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【UFC214】世界最怖サイボーグが、オフィシャルに世界最強の座に

<UFC世界女子フェザー級王座決定戦/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
Def.3R1分56秒 by TKO
トーニャ・エヴィンガー(米国)

左ジャブを伸ばす両者。エヴィンガーのローにサイボーグが左を合わせると、ヒザが落ちる。エヴィンガーが立つのを待ったサイボーグは、再びローにパンチを合わせていく。背中を向けるように下がったエヴィンガーは、接近戦を嫌がり引き込む。スタンドで待ち受けたサイボーグに、意を決したようにパンチからダブルレッグ、さらに右を伸ばすエヴィンガー。サイボーグは冷静にローを入れる。後ろ回し蹴り直後に組み付いたエヴィンガーは、ここでサイボーグに尻もちをつかせる。

立ちあがって胸を合わせたサイボーグを小外掛けてテイクダウン。サイボーグはすぐに立ち上がりヒザを蹴りこむ。サイボーグの前進に距離を取ったエヴィンガーだが、一瞬の交錯で指が目に入り試合が中断する。

ドクターチャックもあったが、試合は無事再開される。タッチグローブからサイボーグは左ロー、右フックを当てヒザ蹴りへ。組みからエヴィンガーを崩したサイボーグ。エヴィンガーも離れて立ち上がるが、右を被弾して後退する。懸命にパンチを返すエヴィンガーにサイボーグはローを2発、最後に右ストレートを入れたサイボーグが、健闘を見せるエヴィンガーに対し際立つ強さを見せた。

2R、左を当てたサイボーグが、ジャブを連打する。離れたエヴィンガーだが、右ハイを受けそうになり体がのけ反る。それでも距離を詰めようとするエヴィンガーとの間合いを図るサイボーグは、左ジャブから右フック。エヴィンガーの組みを潰して、右アッパー。エヴィンガーの右に右をかぶせて、左ハイと圧倒する。サイボーグは適格なボクシングを見せ、隙がない。頭を振って前に出ると、パンチから左ハイキックを繰り出すサイボーグ。さすがに振りが大きくなる場面も見られたサイボーグだったが、この回もエヴィンガーを圧倒した。

3R、右ストレートを被弾したエヴィンガーの動きが止まり、ハイキックからパンチにさらされついに引き込んでしまう。スタンドで待ち受けるサイボーグは、ここもラッシュを掛けるわけでなく打撃を的確に入れる。最後は首相撲からのヒザの連打で試合を決めたサイボーグ、世界最怖女子がオフィシャルな世界最強の座に就いた。

「まずここに来てくれたファンに感謝している。昔はケージの中でクレイジーだったけど、今は落ち着いて戦えるようになった。今がベストにあるから」と新UFC世界女子フェザー級チャンピオンは語った。


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