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【LFA138】河名マストと対戦、アライジャ・ジョンズ「レスリング以外の部分を見せていないけど」

【写真】UFCを目指すことが、特別でないこと。改めて感じ入ることが多い――日本では全く無名のジョンズの言葉だった(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138で、河名マストと戦うアライジャ・ジョンズ。

26歳、8勝2敗のジョンズに河名戦への意気込みを尋ねた。そこで聞かれたジョンズの言葉からは、LFAで戦うことが特別でないアメリカンMMAファイターの志が、日本では特別視されるようになったことに気づかされた。


――試合が明日に迫ってきましたが、体調の方はいかがですか。

「体調は最高だよ。最高の減量ができたと思う。体重を落とすことはいつだって大変だけど、リカバリーが凄く上手くいった。もう戦う状態になっているよ」

――河名選手の印象を教えてもらえますか。

「若くて才能のあるレスラーだね。軽く見るつもりは一切ないよ。彼も僕をホールドする準備ができているだろうから、どれだけスタミナが持つのかテストになるだろうね」

――MMAは始めて1年で、この場に来たことをどのように思っていますか。

「最高だ。MMAをやりたいといっても、彼のように飛びこめるもんじゃない。そして、たくさん試合をして凄くアクティブな1年を過ごしてきた、夢に向かってね。凄く尊敬しているよ。ただし、僕は彼がこれまで戦ってきた相手とは違う。僕は16歳からずっとレスリングをやってきた。でも彼がこうやって海を越えて、最高のプロモーションの一つであるLFAに挑戦してきたこと。そのためにハードな練習もしてきているだろうから、彼のことをリスペクトしているんだ。カワナにとって、僕はタフな……本当にタフなテストになるよ」

――河名選手のレスリングに対抗する術は?

「僕もずっとレスリングをやってきた。グレコローマンレスリングには、多大な敬意を表している。グレコという最高にハードなレスリングをしてきたカワナを甘く見ることはない。だけど僕も子供の頃からフォークスタイルレスリングをやってきた。レスリングを愛しているけど、これはMMAだからね。彼はレスリング以外の部分を見せていないけど、だからといって他のことを練習していないわけがない。この試合は一段階高い部分でのファイトになるだろう。

異国にやってきて、僕と戦うのだからベストの状態で来てほしい。彼も過去最大のチャレンジだと分かっているはずだ。でも僕が過去にどれだけタフな相手と戦ってきたか分かる試合になるはずだ。もう、誰もがっかりさせない。きっと良い試合になるに違いない」

――アライジャは既にLFAでブルーノ・ソウザとタイトル戦の経験があります。そしてスプリット判定負けでした。メジャーにステップアップを果たすうえで、LFAというフィーダーショーで2度躓くことはできません。そういう意味で、このタイミングで日本からやってきた新人選手と戦うことにプレッシャーはないでしょうか。

「そうだね……そこについては言いたいことはある。1つ、僕に勝った相手はUFCで今戦っている。2つ、凄く疑問の残る判定で彼は勝った。それが彼のベストだったんだ。でも、あの日の僕はベストから程遠かった。彼は僕より良い選手じゃない。全くデキが悪い試合だったけど、僕の方が動きが良かった。まぁ言い訳になってしまうけど、将来的に勝利を掴むための一つの試合だと捉えている。

LFAのプラットフォームは素晴らしいけど、僕は自分にとってグレートショーになるよう戦っている。僕がベストを尽くせば、それを正しく理解できる人が次なる舞台に導いてくれる。ゴールは常にUFCで、そのために戦っている。UFCでも戦えるファイターにあること。その力が自分には備わっている。

だから絶対に勝利が必要だというプレッシャーを感じることはないんだ。タイトル戦もそうだった。僕はまだ若い、26歳だ。常にやる気に満ちている。今回、またUFCを目指す選手との試合が待っている。でも、自分の力を出せれば誰と戦ってもUFCとサインできるだけの力が僕にはある。戦いの質、パフォーマンスを見ればUFCで戦えると分かるはずだ」

――そこまでUFCにこだわるのは、なぜでしょうか。UFCは世界最高峰としても、米国にはBellatorやPFLなど生活していけるプロモーションが存在しています。

「ONE Championshipも今、凄く成長しているよね。BellatorもPFLの素晴らしい組織だよ。ただし、UFCを目指して叶わなかった選手が戦う場所なんだ。UFCこそ、ベストのなかのベスト。BellatorやPFL、ONEがタフな戦いでないとは言わないよ。でも世界的に最高の中の最高になるのはただ一つ、UFCだけなんだ。

カブビ・ヌルマゴメドフ、ジョン・ジョーンズ、GPS、ベスト・オブ・ザ・ベストは常にUFCにいる。僕が常に思っていることは、ベスト中のベストと戦っていくこと。だからUFCなんだ」

――まさに今回、ここにやってきた日本人選手と同じ考えなんだと思います。では、日本のABEMAでこの試合を視聴する人たちにメッセージをお願いします。

「皆が僕の試合を視てくれて感謝している。凄くワクワクしているよ。大好きな国に神の御加護を。素晴らしいTV番組、美味しい食事……皆に僕の愛を捧げるよささげるよ」

■視聴方法(予定)
8月6日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass
午前10時~ABEMA格闘CH

■LFA138計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリ・ファリアス: 135.8ポンド(61.59キロ)
田中路教: 135.4ポンド(61.41キロ)

<バンタム級/5分3R>
アスカル・アスカル: 136ポンド(61.69キロ)
ディエゴ・シウバ: 137.2ポンド(62.23キロ)

<フェザー級/5分3R>
アライジャ・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)
河名マスト: 145ポンド(65.77キロ)

<148ポンド契約/5分3R>
AJ・カニンガム: 147.4ポンド(66.85キロ)
シェイ・コンリー: 147.6ポンド(66.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
二宮城太: 145.6ポンド(66.04キロ)
ニック・タラヴェラ: 143ポンド(64.86キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ムタズ・アスカル: 150ポンド(68.03 キロ)
クリス・マカーテ: 149.8ポンド(67.94キロ)

<フェザー級/5分3R>
アシュトン・カービー: 146.2ポンド(66.31キロ)→: 146ポンド(66.22キロ)
カラム・パーカー: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ブラウン: 147.8ポンド(67.04キロ)
ライアン・フーバー: 145.6ポンド(66.04キロ)

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