【Pancrase367】2年半ぶりの復帰、IMMAF世界王者と対戦――沙弥子「ベルトを獲って終わらせたい」
【写真】8月で36歳を迎えている沙弥子がベルトに向けて再び歩み始めた (C)TAKUMI NAKAMURA
4日(日)、東京都港区のニューピアホールで行開催されるPancrase367で、沙弥子が約2年半ぶりの復帰戦を迎え、ウルグアイのヒメナ・オソリオと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
2024年3月のアトム級QOP決定戦でSARAMIにKO負けを喫した沙弥子。ベルトを目の前で逃したことをすぐには受け入れられず、怪我の影響もあり、2年以上戦いの舞台から遠ざかることとなった。怪我も癒えた沙弥子は再び気持ちに火が点き、ケージへ戻ることを決意。2023年にIMMAF世界選手権で金メダルを獲得したオソリオとの復帰戦、そしてQOP奪取への想いを訊いた。
自分の中では有意義な時間でもあったかなと思います
──約2年半の試合を控える沙弥子選手です。試合に向けて今はどのような心境ですか。
「すごく楽しみではあるんですけど、SARAMI戦のインパクトが自分の中では残っているので、不安な気持ちと楽しみな気持ちが半分半分というところですね」
──これだけ試合間隔が空いた理由も、そこが関係していたのでしょうか。
「まずは怪我があったことと、オファーそのものはいただいていたんですけど体重が間に合わなかったり、色々なタイミングが合わずに試合に出られなかったりという感じですね」
──かなり治療や競技復帰に時間がかかる怪我だったのですか。
「そうですね。去年の5月に大きな怪我をしてしまって、そのあとに別の箇所も痛めてしまって。その間にリハビリというか自力で筋トレをやっていたのですが、焦ってトレーニング回数を増やしちゃって、また痛めてしまったり…。そのおかげで比較的(医者の)先生の言うことを聞くようになったのかなと思います(苦笑)。あとは試合が出来ない期間に自分のセカンドキャリアというか次のステップのための準備も進めていて、自分の中では有意義な時間でもあったかなと思います」
──その間に試合オファーもあったということですが、無理して試合をするよりも、しっかり準備を整えてから復帰したいという考えだったのですか。
「もう自分も若くないので、しっかり試合に出るタイミングを見極めていかないとダメになってきているし、今後パンクラスのベルトも欲しいので(試合を)無駄打ちをして怪我を悪化させたりしたくなかったので、そういう点では復帰するタイミングを見ていた部分はありますね」
──沙弥子選手の年齢・キャリアになると一戦一戦が重要ですし、意味のある試合になってくると思います。
「本当に一つ一つしっかり勝って、次に繋げていかないといけないので、経験を積むといったことではなく、いかに最短でベルトに近づくかを考えて戦っていきたいと思います」
──冒頭に話があったように、SARAMI戦の敗北を沙弥子選手はどう受け止めて過ごしてきたのですか。
「受け止めたというか、逆に受け止めきれなかったですね。ずっと欲しかったもの(ベルト)を一瞬で手に出来なかったことへの絶望感、周りの期待に応えられなかった自分への失望……色んなものが込み上げてきて、しばらく結果を受け入れられなくて、練習にも行けないような感じではありましたね。行ったとしてもスパーをあまりやらなかったり」
──時間が経つにつれて気持ちも前向きになっていたのですか。
「そうですね。自分がなんでそんなにベルトが欲しいのかを再度考えた時に、このままで終わるわけにはいかないし、しっかり格闘技をやっていた形としてベルトが欲しいと。特に私はパンクラスが大好きなんで、パンクラスのベルトを獲って終わらせたいという想いがあるので、もう一度戻ってくる決意をしました」
──楽しみ半分不安半分ではあると思いますが、試合に向けての練習で手応えは感じていますか。
「練習で色々なアドバイスをいただいて、1回1回修正をかけたりして、自分のダメな部分から目をそらさずに向き合えた期間になったんじゃないかなと思います。減量も少しやり方を変えたり、食べる物のタイミングを変えたりして、停滞期もなく水抜きなしでもリミットまであと1キロないくらいなので、ちょっと散歩や軽い有酸素で体重を整える感じかなと思います。だから調子そのものは凄くいいですね」
──この2年間でやってきたことを試合で出せそうですか。
「そうですね。出さないとダメなので意地でも出します」
自分がどう勝ちたいか、自分自身にフォーカスする
──対戦相手のヒメナ・オソリオにはどのような印象を持っていますか。
「あまり試合映像を見ることが出来なかったので、Instagramで相手の動きを見たんですけど、腰が強そうな印象があるのと、ムエタイベースなのでヒザのカウンターや近い距離でのヒジだったり、打撃全般は上手い選手だと思います。そこをどう対処して自分の土台で戦っていくか。そこが腕の見せどころなんじゃないかと思います」
──相手の情報が少ないからこそ、自分がどれだけクオリティの高いMMAを見せられるかも大事になってきますね。
「はい。今まで私は対戦相手の特徴を見極めて、その選手のために対策を取っていた部分があるんですけど、今回は逆に自分がどう勝ちたいか、自分自身にフォーカスする期間だったと思います。自分のメンタリティや自分の弱い部分を見つめ直すいい機会になりましたし、そういう対戦相手なんじゃないかなと思います」
──試合に向けたアプローチも含めて、新しいスタートになる試合ですか。
「私は頭が硬いタイプなので、ケースバイケースで動きつつ、最後は自分の得意な形に持っていくことが理想です。そのための練習をしてきたので、それを日曜日に出せればなと思っています」
──復帰後の一番の目標はパンクラスのベルトを巻くことに?
「ずっとパンクラスで戦ってきた私なので、必ずパンクラスのベルトを獲ること。もう一度、心を鬼にして自分を追い込んで、あと何試合できるか分からないですが、ベルトに向けてもう一度チャンス掴めるように頑張りたいと思います」
──今回の復帰戦を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。
「今回は2年半ぶりの試合でどこまで成長してきたかを皆さんに見ていただける良い機会だと思うので、強い相手だとは思うんですけど、しっかり自分のいいところを出して一本勝ちして終わりたいと思います」
■視聴方法(予定)
2026年10月4日(日)
午後13時15分~ U-NEXT


















