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【ONE107】ピーター・バウシュトが敵地で大金星。右ハイを効かせて元世界王者フォラヤンを判定で下す

Pieter【写真】この射程距離の長いハイキックにフォラヤンはペースを狂わされ、ダメージも蓄積させた(C)MMAPLANET

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
Def.2-1
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

20センチ近い身長差がある対決。身長で勝るパウシュトがローと前蹴りを放ちながら距離を詰める。フォラヤンは距離を取りながら、強いロー。バウシュトは左ジャブから右を打ち下ろす。前に出たバウシュトの急所に、フォラヤンの左サイドキックが当たり、試合は中断。パウシュトにインジュアリータイムが与えられるかと思われたが、パウシュトはすぐに試合を再開する。

バウシュトの右ハイをもらいつつ、組み付いたフォラヤン。相手をケージに押し込むが、バウシュトはフォラヤンの頭を抑え込む。しかしフォラヤンはテイクダウンに成功し、サイドへ移行、バウシュトの顔面に右ヒジを押し付けていく。バウシュトのリバーサルに対して、ギロチンを狙っていくフォラヤンだったが、これは極められず。バウシュトは立ち上がるも、再びフォラヤンがバウシュトをケージに押し込む。バウシュトはバックを狙いながら離れて、右ハイ。さらにプレッシャーをかけていった。

2R、飛び込んでいったバウシュトに左右フックを振るっていくフォラヤン。しかしバウシュトのパンチがヒット、フォラヤンは組んでケージに押し込む。しばらくケージ際でテイクダウンを狙いながら、倒せないとみるや離れたフォラヤン。バランスを崩したバウシュトからトップを奪うが、バウシュトは下からタイトな三角絞め、そして腕十字を仕掛けていく。これを凌いだフォラヤンが再びトップをキープし、バウシュトはハーフガードをとる。このラウンド、残り時間わずかのところで、パンチを上下に散らすフォラヤンをリバーサルしたバウシュトが、トップを奪ってラウンドを終えた。

最終R、バウシュトが右ロー。フォラヤンは左サイドキックを放ち、右バックブローを狙うがバウシュトにかわされる。バウシュトは右ミドルから右ハイ、食らったフォラヤンはバランスを崩しながら組み付くが、バウシュトはフォラヤンの首を抱えてギロチンへ。頭を抜いたフォラヤンをケージに押し込むバウシュト、フォラヤンはすぐに体勢を入れ替える。フォラヤンのリフトアップを防ぐバウシュト、フォラヤンはここで離れる。

足を使うフォラヤンに対し、バウシュトが右ハイ。フォラヤンはこれをブロックで防ぐ。フォラヤンは右ロー、左サイドキック。バウシュトは左ジャブ、左ボディでフォラヤンを追い詰めるが、攻め切ることはできない。残り30秒のところで、バウシュトの左ミドルをキャッチしたフォラヤンがテイクダウンを奪うも、バウシュトが立ち上がり、両者がパンチと蹴りを出し合って、試合終了のゴングが鳴った。

判定はスプリットでバウシュトの勝利。敵地マニラで元世界王者を下したバウシュトは、勝ち名乗りを受けながら涙を流した。

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