【Titan FC52】タイタンFC新バンタム級王者は、テリーに競り勝ったカリオケニに!!
<Titan FCバンタム級王座決定戦/5分5R>
フジソン・カリオケニ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
エディル・テリー(ベネズエラ)
テリーがまず右ローを蹴り、カリオケニの前進に左ロー、さらに右ローを入れる。右ストレートを伸ばしたカリオケニは、ローをチェックし左ローを返す。組みに来たカリオケニのボディにヒザを入れたテリーは、右ローで尻もちをつかせた。直後にスイッチしたテリーはミドルを蹴られ、すぐにオーソに戻し右オーバーハンドも空振りに。互いに右ハイを蹴り合い、続く右ミドルを応酬からテリーが右ストレート、カリオケニが左フックを当てる。
右オーバーハンドを振るうテリーに対し、カリオケニは左ロー&左ジャブから右ローを蹴る。続く左ミドルにテリーは左を合わせる。テリーは最後にワンツーで前に出ると首相撲から右ヒジを打ち込んだところで初回が終わった。
2R、テリーのローが急所に入り試合が中断。再開後、旋回性の高い右ハイを繰り出したカリオケニは左ミドルに右ストレートを合わせる。スイッチを見せるようになったカリオケニに右ローを当て、下から上へと攻めるテリー。続いて右ストレートを当てると、カリオケニがオーソに戻す。ならばとテリーは左ボディフックを入れ、精度でカリオケニを上回るように。
首相撲のカリオケニをケージに詰めたテリーがボディロック・テイクダウン。すぐに立ち上がったカリオケニのバックを取る。カリオケニは胸を合わせて押し返すも、組みの攻防で削られたか肩で息をするようになる。ここでエルボーでカットしたカリオケニにドクターチェックが入る。リスタート後、カリオケニがローから右フック、そして左ストレートを届かせる。ガードの上から左ハイを放ったカリオケニは、右も当て右ハイ。この一発で脛がテリーの側頭部を捉えるもダメージは与えられず、2Rが終わった。
3R、ローを蹴り合った両者。中間距離のボクシングはカリオケニがリードし、右ローもしっかりとチェックする。クリンチの攻防はテリーがケージにカリオケニを押し込むとダブルレッグへ。カリオケニはヒジを落として、テリーが胸を合わせたところで体を入れ替えることに成功する。大きくテリーをリフトしたカリオケニがテイクダウンに成功する。テリーは立ち上がって逆にダブルレッグでカリオケニをケ―ジに押し込む。
カリオケニの払い腰から間合いを外したテリー。カリオケニはすぐにクリンチに持ち込む。残り10秒を切り、テリーはマットに手をついて蹴りを狙い、派手な動きでポイントの獲得に走った。
4R、中間距離よりやや遠目のキックボクシングマッチが続き、カリオケニのダブルのジャブにテリーがミドルを返す。直後にワンツーを入れたカリオケニは、動きが落ちたテリーに左右のフックを打ち込む。テリーは思い切り勢いをつけ走りながらカリオケニにテイクダウンを仕掛ける。押し込まれたカリオケニが逆にボディロック・テイクダウンを決めると、ハーフで抑え足を抜きにかかる。
右腕を差してスクランブルに持ちこもうとしたテリーに対し、カリオケニはアナコンダチョークのセットからバックに回る。後方から殴るカリオケニが試合をリード。腕十字狙いのカリオケニがバックをキープしたままラウンドを戦い抜き、明白にラウンドを取った。
最終回、互いにジャブを見せて右を狙う。テリーは右ロー、カリオケニは左ジャブを当てスイッチし左ストレート、左ローで距離を掴む。直後に組みついたカリオケニはキムラに捕らえられても、そこを支点にシングルレッグからスラムでテリーを叩きつける。キムラを離さず亀からガードを選択したテリーは腕十字を仕掛けるも、持ち上げられスラムから腕を抜かれる。
カリオケニはそのままバックに回ると、胸を合わせたテリーがダブルレッグでケージに押し込んでいく。体を入れ替えたカリオケニが右を当てて間合いを取り直す。残り1分を切り、ジャブを当てて前に出るカリオケニが、サウスポーからの左ストレート、左ハイを繰り出す。最後にダブルレッグを仕掛けたところでタイムアップとなり、ベルトの行方はジャッジの手に委ねることに。
序盤の2Rはテリー、3Rと4Rはカリオケニ。最終回もカリオケニのスラムが、テリーの腕十字を上回るインパクトを残したか──。結果は49-46が2人、48-47が1人でカリオケニの腰にベルトが巻かれた。