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【Invicta07】ストロー級王者エスパルザ「怪我は道の凸凹と同じ」

Carla Exparza

【写真】今年の1月5日にベック・ハイアットを破り、Invictaストロー級王座に輝いたカーラ・エスパルザ(C)GONGKAKUTOGI

7日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのアメリスター・カジノ・カンザスシティで行われるInvicta FC07「Honchak vs Smith」で11ヵ月振りの実戦で、ストロー級王座防衛戦に臨むカーラ・エスパルザ。

ヒザの負傷から復帰戦の相手はブラジルのクラウディア・カデーリャ。11連勝中の挑戦者を迎え撃つチャンピオンに初インタビューを試みた。
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──ヒザの負傷後、約11ヵ月振りのファイトとなります。回復過程、そして現在の調子を教えてください。

「完治まで掛かった時間はトータルで3ヶ月ぐらい。ドクターから練習をスタートして良いとオッケーが出たのが、アヤカとクラウディアの試合の1週間後だったから。それからは急がずにじっくりと練習をしてきたので、怪我をした事なんて忘れているぐらい今はとても調子が良いわ」

──それでも不安になったこともあったと思いますが、このブランクはあなたのMMAキャリアにとって、どのような影響を与えることになりましたか。

「私はもうこのスポーツを10年近くやっているんで、その間にいろいろと怪我もしてきた。だから今回の怪我もストリートによくある凸凹みたいなものだと思っているの」

──なるほど、強い気持ちを持っているのですね。ところで対戦相手のクラウディアは、11勝0敗の選手です。どのような印象を持っていますか。

「とにかくフィジカルが強いというのと、BJJのスキルが凄い――かしら?(笑)。今までのキャリアの中で、一番タフな相手の一人であることは間違いなと思っているわ」

──カーラはこれまで9勝2敗のキャリアを持っています。もともとレスリング出身だと聞いていますが、レスリングを始めた理由、そしてレスリングの戦績などを教えてもらえますか。

「ハイスクールの時、2年間男子のレスリングチームに所属して、普通に男の子を相手に試合をしていたの。カレッジでは4年間レスリング部に所属してジュニア(3回生)とシニア(4回生)のときはオールアメリカンにも選ばれているのよ。でも、ごめんなさい、戦績は覚えていないの。たくさん試合した事だけは覚えているわ(笑)」

──米国では女子レスリングも学生の間はフォークスタイルのルールやポイントで行われるのですか。

「いいえ。大学の女子は国際ルール、つまり普通のフリースタイル・レスリングを採用しているの。私の場合は、大学でレスリングをやっていた時から、夏のオフの時はグッドシェイプを保つために、他の格闘技にトライしていた。1回生の時はボクシング。2回生の夏はブラジリアン柔術。そしてジュニアのときにチーム・オーヤマに初めて行ったの。それまでMMAというスポーツがある事すら知らなかったけど、チーム・オーヤマで、自然とMMAの練習をするようになったわ」

──カーラの名前が初めて、日本で知られたのはBellatorで藤井恵選手と対戦した時でした。キャリア4戦目で女子MMA界のレジェンドと戦うことが決まった時、どのような気持ちでいましたか。

「あの時はまだ女子、しかも115ポンドで試合を組んでくれるプロモーションがとても少なかった。だから、私がプロになって初めの3試合は全て、試合の数週間前に入ってきた緊急オファーだった。メグミと戦ったベラトールのオファーもかなり直前のモノだった(笑)。あの時、私は決してベストなコンディションではなかったけど、オーヤマ・コーチと話し合って、試合に出ることを決めたの。ベラトールのトーナメントには出たかったし。メグミのようなレジェンドと戦えるなんて最高のチャンスだと思ったから。

コーチも私の事を信じて、勝てると言ってくれたので、あの試合を受ける事にしたの。結果は残念ながら負けちゃったけど、あの試合ではたくさんの事を学んだわ」

Esparza vs Fujii【写真】2010年8月、Bellator24でレジェンド藤井恵と対戦したエスパルザ。キャリア4戦目で初黒星を喫したが、多くのことを学んだ試合となった(C)KEITH MILLS

──それはどのような点ですか。

「メグミのグラウンドのスキル、スピード、BJJのスキル、全てにおいて、本当に素晴らしかった。大ベテランと肌を合わせられただけで、とても良い経験になったのよ」

──ところでインヴィクタで戦うまでは、男子も戦うMMAイベントに出場していましたが、女子だけの大会で戦うと何が違いはありますか。

「正直、男子の大会で試合をした方が、ファンの注目度は高いと思うの。その日唯一の女子の試合というケースが多いから。でも、私はインヴィクタのようにオール女子の大会の方が気に入っているわ。プロモーターもスタッフも、女子ファイターのニーズをちゃんと理解してくれているから」

──現在、インヴィクタのストロー級王者ですが、ダナ・ホワイトがUFCの女子ストロー級を新設する方向にあるという発言をしました。この発言をどう思いますか。また男子と女子の混合イベントですが、UFCへ出場することはカーラにとって、どのような意味があることなのでしょうか。

「UFCで女子の階級が増えることは、このスポーツにとっては良い事だと思う。でも、私は今はインヴィクタのチャンピオン。だから、タイトルを防衛する事しか考えられない」

──なるほど。では今、チーム・メイトのシェーン・デルロサリオが、命を賭けて戦っています。この状況で戦うことで、彼に思いを伝えたいことは?

「シェーンはファイターよ。必ずまた立ち上がってくれると信じているわ」

──試合直前にインタビューを受けていただきありがとうございました。

「こちらこそ。これまで私の事を応援してくれたファンのみなさん、少しでも気に掛けて私の事をフォローしてくれているみなさんに本当に感謝しています。ありがとう」

■ Invicta FC 07「Honchak vs Smith」対戦カード

<Invicta 女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]バーブ・ホンチャック(米国)
[挑戦者]レスリー・スミス(米国)

<Invicta 女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]カーラ・エスパルザ(米国)
[挑戦者]クラウディア・カデーリャ(ブラジル)

<Invicta 女子バンタム級王座決定戦/5分5R>
ローレン・テイラー(米国)
ミリアン・ナカモト(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
フェリース・ヘリッグ(米国)
ティーシャ・トーレス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョアン・カルダーウッド(英国)
カティア・カンカーンパ(フィンランド)

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
シャーメイン・ツイーツ(カナダ)

<女子フライ級/5分3R>
ゾイラ・フラウスト・グージェル(米国)
ヴェネッサ・ポルト(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・ダレリオ(米国)
トーニャ・エヴィンガー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ムーナ・ホーランド(米国)
ニーナ・アンサロフ(米国)

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