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【Interview】ブラジル国内最注目、ハオーニ・バルセロス

2013.09.27

Raoni Barcelos

【写真】柔術では2002&2003年にムンジアルの青帯、2005年にコパドムンド、2006年にムンジアルの紫帯で優勝。その後はレスリングで結果をハオーニ・バルセロス。要注目のMMAファイターだ。

MMA歴は1年半。この間に6試合で3本のベルトを巻くハオーニ・バルセロスは、柔術とレスリングで成功を収めた後にノヴァウニオンでMMAファイターとしての道を歩み始めた。

父親も柔術黒帯、レスリングのナショナル・チームに属していた親子鷹、ブラジル国内で最注目のファイターをインタビューした。
Text & Photo by Marcelo Alonso

――僕は君が柔術黄帯の時から試合を見ているんだけど、その後はレスリングのブラジル王者にも輝いているね。柔術、レスリング、この二つの競技で培ったことはMMAで十分に生かせているかい?

「もちろんだよ。柔術はそれこそ揺り籠で眠っていた頃からやってきた。そして、僕にはレスラーの血が流れている。僕の父は1982年からベイト・レイタォンのレスリング・ナショナルチームに属していたんだ。父は柔術でも黒帯だったし、柔術とレスリングが僕のなかで融合されているんだ」

――お父さんのラエルテ・バルセロスの影響は大きかった?

「父親は一番の憧れの存在だ。いつだって父のようになりたいと思ってきた。そんな父が今や、僕の一番のサポーターなんだ。ただ、僕らのルーツは祖父の代に遡る。僕が生まれる前に亡くなったけど、父は全てを祖父から受け継ぎ、それを僕に指導してくれた。

父の柔術の先生はマスター・シャンドゥで、彼が亡くなるとオズワウド・アウベスに師事し、黒帯はオズワウド・アウベスに貰っているんだ」

―柔術でのタイトル歴を改めて教えてもらえるかな?

young Raoni【写真】ジュベニウ時代から柔術家として注目を集めていたハオーニ。

「初めて柔術トーナメントに出たのは1992年、5歳の時だった。それから、ずっとタイトルを取りつづけて来たよ。世界大会では紫帯で2度、青帯で1度優勝している。コパドムンドを合わせると4度世界王者になった。レスリングでは南米選手権を2度、サウスアメリカン・ゲームスでもメダルを取った。ブラジリアン・タイトルは何度も獲得しているよ」

――柔術ではエキッピ・ラレルタ、つまり父親の下で練習をしていたけど、MMAではノヴァウニオンの所属になっているね。その理由は?

「2006年にレスリングのナショナル・チームの一員だったとき、ノヴァウニオン本部のアッパージムが練習場所だったんだ。ちょうど、アッパージムがオープンした年だった。ベイト・レイタォンはデデ(アンドレ・ペデネイラス)と合流していて、その頃からマルロン・サンドロやジョゼ・アルド、ペドロ・ヒーゾと一緒にトレーニングするようになった。ナショナル・チームとノヴァウニオンのファイターはトレーニング・パートナーだったんだ。

まぁ、練習の目的が違うからライト・スパーのようなものだったけど、あの頃はMMAの練習をすることになるとは思っていなかった。けど、自分たちの練習場所が閉鎖されたときに、父とペドロ・ヒーゾからノヴァウニオンに移るよう強く言い渡されたんだよ」

――打撃の練習に戸惑いはなかった?

「米国から帰国し、ペドロと行動を共にしていたグローバー・テイシェイラとボクシング・ジムへ行っていたから、問題はなかったよ。グローバーが米国に戻ってからもペドロとブルーノ・ゴエスと打撃の練習を続けてきた。もうムエタイやボクシングは十分に練習していたから、問題なくノヴァウニオンのトレーニングに合流できた」

――2012年3月のMMAデビューからこの7月まで、16カ月で既に6勝0敗という戦績を残し、4試合がKO勝ち。今やストライカーとしても十分に通用するね。

「ノヴァウニオンには色々なスタイルのファイターが所属している。だから、色んなことを練習で試すことができる。まさに僕が望んでいた場所なんだ」

――唯一の判定勝ちは、同じノヴァウニオンのジョルジ・ホドリゲス・シウバ戦。ブラジル国内で戦っているファイターのなかで、最もタフな相手に打撃で打ち勝った。

「ノヴァウニオン・キムラに所属している彼のような強い相手と戦えて光栄だったよ。デデがこの試合の話を持って来てくれたときから、経験豊かなファイターと戦えることが嬉しかった。全ての力を出し尽くしたうえでの判定勝ちだよ」

――ノヴァウニオンの先輩と戦うことに関しては、何か想うところはなかったのだろうか。

「ジョルジャォンはキムラ、僕はマンギーニョスのジムで練習していた。あの時は、どちらもノヴァ本部では練習しないようにしていたから、とてもクリアーだったよ。片方が最高の練習環境に身を置かないようにして戦ったんだ」

――なるほど。既に3本のベルトを巻いているのは、本当に凄いことだと思うよ。

「修斗南米王座、ウェブファイチ、そしてMMAチャンピオンリーグのベルトを取った。特にウェブファイチではジョアォン・エルディ・ジュニオールという米国でも試合の経験を持つ強豪にTKOで勝てて嬉しかったよ。

全てはノヴァウニオンという最高の練習環境に身を置いているおかげだ。僕なんて公園にいる子供のようなものだよ。いちいち名前を挙げることができないくらい強いファイターが揃っている。毎日のようにスパーリングをくり返し、勉強している。いつも、自分がどれだけ成長しているのかを意識してノヴァでの練習に取り組んでいるんだ。そうやって、トレーニングを続け、世界の最高峰の舞台に立ちたいと思っている」

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