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【Invicta FC39】手数のカミンズ、フレイの精度に敗れアトム級はチャンピオン不在に

<Invicta FC世界アトム級選手権試合/5分5R>
ジン・ユ・フレイ(米国)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
アシュレイ・カミンズ(米国)

体重オーバーでタイトル剥奪となったフレイ、カミンズが勝利した場合のみチャンピオンになれるという変則タイトルマッチ。まずフレイが、思い切り左右のフックを振るう。カミンズは左ハイをかわし、右を伸ばしクリンチへ。大内刈りを耐え、左フックを当てたフレイが離れる。続くクリンチの展開でヒザをボディに突き刺したカミンズはフットスタンプ&ヒザ蹴りを繰り出す。

離れたフレイは左ロー、カミンズが右フックを届かせる。右ミドルを入れたカミンズに対し、フレイも左ミドルを返す。ならばと右ハイを繰り出し、気の強さを見せたカミンズが右ストレートをヒットさせる。フレイは左ハイを見せ、左ローへ。基本は左に回りながらのファイトとなったフレイを、カミンズが追いかける展開が続く。残り10秒、右ハイからワンツーで前に出たカミンズに、フレイが右を返した初回が終わった。

2R、鋭い左ストレートを伸ばすフレイ。カミンズは下がることなく、蹴りからワンツーを繰り出す。カミンズの右アッパーにも構わず組んでいくフレイだが、ボディにヒザ、さらに顔面に右エルボーを被弾する。カミンズは前足をローで蹴られても、前に出た右から左のワンツー、そして左ミドルを蹴っていく。フレイは一瞬動きが止まったように見えたが、左フックを返す。クリンチになると体を入れ替え、再びヒジを打ち込んだカミンズは右目尻をカットし左ローに足を持って行かれる。

右ハイから右を振るったカミンズだが、右フックに逆に右フックを合わされ腰から崩れる。すぐに立ち上がったカミンズはクリンチでケージに押し込まれ、押し込み返して離れタイムアップに。攻勢だったがダウン分、カミンズはリードを失ったか。

3R、積極的に前に出るカミンズは、右フックに左ストレートを合わされても前進を辞めずクリンチへ。ケージにフレイを押し込んでいく。フレイは左エルボーを打ち込み、カミンズが間合いを取りなおす。左ミドル、左ストレートを当てたフレイはカミンズが前に出来るとサークリングでかわしきれない。組んできたフレイのボディにパンチとヒザを入れたカミンズは、エルボーをかわして離れる。待ちのフレイが、カミンズの攻撃をかわしつつ時折左をカウンターで打つというなか、カミンズは前に出続けた。

4R、変わらず前に出るカミンズにフレイが左ローを蹴り、左ストレートを当てていく。カミンズは蹴りを交えてパンチをコンビで繰り出すも、フレイを捕らえる場面は決して多くない。前に出たフレイが左を振るうと、カミンズは組んでケージに押し込みにいく。スタンプを見せて離れたカミンズは、届かない位置でのパンチが多い。逆に手数は少ないが、左の精度が高いフレイが、左ストレートに続き右フックを当て、ついにはカミンズが左に回るようになりタイムアップに。

最終回、左ミドルから左ローを蹴るフレイは、右ローも見せ、左を打ち合う。ローも相打ちとなり、カミンズが右。フレイが左返す。残り30秒でカミンズがダブルレッグへ。フレイはこれを切って、前に出るようになる。結果、金網中央での攻防が増え、ともにクリーンヒットがないまま残り1分をに。

左ハイを見えたカミンズは右を放り込む。続くテイクダウン狙いは決まらなかったが、カミンズは右をヒット、互いに蹴りを見せると最後もフレイがパンチを届かせてタイムアップに。ジャッジ3者揃って、スコアは48-47でフレイに凱歌が挙がり、インビクタFCアトム級は王者不在という状態になった。

「彼女は全てが準備できていたとは思わない。次? 分からないわ。家に戻って、このままストロー級に留まるか、階級を上げるか考えることにするわ」と無冠の勝者は語った。


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