ワード戦基準で考えた発言なのですね。

「ワードのようなレベルのファイターに効かせたからって、あんな風に攻めて行ったらまた左を返されるかもしれないですからね」

──そのブレナン・ワードがエヴァンゲリスタ・サイボーグにヒールフックで敗れ、サイボーグはサヤッド・アワッド、そしてマイケル・ペイジに負けた。

「三段論法、四段論法でいえば僕が最下位ですよ(苦笑)。ワード戦の敗北は胸に留めていても、それ以降の彼の戦いに付随する部分は考えないようにしています(笑)。また、強いワードが見たいです。本当に強い選手だったので」

──そんな心境のなか、19日のDEEP CAGE後楽園ホール大会で佐藤洋一郎選手とウェルター級GP初戦を戦います。

「佐藤選手と戦う前にアブダビウォリアーで戦った試合とか見たことがありました。試合が決まってからも、何試合かはチェックはしました。佐藤選手云々よりも、僕自身が良い感じで仕上がっていて、ウェルター級は戦いやすいという感触が現時点であることが大切だと思っています。

もう水抜き分を除けば、体重も3キロ落とせば良いだけですし。スピードが速くなり、パワーも落ちていない。仕上がりは過去最高です」

──それは岡見勇信選手、福田力選手、安西信昌選手らと練習をしてきて、動きのなかで実感できるものなのですか。

「ハイ。感じることはできますし、岡見選手からも『良くなっている』ということを言ってもらえます。追い込み練習で成長できています。それに最近は細かいディティールを意識するようになって、小さいところに拘ると全体が変る。それが意識できるようになりました。相手の動きも自分の動きも良く見えるようなったという感じです」

<この項、続く>

■ 10月9日Deep Cage Impact in Osaka対戦カード
※長谷川賢選手が出場する後楽園ホール大会は18日(火)開催となります

<フライ級/5分3R>
柴田MONKEY有哉(日本)
井上直樹(日本)

<ウェルター級GP一回戦/5分3R>
悠太(日本)
住村竜市朗(日本)

<ライト級/5分3R>
濱村健(日本)
岡田充広(日本)

<バンタム級/5分2R>
白川陸斗(日本)
覇彌斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
岩本達彦(日本)
藤崎航汰(日本)

<フライ級/5分2R>
加マーク納(日本)
平田丈二(日本)

<フェザー級/5分2R>
室川和登(日本)
森宏之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
黒田好治(日本)
渡部拓馬(日本)

<ストロー級/5分2R>
川原波輝(日本)
MAGISA(日本)

<フライ級/5分2R>
永井美自戒(日本)
横溝和也(日本)

<ストロー級/5分2R>
いちょう”Snufkin”ともなが(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<フェザー級/5分2R>
鈴木敦順(日本)
名田英平(日本)

<フェザー級/5分2R>
上山雄大(日本)
Dark真(日本)

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