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【UFN12】“ザ・マニアック”ファイトナイト今夜開催!

2008.01.23

 (C) ZUFFA2008年、UFC北米第一弾は本日23日(水・現地時間)に行われるUFCファイトナイトから。ラスベガスのザ・パールで行われる今回のUFCファイトナイト、日本のファンからすればマニアックなラインナップが並んでいるが、年に二回のTUFシリーズ、英国興業の定例化による欧州勢の参戦など、各階級に厚みを増す一方のUFCを象徴するイベントとなっている。

【写真】スーパーアスリート、バークマンがメインに登場 (C) ZUFFA

今回のファイトナイトは、トップ戦線に踊り出る機会を伺っているファイター達がステップアップ、または生き残りを賭けた一戦に挑むことになる。

メインのマイク・スウィック×ジョシュ・バークマン、TUFシーズン1でその名を高めたスウィックは、ライトヘビー級からミドル級を経て、ついにウェルター級に階級を落とすことになる。日本人UFCレギュラーの岡見勇信が、昨年4月の対戦時に「スウィックに勝てれば、UFCでやっていける自信がつく」と語っていた強豪がついに世界最大の人材の宝庫に殴りこみをかけるわけだ。


スウィックの対戦相手バークマンの実力は折り紙つき。ハイスクール時代にフットボール、野球、レスリングで州の優秀選手に選ばれトリプル・トリート・アスリートの称号を得たスーパー・アスリートだ。UFCではジョン・フィッチ、カロ・パリジャンに敗れているが、その潜在能力を評価する関係者は多い。「ウェルター級でトップに返り咲くために、マイクと戦う。僕は彼を尊敬しているけど、そのためにジムでハードな練習を積んでいるんだ」というバークマン。

この試合結果如何で、その後のUFCでの活動が左右される一番。勝者は吉田善行、郷野、長南の対戦相手になる可能性もあり、日本人ファイターもその行方に注目する必要のある一戦となる。

9試合中7試合も組まれたライト級のラインナップ。新王者BJ・ペンが誕生した同級で、スパイクのライブ中継枠にネイト・ディアズ×アルヴィン・ロビンソン、チアゴ・タヴァレス×小見川道大の2試合が組み込まれている。

日本人選手がライブ枠に入るのは非常に楽しみだが、現実は厳しい。この2試合、ズッファの期待はTUFシーズン5王者のディアズ、昨年9月にタイソン・グリフィンと名勝負を繰り広げたタヴァレスにある。

シーザー・グレイシー門下のディアズは、EXCと長期契約をしている悪童ニック・ディアズの実弟。現代のアポロといえる肉体美を誇るタヴァレスともども、グラップリング主体のファイターだ。

コロラドのROFで育ったロビンソン、小見川ともにタフファイトを強いられたわけだが、この一戦に勝利すれば、群雄割拠のライト級戦線にあって一段飛ばしでトップ戦線に近づけることになる。

タヴァレスのスタイルは、パンチのフェイントからテイクダウンを仕掛け、寝技勝負というもの。打撃の距離に入るのは一瞬なので、組み付かれた瞬間に気をつけたい。柔術だけでなく柔道の黒帯のタヴァレスだが、スタンドの投げでは小見川が遅れを取ることは考えられない。これまで、その柔道スローでペースを握ってきたタヴァレスだが、小見川にとってはタヴァレスが投げを狙った瞬間こそが狙い目となるだろう。BTT、そしてミノタウロやJZ・カルバンともトレーニングを積んでいるタヴァレスから、トップを奪いパウンドで勝負を掛けたいところだ。

その他、アンダーカードにも柔術家黒帯対決、つまりグラップラー同士の対戦が組まれている。アルバート・クレーン×カート・ペルグリーノ。両者ともグレイシー・バッハ系の黒帯だが、クレーンはドラクリーノ率いるバッハBH(ベロオリゾンチ)出身で、ペルグリーノは20年に及ぶレスリングキャリアをベースにヘンゾ・グレイシーの下で柔術を学んだファイターだ。米国のファンは寝技を理解できない――、そんな声を払拭するグラウンドウォーが展開するだろう。

いまだにアンダーカードに出場するのが解せない実力者グレイ・メイナードは、9月に英国で小谷直之に圧勝したドイツ在住のロシア人ファイター=デニス・シバーと対戦する。ディヴィジョン1を3度制し、NCAAのオールアメリカンにも選ばれたことがあるメイナード、前回の試合では9秒KO勝ちを記録しており、テイクダウン+パウンドの展開になればメイナード有利は固い。

ただ、柔道の経験があり、ドイツを代表するグラップリングチームでもあるOCファイトチームでトレーニングを積むシバーも、テイクダウン対策を積んでいるに違いない。また、スタンドでの殴り合いを恐れないメイナードだからこそ、シバーにもチャンスがある。英国のUFCでの勝利が米国デビューにつながり、モチベーションも高いシバー、メイナード優勢は譲れないが番狂わせを起こす可能性は低くない。

このほか、TUFシーズン4でカムバックのチャンスを与えられ、昨年8月にケンドール・グローブを倒し、ミドル級王座をも視野に入ってきたパトリック・コーテが、ドリュー・マックフィールドとセミファイナルで対戦。ビッグネームの参戦こそ見られないファイトナイトだが、ファイターはある意味PPVのプレリミナリーに出場する選手より実力者という見方もあり、見逃せない大会となる。

■UFCファイトナイト対戦カードは下記の通り

◆ウェルター級
マイク・スウィック(米国)
×ジョシュ・バークマン(米国)

◆ミドル級
パトリック・コーテ(カナダ)
×ドリュー・マックフィールド(米国)

◆ライト級
アルヴィン・ロビンソン(米国)
×ネイト・ディアズ(米国)

◆ライト級
小見川道大(日本)
×チアゴ・タヴァレス(ブラジル)

◆ライト級
アルバート・クレーン(米国)
×カート・ペルグリーノ(米国)

◆ライト級
デニス・シバー(ドイツ)
×ゲーリー・メイナード(米国)

◆ライト級
ジェレミー・ステファンズ(米国)
×コール・ミラー(米国)

◆ライト級
ジョー・ヴァレス(米国)
×コーレー・ヒル(米国)

◆ライト級
ジャスティン・ブショールス(米国)
×マット・ワイマン(米国)

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