【Pancrase& Asian Games】道着有り65キロ級優勝オタベク・ラジャポフ「国のため。マネーは関係ない」
【写真】金メダルを加えるオタベク。この取材エリアもMMAでは新鮮だ (C)MMAPLANET
20th Asian Games Aichi-Nagoya2026=2026 Asian Games =第20回アジア競技大会でMMAが初採用され、9月20日(日)から22日(火・祝)にかけて名古屋市港区の稲永スポーツセンターでトーナメントが実施された。暫定フェザー級KOPオタベク・ラジャポフが道着着用のトラディショナル65キロで金メダルを獲得した。
Text by Manabu Takashima
プロMMAファイターが数多く出場し、メダルをその首に掛けた。なぜ、彼らはファイトマネーの出ない戦いに挑むのか。ラジャポフにアジア大会出場の真意を尋ねた。
――まずはアジア大会MMAトラディショナル65キロ級優勝おめでとうございます。
「ありがとう。タジキスタンを代表してアジアン・ゲームスを戦い、そして優勝という結果を得られたことは凄く嬉しいし、自分のパフォーマンスにも満足している」
――まさか、アジア大会のアマMMAトーナメントの取材に来てオタベクの試合が見られるとは思いもしなかったです。
「ハハハハ」
――なぜ、パンクラスという団体でベルトを巻くオタベクが、今大会に出場したのでしょうか。
「タジキスタンMMA協会から、アジア大会に僕の力が必要だと言われたからだよ。それに開催地が日本というのも大きかった。パンクラスだろうが、アジア大会だろうが、いつだって日本で試合をすることは大歓迎だからね」
――とはいえプロのチャンピオンが、ファイトマネーの出ない試合で戦っていることに驚かされました。
「国のためだ。マネーは関係ない。タジキスタンを代表して戦う。金メダルを取る。それはマネーには代えられない価値がある。結果、初めてアジア大会で実施されたMMAでタジキスタンに金メダルを持って帰ることができる。歴史を創ったんだ。このトーナメントに向けての日々、そして3日間の戦い。全ては国のためだよ。自分のためじゃない」
――なるほど、愛国心のなせる業ですね。ところで道着を着て、MMAとしては制限の多い特殊なルールでの試合でしたが、難しいと感じることはなかったですか。
「それよりもトーナメントが3日間あり、3日連続で計量があることが難しかった。ずっと65キロをキープして戦うのは、簡単ではなかったよ」
――それは……厳しいですね。決勝の相手だったジアン・クラウド・サクラッグは本来はバンタム級の選手で、キルギスのエルデュカルディ・ドゥイシェフもフェザー級でなく71キロ級に出場していました。
「そうだろうね。毎朝、計量があるのは本当にしんどかったよ。正直、体調はベストとはいえなかった。でも、試合になったら戦うだけだからね。
それに道着を着て戦うのは、とても興味深かったよ。そして大変だった(笑)。道着があることで、いつものようにテイクダウンができない。感覚が違っていて。サブミッションにしてもそうだ。この違いはプロとアマということではなくて、もう別物といって良いだろう。
ただし、減量のこともそうだったけど、実戦を戦うということは僕のキャリアに役立つことは絶対だ」
――決勝では左フックを被弾して、ダウンを喫するという場面もありました。
「アマ、プロを通してあんなパンチを受けたのは初めてだ。幸い、意識が飛ばずに戦い続けることができて良かった。だからこそ、この経験が生きるはずだ」
――アジア大会初のMMAで金メダルを獲得したオタベク。キャリアに一つ勲章が加わりましたが、やはりファンが気になるのは次のプロでの試合です。
「明日、東京に行ってパンクラスの会場でヤナガワとフェイスオフをするよ」
――おっ!! ということは、いよいよフェザー級王座統一戦ですか。
「そうだ。12月にヤナガワと戦う(翌日にPancrase366で、12月20日のPancrase369(@立川ステージガーデン)でフェザー級正規KOP栁川唯人と暫定KOPラジャポフの間で王座統一戦が組まれることが正式発表された)。もう準備はできている。勝つのは僕だよ」
■Pancrase367視聴方法(予定)
2026年10月4日(日)
午後13時15分~ U-NEXT















