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【ONE FN08】タミーがバシリオに判定勝ち――もレフェリーの過剰介入で、サブオンリーの醍醐味消滅

【写真】忙しなかった。ムエタイと名乗って、首相撲は即ブレイクのようなグラップリングに(C)ONE

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/10分1R>
タミー・ムスメシ(米国)
Def.3-0
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

足に触りに行くバシリオ、タミーのシッティングは相手を触っておらずレフェリーが立たせる。一瞬、怪訝な表情を見せたタミーは、続いてバシリオの手首を両手で掴んでガードを取り、リバースデラから足関節を狙う。左足首を掴まれてバシリオが足を抜いて両者が座ると、ここもレフェリーが試合をスタンドに戻した。

タミーのシッティングに注意が入るなか、バシリオがケージにタミーを押し込む。ジャンピングガードのタミーをマットに置いたバシリオが離れる。足首をコントロールし、距離を詰めたバシリオが足関節狙い&パスのコンビで攻撃態勢に。

タミーの足狙い距離を取ったバシリオ。すぐにスタンドに戻るよう指示が与えられ、さらには引き込んでハーフガードを取ったタミーに対し、「引き込むな」と強烈な勢いで叫んだレフェリーが立たせる。ジャンピンガードから引き込みに距離を取るバシリオが側転ガードへ。タミーが足狙いから、ダブルガードに。ここでタミーが立ち上がる。その刹那、バシリオがアームドラッグでトップを取り返した。

そんな攻防があっても、せわしなくスタンドに戻すレフェリー。このレフェリーの介入は、サブオンリーとしての妙はなくなる。タミーはそれでもリバースデラヒーバから内回り、バシリオはバックも足も取らせないよう切って、離れる。この離れた行為にバシリオに注意が入る。ヒザをついたバシリオが、後方に倒れ込みながらヒールへ。タミーの反撃に足を抜いたバシリオ、タミーは――険しい顔で試合を終えた。

と、ウィナーコールを受けたタミーは驚きの表情を見せた。タミーは立たされたが、下からの仕掛けを評価された形か。ならばイチイチ、試合を止めるべきではないだろう。


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