【Bellator】新装開店ベラトールのメインは、アスリート世界戦
【写真】スーパーアスリートのMMA対決。レスリングと柔道がベースの両者だが、ストライカーの一面も持っている (C)KEITH MILLS
17日(木・現地時間)にカリフォルニア州アーヴァインのUCIブレン・イベンツセンターで開催されるBellator MMA。Spikeの中継が始まる同大会からBellator Fighting Championshipから正式に名称を変更し、大会数のカウントも取りやめることとなった。そんな新装開店のメインは、BFC世界ライト級選手権試合マイケル・チャンドラー×リック・ホーン戦が組まれている。
一昨年11月にエディ・アルバレスを破り、王座戴冠を果たしたチャンドラーは、その後昨年5月に郷野聡寛に圧勝し、この試合が初防衛戦となる。タイロン・ウッドリーやベン・アスクレンを輩出したミズーリ大レスリング部出身で、大学卒業と同時にエクストリーム・クートゥアーに入門、昨年からはサンディエゴのアライアンスMMAに籍を置いている。
当然のようにテイクダウン能力に優れ、後足重心の手打ちパンチながら、軸足の強さでKOパワーを捻りだしているチャンドラー。アルバレスに勝利した時ですら、テイクダウンと打撃がバラバラの動きだったが、ドミニク・クルーズやアレキサンダー・グスタフソンを覚醒させた名伯楽エリック・デルフィエロの下で、どのようなMMAを身につけているのか。その進歩も非常に楽しみなチャンピオンだ。
一方、チャレンジャーのホーンはシーズン4ウェルター級Tで準優勝、シーズン6でライト級転向を果たし、トーナメントを制して今回の挑戦権を手にしている。アテネ五輪米国柔道代表のホーンは、一本背負いからパウンドという豪快な柔道技の応用だけでなく、小内刈りや大内刈りなど、胸を合せた状態からの崩しも得意としている。加えてボストンのシットヨートン・ジムでムエタイを習い、現代は各スタイルの技術のコーディネートに懸けて天下一品のフィラス・ザハビ門下=トライスター・ジムでトレーニングしている。
ベースは五輪スポーツのレスリングと柔道、両者とも抜群のスタミナと瞬発力を誇り、組み技には絶対の自信を持つ。同時に揃ってパワー溢れるパンチも得意としている点が共通点だ。加えてホーンは以前から蹴りを使っていたが、チャンドラーもアライアンスでキックを取り入れていることはまず間違いない。
優れた身体能力を持つ両者、公称での身長差はほとんどないが、ホーンの方が背の高い印象を持つだけに、試合当日でどれだけの体格差があるのか。重量感の挑戦者、スピードのチャンピオンという見方も成り立つ。
なお、今大会はプレリミ→メイン→ポストTVカードというイベント構成になっているが、試合順の正式発表はなされていない。恐らくは公開計量時に発表されるものと思われる。
■BFC SpikeTV対戦カード
<ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]マイケル・チャンドラー(米国)
[挑戦者]リック・ホーン(米国)
<ライトヘビー級T準々決勝/5分3R>
ヘナート・ババル(ブラジル)
ミハイル・ザイーツ(ロシア)
<フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パット・カーラン(米国)
[挑戦者]パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
■BFC プレリミ&ポストTVファイツ対戦カード
<フェザー級/5分3R>
ジョー・カマチョ(米国)
アーロン・ミラー(米国)
<ライトヘビー級T準々決勝/5分3R>
セス・ペトルゼリ(米国)
ジェイコブ・ノエ(米国)
<ライトヘビー級T準々決勝/5分3R>
エマニュエル・ニュートン(米国)
アタナス・ジャンバゾフ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
ジェイソン・ランバート(米国)
ヘクター・ラミレス(米国)
<ライト級/5分3R>
JJ・アンブローズ(米国)
ブライアン・ウォーレン(米国)
<ライト級/5分3R>
マイク・ガイモン(米国)
サバット・ヤング(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョー・ウィリアムス(米国)
ジェイミー・イェーガー(米国)