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【ONE41】アレクサヒンを迎え撃つベン・アスクレン。最低でも『圧勝』──の期待値の高さ

Askren【写真】やはりサッポとの決着戦が見たいアスクレン。アレクサヒンを相手にどのようなファイトを展開するか (C)MMAPLANET

15日(金・現地時間)、フィリピンはメトロマニラのパサイ、MOAアリーナで開催されるONE41「Global Rivals」。安藤晃司がローウェン・タイナネスと対戦する同大会のメインはONE世界ウェルター級選手権試合=王者ベン・アスクレン×挑戦者ニコライ・アレクサヒンの一戦が組まれている。

Bellaorの台頭により、やや勢力が分散化傾向にあるMMA各階級にあって、今も非UFCファイター世界最強の呼び声が高いのが、アスクレンだ。北京五輪フリースタイルレスリング米国代表という肩書き&実績よりも、カレッジレスリング=フォークスタイルでNCAA D-1を2度制し、オールアメリカンに4年連続で選出されたタイトル&足跡の方が、MMA14連勝(※1NC)という彼の戦績に寄与している。

指一本が掛かれば倒すことが可能というテイクダウン・コンビネーションと、圧倒的なグラウンドコントロール力がアスクレンを当代一のMMAファイターに引き上げた。そのアスクレンが鈴木信達から奪ったベルト、2度目の防衛戦の相手ニコライ・アレクサヒンはキャリア17勝3敗のロシア人ファイターで、ONEでは昨年11月にブルンゾルグ・バトムンフを圧倒し続け、RNCで一本勝ちしている。

勝負は何が起こるか分からない。それでもアレクサヒンがアスクレンを相手にこのようなポジションを取れる姿は想像できない(C)ONE

勝負は何が起こるか分からない。それでもアレクサヒンがアスクレンを相手にこのようなポジションを取れる姿は想像できない(C)ONE

とはいっても、いってみれば無名のモンゴル人ファイターに圧勝したのみで、その試合で見せたテイクダウン&グラウンドコントロールがアスクレンに同じように通用するとは思えない。また現UFCファイターのセルビア人選手=ボヤン・ベリチコビッチにはポジションを支配され、最後はギロチンで敗れている。

アレクサヒンはやや広いスタンスで、伸びる右ストレートを持っているが、彼の拳が届く距離よりも遠い位置からアスクレンはテイクダウンを仕掛けることができる。一方、サッポ戦で3度、4度とテイクダウンを失敗したアスクレン。その原因がどこにあるのか未だに不明だが、ひょっとするとONEの4点ヒザポジションでもヒザ蹴り有りというルールが精神的に何か作用したのかもしれない。それでも現ベラトール世界ウェルター級王者アンドレイ・コレシュコフの打撃の圧をモノともせず、組み続けたアスクレンのプレッシャーをもってすれば、ここもそれほど気になる点とは思えない。

逆にONEルール故にがぶりからヒザ蹴りという新・必殺パターンもアスクレンには身に着けている。また空手ベースのストライカー的な前足を残して、後ろ足の位置を変えることで打撃を巧みに打撃をかわすことができるアレクサヒンだが、この前足を残すというスタンスはテイクダウン・キングのアスクレンにとっては致命的な位置取りになってしまうのもネガティブな要因だ。

アスクレン・サイドとしての不安要素は、昨年4月のルイス・サッポ戦がアイポークでNCになり、11月の再戦予定がサッポの体重オーバーでキャンセル、過去19カ月で4分に満たない時間しか実戦を経験していない点ぐらいか。

MMAは何が起こるか分からない──その点を踏まえてなお、まだまだ幻想を持ち続けたいファンキー・フォークレスリング伝説への興味も相まって、この世界戦はアスクレンの圧勝と予想したい。

■ONE41対戦カード

<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者] ニコライ・アレクサヒン(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)
ジアーニ・スッバ(マレーシア)

<ライト級/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
安藤晃司(日本)

<バンタム級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級/5分3R>
ヴォーン・ドネール(フィリピン)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<女子ストロー級/5分3R>
エイプリル・オセニオ(フィリピン)
ナタリー・ヒルズ(豪州)

<フライ級/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
モハマド・ハイダー(マレーシア)

<バンタム級/5分3R>
バーナード・ソリアーノ(フィリピン)
ツー・ノット(インドネシア)

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