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【Pancrase271】初代KOPストロー級王者、砂辺光久 「勝村さんと松根さんのナビ通り戦えば当然──」

Team Sunabe【写真】KOP3階級制覇と13連勝を果たした砂辺(C)TAKUMI NAKAMURA

1日(日)に東京都江東区ディファ有明で開催されたPancrase271で初代KOPストロー級王者となった砂辺光久。阿部博之との5分5Rに及ぶタフファイトをスプリット判定で制す形でパンクラス3階級制覇を達成した。

試合は1&2Rを阿部が先取し、3Rから砂辺が巻き返す展開だったが、砂辺自身は一切慌てることはなかったという。その自信を支えているのがセコンドを務める勝村周一朗と松根良太の存在だった。勝村&松根体制になって13連勝という驚異的なレコードを残している砂辺。試合後、控え室でのインタビューでは2人への絶大な信頼が伝わってきた。

――阿部選手との接戦を制して初代KOPストロー級王座に就いた砂辺選手です。ちょうど右手の治療を終えてすぐのインタビューになりましたが、どのタイミングで痛めたのか覚えていますか。

「5Rですね。阿部選手がカットして流血したあと、僕が右のオーバーフックを打って、そこで折れました」

――5Rに右手を骨折していたんですね…。改めて5分5R戦った感想を聞かせてもらえますか。

「作戦通りでしたね」

――前半のラウンドでポイントを取られて、後半に逆転するという流れでしたが、それも想定していた展開ですか。

「はい。僕が(阿部に)実力で負けているのは分かっていて、あとは作戦で勝つしかないと思っていたので、狙い通りの試合で勝つことが出来ました」

――その作戦を立てているのはセコンドの勝村選手や松根選手ですか。

【写真】作戦が正解でも戦うのは砂辺自身。序盤を先行されても焦らず戦える信頼感が彼の心臓をより強くしているのか。5Rのマラソンマッチは、疲れず強く見えることが大切で、しっかりと実践できていた(C)TAKUMI NAKAMURA

【写真】作戦が正解でも戦うのは砂辺自身。序盤を先行されても焦らず戦える信頼感が彼の心臓をより強くしているのか。5Rのマラソンマッチは、疲れず強く見えることが大切で、しっかりと実践できていた(C)TAKUMI NAKAMURA

「勝村さんですね。僕、勝村&松根体制になって13戦13勝無敗なんですよ。だからセコンドの指示通りに戦えば、ゴールまで連れて行ってくれることが分かっているので、僕もセコンドも試合中に慌てることがありません。

試合中に『うわ!(作戦と)違うな!』とはならないし、相手がそう来るんだったらこうしようというのが明確にあるから、僕は100%セコンドを信頼して戦っています。僕はマシーンで、2人のナビゲーターがいるので、ナビゲーターの指示通りに動くだけです」

――例えるなら勝村&松根というパイロットが砂辺光久というロボットを操縦しているようなイメージですか。

「そうです、そうです。この13試合ずっとそうですよ。だからもしセコンドが変わっていたら僕は阿部選手に負けていたかもしれないし、13連勝なんて出来なかったと思います。(控え室にいた勝村から「他のセコンドだったらKO勝ちしてたかもよ(笑)?」と茶々が入る)いやぁ本当にKOしたかったなぁ(笑)」

――ではインターバル中に慌てるようなこともなかったですか。

「試合なんで想定していたこととちょっとしたズレが生じることはありますよ。でもそこで2人が微調整してくれるので、そういう意味では想定の範囲内です」

――結果から言えば3Rがジャッジ2名=砂辺選手、1名=阿部選手と割れるラウンドになりましたが。

「そこはやっぱり阿部選手が想定より一歩強かったというところですね。でもそこの焦り…焦りじゃないな。4、5RでKOして終わるプランで、最悪こうなるかもしれないということは話していたんです。だから思ったより阿部選手が頑張ったという結論ですね」

――それにしても勝村&松根体制になって13連勝というのは驚異的な数字ですね。

「勝負の世界はどれだけ強い、弱いがあったとしても、勝ちか負けじゃないですか。そこで勝ちを13回奪うというのは相当なことだと思うんですよね。でもそれは僕がすごいんじゃなくて、セコンドやこのチーム全体がすごいからだと思っています」

――とはいえ実際に相手とコンタクトして戦っているのは砂辺選手自身ですよね。指示されたこと以外のことをやりたくなることはないですか。

「(即答で)ないです。練習の時から言われたことしかやらないんで」

――練習からそうなんですね。

「対戦相手が決まる→DVDを見てもらう→作戦を立ててもらう→それを実践するための練習をする。この繰り返しです。もちろん僕からリクエストすることもありますけど、王道は勝村さんと松根さんが決めてくれて、そこに僕の意見を多少すり合わせするくらいです。

だからそれで勝つのは…普通。カーナビと一緒ですよ。ナビで目的地を設定すれば、そこまでの道のりを教えてくれるじゃないですか。あとは事故らないようにナビ通りに運転すれば目的地まで辿り着く。試合後のインタビューで『当たり前だ』と言ったのは本当にその通りで、俺からしたら何も疑問に思うことはない。勝っても喜ばなかったのは、そうなって当たり前だろうなと思ったからです」

――この勝利でパンクラス3階級制覇を達成したことになります。今ベルトが手元にありますが…この結果も当たり前でしょうか(笑)?

「ハハハハ、そうかもしれないです(笑)。今までは54.4キロでやってきて、今度は日本で一番軽い階級=52.2キロでチャンピオンになったわけだから、試合直後にも言った通り、日本にはこの階級で世界を名乗っているチャンピオンが一人いるので、そいつとパンクラスでやりたいですね」

――修斗世界フライ級チャンピオン内藤のび太選手ですね。

「俺は海外進出とか考えてないし、UFCでもこの階級を作って欲しいとかは思わないんですよ。それよりもパンクラスを盛り上げたいから、パンクラスで内藤戦ができたらいいですよね。ただ今日の感じだと俺は彼とやっても負けると思うし、俺はまだまだ弱いです。もっと強くならないといけないし、これからもセコンド陣に強くしてもらわないといけないです」

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