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【Pancrase291】新村優貴と初防衛戦を戦うロッキー川村―01―「ミッキーいつも言われてきたように」

Rocky Kawamura【写真】ロッキーといえばリンゴを齧る。いただきましたっ!! (C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)に東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase291で、自らの持つミドル級のベルトの初防衛戦を戦うロッキー川村。

対戦相手の新村優貴とは昨年10月に同王座を獲得した試合で戦い勝利している。王座獲得以来、1年1カ月ぶりにデカゴンに足を踏み入れ、王座防衛線を行う川村をameba TVが制作する格闘家の1日を追うドキュメンタリー番組=ONE DAYが追った。

ロッキー川村に生まれ変わった川村亮に、生まれ変わりの最中の心情や、北岡悟率いるパンクラスイズム横浜所属となったことでの変化、そして初防衛戦について尋ねた。


――ではよろしくお願いします。

「ようポーリー(※ロッキーの親友でエイドリアンの兄)、よろしく頼むぜぇ。ロッキー川村のONEDAY、スタート」

――タイトル戦が近づいてきました。今の体調の方は?

「完璧だなぁ。何もかもか完璧だ。全てやりつくした。あとは新村優貴を倒すだけだぁ」

――9月に巌流島には出場しているのですが、MMAとなると昨年10月に新村選手に勝ってタイトルを獲得した試合以来になります。これだけMMAの試合が空いた理由を教えてください。

「まぁ、俺のなかでは日々戦いだからな。もちろん、ん? MMA? 総合?」

――MMAです。

「MMA、そういうルールの下ではあれども、毎日が戦いなんだ。それがロッキー川村だぁ」

――体調に問題があったということは?

「全くない。常に戦っている」

――去年の3月から北岡悟選手がパンクラスイズムを継承して、ジム経営と指導を始めました。北岡体制のイズムに残ることにしたのは、なぜですか。

「う~ん、残るというか……もちろん北岡さんと一緒に練習しなかった時間はあったけれども、結局はパンクラスでつながっている。そこが大きかったからだ。練習をしていない時でも、連絡を取り合ったり、話をしたり、情報交換をする仲だった。まぁ、運命だったんじゃないかな」

――イズムで練習し、指導をしている日々で進歩したところはどこだと感じていますか。

「ファイターとして、俺には必要なことが一つある。それはダメだしをされること。『ダメだぞ』、俺がミッキー(※ロッキーの指導者)に生活だったり、練習態度でいつも言われてきたように。北岡さんの目があるときこそ、頑張れることができた。そういう目は凄く大事だ」

――プロファイターも北岡選手の下に集まり、以前のイズム所属選手と違ったメンツへの指導も増えていると思いますが、彼らが得られるモノもありますか。

「ミットを持っている時間だったりだとか、指導している時間も自分も為になっている。そういうことだな。得るものがあるが、下からの突き上げは感じている。突き上げがあるから、練習にも身に入る。以前のイズムでも真剣に練習していたが、パッション……情熱の集まりが今のパンクラスイズム横浜を創り上げていることは間違いない」

――ところで川村選手は2010年10月から2012年までパンクラスの社長を兼ねていました。

「それは名古屋港に沈んだ川村亮の話しかい? 昔いたなぁ、そんな奴が。そこからロッキー川村が生まれたんだ。川村亮という男がいて、店長代理みたいな社長をやっていた。そして2012年6月に酒井(正和)CEOがやってきた」

――……これは川村選手に以前から尋ねたかったことなのですが。

「5年越しで、か。何回も会っているじゃないか!!」

――その酒井さんがやってきてパンクラスが世界標準を掲げました。自分は川村選手と砂辺(光久)選手はパンクラス・コスモス的な部分を最も大切にしていた選手だと思っていました。あのパンクラス劇場的な空間に世界標準が持ち込まれたとき、葛藤などはなかったですか。

「ハッキリ言って、葛藤はあった。だけども、これは真剣な話で……真剣な話だぞっ。どうでも良くなったんだ。自分の過去だったり、パンクラスに縛られる――そういうことがどうでも良くなった。

新しい自分を生み出す。自分で新しい自分を生み出すというイメージを持てば過去はどうでも良くなった」

――ではロッキー川村は以前のパンクラス劇場の続きではないということなのですね。

「全く違う」

――世界標準と融合した新しい川村選手が生まれた?

「世界標準とは全く融合していない。俺はやりたいようにやっているだけだ。そういう拘りがなくなったから、俺はよりフリー、フリーバードになったんだ」

――出場選手の顔ぶれが変わり、多くの選手がUFCという目標を持ってパンクラスに出場するようになりました。そういう選手たちのなかにあって、川村選手の立ち位置をどのように捉えていますか。

「良いように取ってもらえれば嬉しいが……パンクラスの呪縛が解けた感じだな」

――逆に?

「逆に、だ。もちろん、店長代理のような社長だったけどパンクラスへの思い入れは色々とある。色々とあったわけだ。ただし、それはもう時代の移り変わりとしてしょうがない。そういう風に考えることができると、ロッキー川村が生まれ、自分の過去への拘りが全てなくなった。結果、自分のやりたいようにやっている」

――思い入れを持ち、必死でやってきたことなので、なかなかその心境に至ることはできないと思われますが……。いつ頃から、そういう風に思えるようになったのでしょうか。

「最近だ」

――最近?

「最近だ(笑)。ロッキー川村になってからだ」

――やはり考える時間は長かった?

「そりゃね。そりゃあ、代理店長みたいな感じでも……ねぇ、色々とあった……らしいからっ。川村亮はっ!! それも過去の話だ。今はロッキー川村としてパンクラスのリング、いやリングじゃないな、オクタゴン――違うな。デカゴンに上がる姿をファンの皆に見てもらえることが何よりも幸せだ。

エイドリアン(※ロッキーの恋人、後の妻)に見てもらうことが、な」

<この項、続く>

■ Pancrase291対戦カード

<ライト級/3分3R>
菊入正行(日本)
高橋弘(日本)

<ライト級/3分3R>
深谷誠(日本)
松井幸太(日本)

<フェザー級/3分3R>
平山学(日本)
鬼山斑猫(日本)

<フェザー級/3分3R>
加藤泰貴(日本)
DARANI DATE(日本)

<バンタム級/3分3R>
飯島重樹(日本)
林太陽(日本)

<バンタム級/3分3R>
工藤修久(日本)
聖王DATE(日本)

<2017年ネオブラッドTフライ級決勝/3分3R>
川端康太(日本)
中村龍之(日本)

<ミドル級KOPT/5分5R>
[王者]ロッキー川村(日本)
[挑戦者]新村優貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
アラン・ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(日本)
アレッシャンドリ・シルニ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
高木健太(日本)
奈良貴明(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
鈴木琢仁(日本)

<ライト級/5分3R>
冨樫健一郎(日本)
アジズ・パフルディノフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
内村洋次郎(日本)
ダニエル・リケイホ(スペイン)

<バンタム級/5分3R>
福島秀和(日本)
原田惟紘(日本)

<バンタム級/3分3R>
TSUNE(日本)
山本哲也(日本)

<フェザー級/3分3R>
杉山和史(日本)
堀江圭功(日本)

<バンタム級/3分3R>
神田T800周一(日本)
川村泰博(日本)

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