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【UFC109】鉄人と魂のオヤジ、四十路対決がメイン

2010.02.01

(C) ZUFFA6日(土・現地時間)にラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行なわれるUFC109「Relentless」。UFC108に引き続き、世界戦のないPPVイベントとなるメインイベントではランディ・クートゥアー×マーク・コールマンというベテラン対決が組まれている。

【写真】魂のファイトという表現がピタリとはまるUFC復帰後のマーク・コールマン。その不安定さが見る者の心を揺さぶる (C) ZUFFA

元UFC世界ヘビー級王者対決という見方もできるこの一番は、46歳クートゥアーと45歳のコールマン、計91歳の高齢対決ともいえる。コールマンは米国を代表するフリースタイル・レスラーとして、バルセロナ五輪に出場し、クートゥアーはグレコの米国トップレスラーとして、3度の五輪補欠メンバーに選ばれている。

レスリングの実績でいえば世界選手権で2位、五輪で7位となったコールマンがクートゥアーを上回るが、UFCでは世界を5度手にしたクートゥアーが、第2代UFC世界ヘビー級王座となったコールマンを上回る。


SEG時代のUFCを両者揃って離れ、コールマンはPRIDEでGP王者になり、その後はプロレスラーとしても活躍。クートゥアーはVTJ、RINGSを戦場に選択したが、すぐUFCにカムバックし、誰も果たすことがない偉業を達成した。いずれにしろ、両者ともにレジェンドという称号に相応しいファイターだ。

この年齢になってライトヘビー級に階級を下げ、勝利へのモチベーションを保ち続ける両者は、口を揃えるように「まだ成長していることを証明したい」というが、スタミナ面、動きの切れという部分での衰えは隠せない。

オクタゴンに上がり続けること自体が称賛に値するとはいうものの、やはりUFCはパフォーマンスと試合結果が大切。フラフラになりながらステファン・ボナーを下したコールマンだが、やはりスタミナ不足は深刻な問題だ。

(C) ZUFFA【写真】鉄人も先のブランドン・ベラ戦では、苦戦を強いられた。若い世代でなく、同世代のファイターと戦う今回の試合で、どのような戦術を用いるかも気になるところだ (C) ZUFFA

一方のクートゥアーはレスナー、ノゲイラ戦で連敗を喫したものの、そのパフォーマンス自体は決して悪くなかった。ただし、一番最近の試合では勝利こそ手にしたが、決して動きは良くなく、単発のパンチからケージ際にブランドン・ベラを押し込むもクリーンテイクダウンを奪うことができないまま、最後は逆に倒されマウントを取られて試合を終えている。

ただし、スタミナ不足を指摘されるようになってなお、瞬発力を武器に戦い続けるコールマンと、力をセーブしながら戦極を見究めるクートゥアーの戦い方は対照的だ。

間違いなく最後の花道に入った両者、自分を貫きリスクの高いファイトを心掛けるか、勝負に徹してゲームプランを実行するか。若いファイターを相手にした試合ではないだけに、両者の心理面も大きく試合に影響を与えることになるだろう。

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■UFC109「Relentless」対戦予定カード

<ライトヘビー級/5分3R>
ランディー・クートゥアー(米国)
マーク・コールマン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ネイト・マーコート(米国)
チェール・ソネン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・スウィック(米国)
パウロ・チアゴ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル)
ダン・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マット・セラ(米国)
フランク・トリッグ(米国)

<ライト級/5分3R>
マック・ダンジグ(米国)
ジャスティン・ブコールス(米国)

<ライト級/5分3R>
ホニー・トーレス(ブラジル)
メルビン・ギラード(米国)

<ライト級/5分3R>
フィリップ・ノヴァー(米国)
ロブ・エマーソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ブライアン・スタン(米国)
フィル・デイビス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ティム・ヘイグ(カナダ)
クリス・トゥクシャー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョン・マジソン(米国)
ホーレス・グレイシー(ブラジル)

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